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【社福日記】独立までの道のり vol.1

「社会福祉士として独立したい」
「今の組織で働き続けるのは将来的に不安」

ぼくは特別養護老人ホームの生活相談員として働きながら、上記のような思いから独立への道を模索し始めた。

おそらく6〜7年程度かかるだろう独立までの記録を残していきたい。


独立への意識

ぼくはこれまで、介護福祉士として8年、施設ケアマネとして2年、生活相談員として10年の実務経験がある。
社会福祉士の資格は2015年に取得したので、社会福祉士としての実務経験は8年ある。

はじめて独立を意識したのは、おそらく10年以上前の施設ケアマネ時代に受けたとある研修で、パネリストの1人が「独立したい」と連呼していたのを聞いたことだったと思う。
「社会福祉士は独立できるんだ」と漠然と思い、まだ社会福祉士の受験資格を得るための通信講座を受けていた時期に、なんとなく「将来は独立」という意識がすり込まれたのだろう。

そこから10数年、特に独立への道を模索することなく、ただただ日々の業務に追われて過ごしてきた。
時折「独立して、組織ではなく自由に働きたい」「家族との時間をすこしでも増やしたい」と、独立について頭をよぎることはあったが、ろくに調べていなかったぼくは「生計を立てられない。相談を受けても生活できる収入にはならない」真剣には考えていなかった。


先輩社会福祉士との出会い

今年度に入り、独立している先輩社会福祉士の方に仕事で話を聞く機会があった。
その方の担当しているクライエントが、ぼくの働いている特別養護老人ホームに入所することになり、契約に関する説明をしたあとのこと。
話が終わり雑談をしていると、独立している社会福祉士の仕事内容や収入について話が及び「社会福祉士でもうまくやれば生計を立てられる」と、これまで諦めていた独立への欲が掻き立てられたのである。

収入の柱は成年後見人としての業務で、その他に自分の専門分野の取り組みや、別ジャンルの仕事を組み合わせているとのこと。
その後、施設で関わっている他の後見人の方と話す機会があるごとにそれとなく成年後見人の業務について聞き、収入や仕事内容へのイメージを膨らませた。

その結果、

「成年後見業務や、今も行っている副業ライターを続け、その他の仕事を絡めていけば独立できるかも」

という思いにいたり、独立について真剣に考えるようになった。


独立までの道のり

結論から言うと、いろいろと調べたらゴールが果てしなく遠いことがわかったので、当面は「成年後見人の業務を受任できる状態」を目指すことにした。

日本社会福祉士会のHPを見てみると、独立型社会福祉士になる要件は以下の通り。

  1. 都道府県社会福祉士会の会員である者

  2. 認定社会福祉士認証・認定機構により認定された「認定社会福祉士」である者

  3. 本会へ事業の届出をした者

  4. 本会独立型社会福祉士委員会主催の独立型社会福祉士に関する研修を修了した者

  5. 毎年の事業報告書の提出を確約した者

  6. 社会福祉士賠償責任保険等への加入を確約した者

  7. 独立型社会福祉士名簿の公開に同意した者


社会福祉士会に入会して…

認定社会福祉士になって……

事業を届け出て………

なんだか大変そうという印象しかない。

そして、独立型社会福祉士の要件である、認定社会福祉士になるにはいくつかルートがあるが、ぼくの場合は以下の通り。

  1. 生涯学習制度の基礎研修(Ⅰ〜Ⅲ)を受講する(各研修1年ずつ)

  2. 成年後見人養成研修と名簿登録研修を受講する

  3. 専門研修としてスーパービジョン研修4単位以上と、分野別専門研修4単位以上取得(2〜3年)する

  4. 認定社会福祉士認定研修を受講する

  5. 認定社会福祉士認定申請・審査を経て登録される

単純計算で6〜7年かかってしまう。
そして、研修にかかる費用は、この間の年会費も含めるとざっと30万円……

心が折れかけたけど、成年後見人として働ければ「2件受け持てばペイできる」と思い先に進むことにした。


今の計画

とりあえず成年後見人の業務を受任できる状態を目指すため、社会福祉士会へ入会し、基礎研修Ⅰの申し込みをした。


研修計画

当面は以下のように進む予定。

  • 2023年度 基礎研修Ⅰ

  • 2024年度 基礎研修Ⅱ

  • 2025年度 基礎研修Ⅲ

  • 2026年度 成年後見人養成研修、名簿登録研修

  • 2027年度 成年後見人の受任スタート

はじめは少ない件数から成年後見業務をスタートし、慣れてきたら増やしていきたい。

研修を進めながら、認定社会福祉士や独立型社会福祉士を目指すための研修計画をたてて行ければ良いと考えている。


独立後の仕事

あくまで現時点の考えで、そう甘くないとは思っているが、今イメージできる独立後の仕事は以下の通り。

  • 成年後見人業務

  • 副業ライター

  • なんらかの形で地域との関わりを持つ(模索中)

  • 公認心理師や衛生管理者の資格を活かした支援者支援の研修

  • 認定調査

  • その他


まとめ

正直言うと、本業や副業のライターをしながらできるかどうか、不安しかない。
しかし、久しぶりに持った大きな目標に向かって前向きに進んでいきたい。
次回は期限が迫りドタバタだった社会福祉士会への入会〜基礎研修Ⅰへの申し込みについて書いていく。


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