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#CMC_Meetup 仙台キックオフに参加して地方コミュニティに思いを馳せる

はじめに

4/20(土)、仙台で「#CMC_Meetup 仙台キックオフ」が開催されました。

コミュニティ活動大好きで、かつてコワーキングスペース運営もしていたので「コミュニティ」という言葉にはいろいろ複雑な思いもありつつ、惹かれます。でも「マーケティング」なら、わたしには関係ない話なんだろうか。と思いつつ参加。
参加した後の感想は、「参加して良かった!」しかないです。
このMeetupに参加する前に11kmジョギングしたので、絶対眠くなるなと思ったんだけど全然眠くならず、熱意に圧倒された3時間でした。

コミュニティマーケティング

最初のコミュニティマーケティング協会 小島英揮さんのお話、これにエッセンスがぎゅっと詰まっていました。AWS界隈では有名な方だそうですが、わたし、AWS初心者なので存じ上げませんでした、すみません。ご自身もコミュニティを立ち上げ、またコミュニティの事例を見てきて、相談を受けてきて、失敗事例も見てきた小島さんの話は実感がこもっていて、初めて聞くことばかりで、高速にメモしました。「顧客」を「参加者」に置き換えながら。
改めて思ったのは、そのコミュニティがなんのためにあるのか、誰のためにあるのかの出発点がちゃんとしないとダメだなということ。基本だし大前提でそこから先を考えなきゃいけないのに、これがあいまいなコミュニティめちゃくちゃ多くないか。そのための顧客(参加者)理解なんだなと自戒を込めて思いました。
自分は「ダメ人間のためのコワーキングスペース」と言ってたのに、本当のダメ人間が来たら右往左往し、全然ダメじゃないサイエンスバーなど学びのイベントをやってた。結局誰のためかというと「ダメでかつサイエンスなどの学びが好き」という自分のためだったという。すごいダメ。

さて、以下キーワード。
OWWHフレームワーク
初めて聞きました。

  • Objective: 勝利条件

  • Who: 誰に

  • What: 何を

  • How: どうやって

これ面白いな。過去の事例も思い出しながら、これに当てはめて考えてみたい。
ファーストピン
わたし、刺して留める「ピン」かと思ったら、ボーリングのピンなんですね。一本倒れたら他のもばたばだっと波及していく。そういう周囲に影響を及ぼすような発信をしてくれる人。
コミュニティではファーストピンに相当する人を見つけるのが大事。このnoteがわかりやすい!

小島さんの話のあと、たくさんセッションがあったのですが全部書くのは大変なので印象的だったものの感想を。

コープさん

コープさっぽろとみやぎ生協の方が発表されていました。わたしは最初、なぜ生協が?と思ったのですが、コミュニティを作ろうとしているんですね。
コープとコミュニティといえば、以前「over the sun」に登場したときの盛り上がりを思い出しました。

みやぎ生協にはお世話になっている。若い人かぁ。お金ないからなぁ。わたしもお金に余裕なくなったのでコープに行く頻度は減りました。が、どうしてもこれでないと、という商品は継続して買いに行ってますので、がんばってください。

ヤッホーブルーイング

お話をした佐藤さんのキラキラした笑顔がすごかったです。
クラフトビールばかり飲んでいると、まわりの人が全部そうだと勘違いしてしまいそうだけど、全人口の10%もいないんですよね。プレミアムビールとクラフトビールを混同している人もいる、というのを聞いて、あ!なるほどと思いました。わたしも以前は単に高いビールだと思っていて、その意識が変わったのはうちゅうファンの方と知り合ったから。ほらやっぱりコミュニティ!
コミュニティが会社の軸になっているというヤッホーさんはすごいと思いました。

Grape Republic

山形にあるワイナリー。
ガチ収穫体験とか、ファンの方の集まるイベントとか、楽しそう。
ワインを参加者全員にふるまってくださったのですが、わたしは夕方用事があるためバイクで来ていたので飲めませんでした。会場に甘くフレッシュなワインの香りが漂い、話をきくどころでなくなってきました。仙台駅一階のむとう屋さんで売ってるらしい。ビールしか見てなかった!のでチェックしてみます!

CDataあかつかさん

クラウドのクの字もない山形に引っ越して人生オワタから仙台の勉強会に来るようになって、終わらなかっただけでなくさらなる発展を遂げたという話。
やっぱりコミュニティは人生を変えますね。
CDataさんの業務紹介も興味深かったです。

東北におけるコミュニティの悩み

新たなIT勉強会、Tohoku.Techを主催するクラスメソッドの方から質問があって、地方ならではのコミュニティの展開の仕方や課題という話題になりました。

これはほんとにみんなずっと悩んできていることで、その悩みが解決していたら私がいた数多くのコミュニティも消えたり活動休止したりなんてことがないわけで。定期的にコミュニティがわーっとできて盛り上がり、消え、また盛り上がり、は繰り返すんだと思います。
話題にも出ましたが消極的な人が多いです、東北は。そして広い、人が少ない。
あと主要メンバーが東京に行っちゃったり、偉くなって忙しくなったり、ライフステージの変化により参加が難しくなったり。

かつては「飲み会重要」と言って飲み会すれば人が集まる、というのがありましたが、昨今はそんなに魅力はないですよね。 参考までに、現在は諸事情により消えてしまった、2008年の東北デベロッパーズコミュニティ設立総会パネルディスカッションのアーカイブ。

このときは発信についてはあまり触れられてませんでしたが、この頃から「ブログを書くまでが勉強会です」という言葉が流行ってきて発信が推奨されるようになってきたように思います。わたしもガリガリ書いてました。今はハッシュタグでツイート→後日togetterでまとめ、が主流だけどこのあたりも次のツールが出れば変わっていくのかな。
ともあれファーストピンの人が簡単に見つかるわけでもないので、候補を探し、自己肯定感などを刺激して育て、LTあたりから参加を促していくのが大事だそうです。

今、オンラインコミュニティにとても簡単に参加できるようになって、わたしもconnpassをキーワードで検索して出てきた無料オンライン勉強会にぽちっと参加、って良くやってます。育児中勉強会に参加できず悔しがってた頃に比べると夢みたい。
それでもオフラインの熱気やざわざわした雰囲気は、一度知ってしまうとまた行きたくなります。だからまず、来た人が発信したくなるような楽しい場にするのが大事なのかなぁ。

おわりに

コミュニティの参加者がなにかイベントなど企画して勝手にやるような動きが生まれると、コミュニティとして一つの成功と言えるのでは、と一日の話を通して聞いて思いました。

登壇者がみなずっと笑顔で、空気が前向きに満ちていて、すごかったです。
コミュニティの力でよくしていこうという熱い思い。
栄枯盛衰ありつつ、けっきょく人と人とのつながりに戻っていくんだよな。
わたしも今は身軽なので、今後も積極的に参加していきたいと思います。運営者にとって一番嬉しいのは、参加者がいることなので。

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