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【体験記】はじめての旗袍(チャイナドレス)オーダー

(サムネイルの写真はatelier leileiさんからご提供いただいました。)

こんにちは、宮寺理美です。
先日、2018年頃から中国のSNS、微博を始めてから
ずっと憧れていた旗袍(チャイナドレス)をオーダーする事ができました。

以前、noteでも旗袍の書籍をご紹介しました。


「復古式」旗袍との出会い


微博を始めて、最初にびっくりした事がひとつあります。
それが「セクシーじゃないチャイナドレスが存在する」という事です。
以前、許可を頂いて、
旗袍愛好家の方をTwitterで紹介させていただきました。



「セクシーじゃないチャイナドレス」を見たときの衝撃は、言葉で表現するのが難しいです。
チャイナドレス=セクシー
という先入観が見事に打ち砕かれました。
「私が今まで見ていたチャイナドレスは、一体なんだったんだ…?」
と衝撃を受けていたら、
中国の旗袍愛好家の皆さんが、色々な旗袍の知識を授けてくれました。

私が「セクシーじゃない」と言った旗袍は「復古式」などと呼ばれていて、
中華民国時代の雰囲気の旗袍なんだよ、とか
中華民国時代は日本では大正時代なので、私が旗袍を好きになるのは当たり前だね!とか、笑
このお店はカスタムオーダーができるから、襟の高さも指定できるよ、と教えてもらったり、
革命等の影響で、ヴィンテージの旗袍は中国でもかなり希少だそうで、
「スゴい金額で売っている」
等々。
本当に知らない事だらけでした。
そもそも「民国風」と呼ばれるそれらの文化が、
「レトロ可愛い」みたいなジャンルで受け入れられているも、私にはすごく新鮮でした。

2019年に上海に行った際には、中華民国時代の旗袍を見るために、
紡績服飾博物館にも立ち寄りました。
上海には「紡績服飾博物館」が2つあって、友達と落ち合えなくて大変だったのも、
今では良い思い出です。
(でも迷惑を掛けたのですごく反省しています、笑)



それから暫く、日本でも「復古式」の旗袍を買えるお店がないか、
めーーーーーっちゃ検索しまりました。
そして辿り着いたのが、atelier leileiさんでした。
検索ワードも分からないレベルで、どうやって辿り着けたのか、
自分でも不思議です。笑


でも、「いざ!」と思ったとき、leileiさんは休養されていたので、
タオバオ等で既製品の旗袍を買ってみたりもしました。

でも、確かに形はなんとな~く「復古式」なのですが、
ガツンと襟が高い、中華民国時代の旗袍に特に憧れていた私には、
「可愛いけど、物足りない…」と感じる旗袍も多かったです。
中華民国時代のポスターなども探しまくって購入したり、笑
旗袍への憧れは増すばかり。

でも、ついに…!
先日、休養から復活されたleileiさんに、旗袍をオーダーすることができました。
leileiさんからご許可を頂いたので、今回は旗袍のオーダー体験記を書かせていただくことにしました。


わくわく旗袍オーダー体験記


leileiさんから休養明けのご連絡を受け、
ウキウキしながらの相談が始まりました。
「どんな雰囲気がいいですか?」とleileiさん。
私は以前leileiさんがお召しになっていた旗袍がすーっごく好みだったので、
そのことをお伝えして、生地を見繕っていただきました。


私が大好きなleileiさんの旗袍がこちら。
(こちらのアカウント、ぱおつさんとleileiさんはご夫婦です。)


leileiさんが見繕って下さった候補は3種類。

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これに決定!(即決。笑)

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数日後、leileiさんが絵型を送ってくださいました。
超!!!可愛い!!!!



そしてそのまた数日後…
leileiさんから摩訶不思議な採寸表が届きました。

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「ネックポイント…!!!?初めて聞いた単語だ…」
と、戸惑いまくりました。笑

「毛糸やシールがあるといいかもしれません」
「ちょっと難しいと思うので、ゆっくりでいいですよ」とleileiさん。
(や、優しい……)
事務用の丸いシールを買ってきて、いざ!

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全部自分で採寸したのですが、確かにちょっと難しかったです…!
めちゃくちゃ不安で、3回計測しました。笑
それでも、leileiさんに「明らかに変なところがあったら教えてください」と
お願いするくらい不安でした。笑

それと、横から見たときの首の位置を「前寄り・真ん中・後ろ寄り」
どれかも選びますが、
これは自分で判断ができなかったので、写真を送ってleileiさんに判断していただきました。

私の作業はここまで!
後は、leileiさんのInstagramなどで途中経過を知ることができました。
自分が注文したものがSNSで布から服に変わっていくところが見れるの、
新鮮で楽しかったです!



旗袍の製作記はこちら。



初めての旗袍が完成!


そうこうしてお待ちしていたら、
ついに旗袍が完成しました!とのご連絡が。
届いた時はまるでプレゼントを頂いたときみたいに感動しました。
やっと本物の「復古式旗袍」を着ることができるー!!
微博で「セクシーじゃないチャイナドレス」と出会ってから約3年です。


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エメラルドグリーンの美しいボタンは、ドイツのヴィンテージ品なんだそうです。
(ちょっと曲がっちゃいました…すみません…)

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この襟の形は「双襟」などと呼ばれています。
双襟にもすごく憧れていたので、嬉しい!!
既製品の旗袍の双襟は、大体が装飾がついているだけで、
実際には双襟じゃないんです。

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本物の双襟がこんな風になっているのを、
実物を手にとって初めて知りました。
ヴィンテージのボタンには2回ループを掛けて着用します。

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袖着けの縫い目や肩にも縫い目がありません。
このような形を「平裁旗袍」とか「連袖旗袍」とか呼ぶのですが、
ダーツがないので、生地の模様が破壊されないのが特徴なんです、とleileiさん。
ちなみに、既製品の旗袍だと、肩に縫い目があるものが多いです。
(多分、生地の節約のためだと思います)


こんなにたくさんのチャイナボタンがあると着るのが難しそう!
って思いませんか?
leileiさんはそんな私の心情を察して(?)
親切な案内書もつけてくださいました。
これ、本当にすごく大事なんですよ…
着られなくはないけど、順番を間違えると手や肩がつりそうになります。笑


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あと、これもオーダーの特徴かもしれません。
インナーもセットで作っていただけます。

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肩とサイドにぱっちんボタン。
もちろんこれもオーダーしたサイズで作って下さるので、
フィット感が気持ち良いです。

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スリットにレースがついてるのが可愛い。
歩くとこのレースがちらちら見えて、すっごく可愛いんです。

この旗袍はリネンなんですが、
試着ついでに、コートを羽織ってお出かけしてきました。


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スリットは浅めですが、動きには全然問題がありませんでした。
leileiさん曰く、これもオーダー品の特徴なんだとか。

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後姿はこんな感じ。
柄が破壊されていませんね!

私は中国のお友達から「襟が高い旗袍は苦しい」と聞いていたのですが、
ぜ~んぜん問題ありませんでした。

中華民国時代の旗袍、とざっくりまとめてしまいましたが、
襟の高さや袖のデザインなども時代によって様々です。
ご興味のある方は是非ぱおつさん・leileiさんのブログへどうぞ。



【telier leileiさんオンラインショップ】
https://atelier-leilei.stores.jp/

【Instagram】
https://www.instagram.com/atelier_leilei/

【Twitter】
https://twitter.com/atelier_leilei