なぜ女性器の方が男性器よりも「NG感」が強いのか。 

日本社会が男女平等を目指す上で乗り越えなければいけない壁がいくつかある。

その一つが男性器と女性器のカジュアルさの差である。

テレビやyoutubeを見ていても思うが、チンコはぜんぜん聞く。
ぜんぜんテロップになってるのも見る。
(その際にカタカナになっていたりして可愛く表現しようっていう意図も確かにみえるが)

けれども女性器はマ○コともならない。〇〇〇と表現される。
つまり、全伏せ。

個人的に僕はマ○コという単語は自分しかいない場で口に出すにしても抵抗感がある。

人目とかが関係なくタブー感があるのだ。

どこに差があるのか

それは男性器だけ性的なイメージから少し逸脱できているからである。

今やチンコはカワイイ感じのブランディングにも成功している。

でもみなさんご存知だろうがチンコは本当は全然可愛くない。

子供時代にスーパー銭湯に行って大人の性器を見てロマンスが崩れたという経験は誰もがしているはずだ。

ではどうしてかわいいブランディングに成功したのだろうか。

僕はその原因はギャグ漫画にあると考える。

コロコロコミックで読むギャグ漫画には無数のチンコが登場する。

だが、小学生はそれを不潔なものとして見ることはない。

「おもしろ」と一緒に摂取するから抵抗感はない。

錠剤の薬を飲む時に、水と一緒に流すことで薬を飲むようなものだ。

錠剤の薬は、水がなかったら不快でも、水と流すことで体に良い影響を及ぼしてくれる。

そんな環境で「チンコ慣れ」してくる訳だ。
ギャグ漫画を読むことでチンコが、面白いもの、かわいいものになってくる教育を受けているわけだ。
そして僕らは簡単にかわいいチンコの偶像を持てるようになった。

これがチンコだけ性的なイメージから逸脱できた理由でしょう。

他にも、ギャグ漫画では、無数の下ネタが出てくる。チンコ以外にもうんち、おしっこ、おならetcたくさん出てくる。
子どもが引かないために守っているルールがギャグ漫画にはある。

1,チンコは子どもチンコしか描かない。
(リアルな大人チンコはエロ漫画に分類されてしまうため、ギャグ漫画では絶対に鬼頭を表現せずに棒として描かれる)

2,うんちはぐるぐるに描く
(ギャグ漫画に登場するうんちは現実には見たことがないぐるぐるなものになっていることも現実でイメージさせないためになっているのかなと思う。ソフトクリーム屋さんでバイトしてたらできるようになるのか、なんて現実に引き戻して考え出すと気持ち悪くなってくる)

3,あまり寄らない
(ディテールを表現することも引かせる要素となるので描かない。チンコやうんちは子供達にとって”登場すること”が面白いのであって詳しくどこがどうなってるのかという関心はない)

こういうルールがあるように感じた。

おならはクロースアップしてもグロくならないので、ギャグ漫画の素材として重宝されて多用されるのも無理はない。

さぁここまででギャグ漫画と下ネタの関係性について理解できたと思う。

では、どうして女性器はギャグ漫画で登場しないのか
ここに入っていこう。
答えだけいうと、
女性器を笑いに変えられる人がいないことだろう。

日本にいるギャグ漫画家はほとんどが男性で、女性器について面白く描くことへの知識は明らかに持ってないだろう。

自分の品位が問われそうな感じもする。それもわかる。

この問題を解決する方法は、
女性器をネタに面白いことを描ける女性ギャグ漫画家が今後現れる
ことでしょう。

今日、社会では女性器は卑猥なイメージしかもたない。

だが、マ○コをカジュアルに表現できる女性ギャグ漫画家(開拓者)が
登場することで男女平等やさらには男性の女性への理解も大きく前進することだろう。

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