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【資産運用の始め方】株・債券って何?

前回の記事では「投資を始めるにはどんな商品を選べばいいのか」の考え方についてご説明いたしました。

今回の記事では「株式」「債券」とはどんなものなのか?について解説いたします。

株式投資とは

株式とは、企業が事業を行なっていくために必要なお金を集める手段の一つです。

例えば「工場を建てて物を作る」「お店を出して商品を販売する」といった際に必要なお金を集める際に「株式」を発行してたくさんの人に出資してもらいます。

株式を発行して集めたお金に返済義務はありません。その代わり出資した人はその出資金額に応じて経営参加ができたり、配当金や株主優待を受け取る権利などを得ることができます。

株式投資とは上場している株式会社の株を購入することで、配当金や株主優待をもらったり、株を売買して売却益を得ることを意味します。
株式投資のメリット・デメリットについては下記の通りです。

株式投資の主なメリット

【譲渡益】
購入した株が値上がりすれば、売却時に「譲渡益」を得ることができます。
ex.2019年2月にトヨタ自動車の株を1,340円で購入し、
  2022年6月に2,300円で売却
  =2,300-1,340=960円の譲渡益(税引き前)

【配当】
会社が利益を得ると株式の持ち分に応じて配当を受けることができます。
ex.2022年3月期のトヨタ自動車の1株当たりの配当金は52.0円

【株主優待】
配当とは別に、株式の持分に応じてその企業の製品やサービス等が得られる場合があります。(株主優待制度を実施していない企業もあります)
ex. オリエンタルランド
  →東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーで利用できる
   1DAYパスポート1枚
    すかいらーくホールディング
  →2000円分のレストラン株主優待カード

株式投資のデメリット(リスク)

株式投資のデメリット(リスク)はその会社の業績が悪化してしまうことです。

つい最近も某大手回転寿司チェーン店での客の迷惑行為が大きく報道され、運営会社の株価が一時下落しました。

株式は預金などと違い元本保証がありませんので、株価が値下がりすると損失が発生します。また会社の業績が悪化すると、配当金の減少や株主優待の縮小、そして投資した企業が倒産するなど最悪の場合、株式の価値がゼロになることもあります。

次に債券についてご説明いたします。

債券とは

債券とは、国や企業などが、投資家からお金を借り入れるために発行する借用証書のようなものです。

債券には満期が定められており、満期になると(償還日と言います)額面金額が投資家に払い戻されます

代表的なものとしては「個人向け国債」や「社債」などが挙げられます。

債券投資のメリット・デメリットについては下記の通りです。

債券投資の主なメリット

株と違って、債券を発行した国や企業には返済義務があります

そのため債券を償還期限まで持っていると、債券に書いてある「額面金額」が償還されます。
つまり貸していたお金が丸々戻ってくることになります。

「利付債」は債券を持っている間、発行元から決められたタイミングで利息を受け取ることもできます。

また個人などに販売される債券には、独立した格付け会社が発行体の財務状況などを審査した格付けが付与されています。
一般的にBBB以上を投資適格債と呼び、個人投資家向け債券はBBB以上の格付けのものが販売されています。

債券投資の主なデメリット

債券投資のリスクで挙げられるのは発行者である国や会社の財務状況が悪化し、元本や利子の支払不能等のリスクがあることです。

また外国債に投資する場合は、売却時あるいは償還時の為替相場の状況によっては為替差損が生じる可能性があります。

株式や債券ってどこで買えるの?

株や債券は証券会社で購入することができます。また個人向け国債については銀行でも取り扱いのある場合があります。
各社が全ての債券を扱っているわけではないので、購入する場合は事前に確認することが必要です。

さて、今日は株・債券についてご説明いたしました。次回は投資信託について解説いたします。

投資には、信用リスク・価格変動リスク・為替変動リスク・カントリーリスクが存在することを認識したうえで、ご自身の責任及び判断に基づき取引を行なってください。このサイトを参考に行った運用などにより、利用者が被ったいかなる損害についても一切の責任を負いかねます。

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