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静かな魂には、この世の全てが祝祭となる

(すこし変わったブックレビュー)

ここはどこにでもありそうな、大衆食堂。今日も満員御礼の、大流行おおはやりです。そんなどこにでもありそうな食堂ですが、ちょっとだけ、店名が変わっています。

「苦しみ屋」

なんと、物好きな!
そしてメニューは高級料理から庶民のものまで、バリエーションは頗る豊富です。そのそれぞれに苦しみがあるという訳ですか。
こそっと覗いてみましょう・・・。

・ケチャップライス
・フォアグラ丼
・ミートソース
・チキンライス(CDつき)
・キャビア丼
・テポ丼
・ノ丼
・ノーパンしゃぶしゃぶ
・ワカメらーめん
・青椒肉絲
・イチゴジャム丼

・・・。

ずいぶんバラバラ、下品で統一感に欠けます。美意識にも欠けるようです。
ですが、共通してみんな苦しそうに食べています。
あの議員バッジをつけた方はノーパンしゃぶしゃぶを夢中で食べていますが、どうやら、自分自身がパンツを履いていない、ということのようです。正直、政治家のおっさんのイチモツを見ると全部腐りそうで、それは他のお客さんも同様のようです。
「汚い、臭い」と隣のお姉さんは吐き捨てるように小声で言ったようです。実際、自分の皿に戻している人も中にはいるようで、酸っぱい匂いがほのかに香っています。戻しても食べなければならないようですが…。
え?もう裸の王様の実況はいらない?
なるほど、残念ですが、僕も正直限界です…。まだまだ、氷山の一角のようですけれど…。

コホン。お店の外にやっと出れました。甘ったるくて大変でしたよ…。げっぷ。気を取り直して。客引きのお兄さんにインタビューしてみますね。

このお店は人世、現実世界の象徴
誰もが苦しみ、誰もが苦しめる
しかし、それは個々人の魂の要望叶えられた故、
苦しむため苦しみに来る
バカにしたものは、バカにされるため
虐めたものは、虐められるため
殺したものは、殺されるため
慈悲深き摂理により
己が魂、磨くためにくる
己が曇りを磨き、健康になるためにくる
苦しみは苦しみにして
されど苦しみにあらず

なるほど、みんなエムってことですね!

否、否!
魂の負を見つめ、正として膨らますのじゃ。
ここはSMクラブにはあらず!

なるほど…。ある意味、楽園なわけですね…。
奥深い…。

うむむ。勘違い深そうなれど、よし。
間違いにはあらず。
真の楽を得んがためなり。
己が苦しみによりて、却って楽を知るためなり。

確かに、地獄の苦しみから出られたら、すっきり爽快でしたね。
この世はサウナ形式ってことか…。

ちゃうわい!
と言いたいが、間違いにはあらず。
吾、客引きの使命に戻りたく存ず。

あ!お兄さん!!
行かないで!
こら!
逃げるな!
あーあ。行っちゃったよ…。
ん?
本が落ちてる。メモも一緒だ…。

がさがさ

これを読めば一目瞭然なり!勘違いを糺すべし!
客引きより

丸投げかよー。まあ、いいや。密林行ってみてねー!

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