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【着物コラム】誰かの好きなものを察知する


こんにちは。宮寺理美です。
コラムっぽい記事は少し久しぶりに書く気がします。
いかがお過ごしでしたか?

今年の夏はなんだかあっという間に過ぎてしまった気がします。
私は夏がすごく苦手なので、
夏が早く過ぎてくれるのは大変ありがたいのですが、
情勢なども相まって「夏、強制終了!」な感じがして、
なんとなく寂しい気持ちにもなりました。
苦手な夏でも、強制終了させられる感じはやはり寂しいので、
先日、夏を自分の手で終了させるべく、衣替えを決行しました。


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少し前の話になるのですが、
カメラマンのnoboraさんに写真を撮っていただきました。藤の花です。
元気な羽音をさせてクマバチが縦横無尽に飛んでいて、
小さな子供が怯えて泣いていました。笑



写真を撮っていただいていた合間に、
シルバーへアのご婦人に声を掛けられました。

お友達に見せたいから写真を撮りたい、と言って、
ソーシャルディスタンスを守りつつ、
ちょこっとだけスマホで私の写真を撮っていらっしゃったのですが、
「帯も藤の花なの!!」とか
「矢羽根の着物が大正ロマンね」「髪型も大正風ね」とか、
私が意図してやっている事に気がつくと、
ひとつひとつ口に出して確認して下さって、
なんだか嬉しかったです。

着物を着ていると勝手に写真を撮られることが多いのですが、
こういうコミュニケーションが発生するなら、
写真を撮られるのもいいなぁ、
としみじみ感じました。
でも、やっぱりこういうご時勢なので、
知らない人との接触はちょっとドキドキしますね…笑


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最近、よく、
「ファッションは自己紹介」なんだなぁ、と思います。
自分の事を振り返ると、物の好みや価値観って、自分の身の回りのものにすごく反映されているし、
誰かの「自己紹介」に気がつくとほっこり嬉しい気持ちになります。

「あ、この人はこう思ってこの服を選んだんだな」とか
「あ、この人はきっとこの色が好きなんだな」とか
「服なんてどうでもいい」と言っている人も然りです。
その人が「どうでもいい」と思っている服を選ぶので、
結果的に自己紹介になっちゃうんですよね。
でも、言い当てて暴くのは無粋だとも思うので、
心の中にそっとしまっておく事も多いです。
誰かの好きな物や、価値を感じている物を察知できるのは、
私の特技かもしれません。

最近は友達とLINEでもメールでもSNSでもなく、
手紙を書くことが多くなりました。
やり取りを始めてから気がつく事もたくさんあります。
インクの色やペン、紙質にこだわる友達、
いつも可愛いポストカードを選ぶ友達、
すごく達筆な友達、
必ずご当地切手を貼ってくれる友達、
ひとつひとつから「大事に思うもの」が伝わってきます。

最近、色々な事情で生活環境が変わった人もきっと多いですよね。
もしかしたら、変わっていない人の方が少ないかもしれません。

私はこうやって、変化する生活環境の楽しみ方を探していくんだな、
と思うようになりました。
生活環境が変わっても、好きな物が変わっても、
気持ちの持ち方はあまり変わらないのかもしれません。


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