辰巳哲子

リクルートワークス研究所で研究員をしています。「学ぶ」「働く」「キャリア」「創発」に興…

辰巳哲子

リクルートワークス研究所で研究員をしています。「学ぶ」「働く」「キャリア」「創発」に興味があります。このページは経験したこと、刺激を受けたことのアウトプットの場として書き進めていこうと思っています。

最近の記事

『対話型の学びが生まれる場づくり』

2023年末、私が所属するリクルートワークス研究所で『対話型の学びが生まれる場づくり』という報告書をリリースした。 リリース後、かなり多くの方に読んでいただき、報告書を題材とした自主勉強会が開催されたり、YouTubeの解説動画が作成されたり、個人のコラムで取り上げていただいたり、とある県の教育委員会で取り上げていただいたりと、報告書が手が届かないところまで一人歩きを始めている。(ありがとうございます!) プロジェクトのはじまり プロジェクトがスタートしたのは今から5年

    • 主語を「私」に戻す

      今回はミネルバの授業をまとめるのはお休み。少し前になりますが、とても素敵なセミナー(の一部)に出席したので、忘れないうちにそのことを。テーマは、「二拠点生活」と、「欲しい未来を実現する」ということ。その2つのトピックは、「主語を「私」に戻すという」本ブログのテーマにつながっています。 いま見ている視点・角度を増やすための「二拠点生活」 「シシコツコツ~ないものは、山でつくれる」これが、そのセミナーの名前。一番最後の2セッションしか出席していないので、セミナー全体を語ること

      • どうすれば人は行動するのか

        これまで多くのメンバー・後輩と一緒に仕事をしてきた。その中には、やる気はあっても行動しない、手順を示してもやらない、そもそもやる気がない、やる気があるのかどうかわからない、任せた仕事をやるかどうかわからない、評論家みたいに批判はするが、自分では手を動かさないというメンバーもいた。「行動しない」ことは共通なのだが、なぜ行動しないのか、どうすれば彼らが行動するのか、が私にはわからないことも多い。昭和の時代なら「つべこべ言わずにやれ」とお尻を叩いてやらせることになるのだろうが、毎回

        • 「そうさせているもの」に目を配る

          システムシンキングを学ぶ 職場で何かがうまくいかないときに「Aさんがこういう行動をとったからうまくいかなかったのだ」と言う人がいる。じゃあAさんを辞めさせたらうまくいくのか?コトはそう単純ではない。Aさんは、次の事業戦略を考えていたのかもしれないし、その市場に新規参入が続く競合企業のことを考えたのかもしれないし、以前も同じケースで失敗したのでそういう判断をしたのかもしれないし、メンバーの長期的な育成を優先したのかもしれない。Aさんが「その行動」をとった背景には複数の要因があ

        『対話型の学びが生まれる場づくり』

          ミネルバ大学リーダーシップ講座(2)学び方を学ぶ。

          「主体的な学び」を初体験する これまで主体的に学んでなかった。そう思った。 ミネルバのリーダーシップ講座は毎週朝8時から10時まで。授業時間は2時間だが、当日を迎える前に個人で3時間(内容によっては5時間)、さらにクラスメイトとの予習を2回に分けて2.5時間、合計5.5時間(内容によっては10時間!)予習している。 予習の時間は次の授業のテーマに沿って提示された資料を読んだり、ビデオを見たりする(ほとんど英語)。事前資料は英語のものも多いので、時間が足りず、Deeplを使い

          ミネルバ大学リーダーシップ講座(2)学び方を学ぶ。

          ミネルバ大学リーダーシップ講座(1)

          ミネルバ大学のリーダーシップ講座とはミネルバ大学というのは、(私の理解では)サンフランシスコに拠点のある、オンライン授業を中心にした、実践場面で使える知識を実際に使いながら学ぶ大学。その大学の「リーダーシップ講座」を3か月間という短期間で受講している。プログラムに参加しているメンバーは16名で全員社会人だ。ここでは、次世代型のリーダーシップの考え方の基礎を学んでいる。「次世代型」と書いたのは以下のような前提があるからだ。 全11回の授業で、「複雑系のリーダーシップ理論」「チ

          ミネルバ大学リーダーシップ講座(1)