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特養の生活相談員に向いている人について考えさせられた

「ルールを理解する力がある人」
「ルールを守れないときに、周りに理解してもらう力がある人」

特養の生活相談員に向いている人はどんな人かを考え、上記の2点にいきついた。

経緯

ある日の仕事中、採用担当者から、相談員に向いている人はどんな人なのか質問された。
新卒の内定式の際に「採用は介護職だが将来的に相談員になりたいと思っている内定者」から聞かれてうまく答えられなかったため、現任の僕に聞いてみたようだ。

僕自身は自分で相談員に向いていると思ったことがなく、うまく答えられなかったので、周りのスタッフにも聞いてみた。

  • 説明が上手い

  • 施設のことをなんでも知ってる

  • 人当たりがいい

  • 物事の帳尻を合わせられる

  • 「まぁまぁまぁ」と話をまとめられる(?)

どれもそうだと思う部分もあるけど、しっくりこない。
せっかく相談員に興味を持ってくれている人に、自分なりの意見を伝えられた方がいいと思って、一応考えた。

仕事以外で仕事のことを考えることがほとんどない僕が何日か考えて、いまのところこんな感じかなぁという答えが、冒頭の2点である。

ルールを理解する力

ここでいうルールとは、以下のようなもの。

  • 介護保険や関連する法律・制度

  • 職場で働く上で必要な就業規則

  • 入所判定や契約時の説明事項などの業務フロー

  • 外部の事業者や行政との関わりの中でのルール

  • 社会人としてのマナー、接遇

相談員の仕事は多岐に渡るが、抽象化していくと「ルール」という言葉がしっくりきた。
制度を理解してないと利用者に説明がつかなかったり、介護報酬の返還に至ったりする。
また、就業規則や業務フローを守れないと職場内で信用を失ってしまう。
外部事業所や家族との関わりの中でも、ルールやマナーを守ることは大切だ。
身の回りにルールが溢れかえっているが、周囲の信頼を得て、頼られる相談員になるにはルールを理解する力が必要だ。

ルールを守れないときに周りに理解してもらう力

上記と矛盾するかもしれないが、相談員の仕事はルール通りにいかないこともたくさんある。

例えば、現場からはこれ以上認知症の周辺症状の強い人が増えると安全確保が難しいと言われていたが、家庭の状況や入院の期限などで受け入れざるを得ない場合。
現場との取り決めでは入所を進めることはできないが、社会福祉法人として、特養としては入所につなげるべきだと思う。
この場合は、取り決めとは違うことを認め、今回は事情があって話を進めなければならないことを理解してもらう。

白黒つけられずにルール通りに進まずに頭を悩ませる相談員は多いだろう。
通常の対応と異なるときに、頭ごなしに「こうしてください」では周りの不満を煽るだけなので、うまく説明をして「今回は仕方ないね」と思ってもらえるような調整ができるといいなと思っている。

まとめ

これから相談員になりたいと考えている人に「ルールを理解する力がある人」「ルールを守れないときに、周りに理解してもらう力がある人」が向いていると言ってもぴんとこないかもしれない。

しかし、いまのところの僕のなかでの最適解である。

自己満足だが、自分の仕事について考えてみたということを大事にしたい。

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