日記 2023年★月 自分が欲しいものを知るためのウォーミングアップ。
★月某日
12月に入って、ふとnoteのマガジンを見ていると「日記2023」が3つしか載せていないことに気づいた。
さすがに良くない。
なので、なぜ日記が3つしか更新できなかったを考える。
元々日記を書こうと思ったきっかけはコロナウィルスの蔓延だった。けれど、それが落ち着いた今、日記を書く理由は他に求める必要が出てくる。
コロナと同様の当事者性を持ちつつ、日記というコンテンツに落とし込めるものが僕の中にはない。
とはいえ、人生は進んでいて2023年はいろいろあった。
恋人と同棲し、姫路での生活を始めたのが、おそらく一番大きなトピックスだと思う。
ただ、それを事細かに書きたいかと言われると首をかしげる。
何を書けばいいのか分からない。
これが多分、2023年の日記の更新が3つしかない理由だ。
であれば、日記を書く中でこれなら日記というコンテンツに落とし込めそうだと思うものを探していきたい。
★月某日
年末が近づくと、今年の総まとめ的な記事や番組が目につく。
僕が毎年、楽しみにしているのは「『人文的、あまりに人文的』な人文書めった斬り!」と「さやわか式☆ベストハンドレッド」の二つ。
今回、話題にしたいのは「さやわか式☆ベストハンドレッド」で、こちらのイベント概要には以下のように記載がある。
100のランキングを語り尽くすのだから、当然とんでもない時間になるのだけれど、この長さが良い。
毎年見ていると、僕も「ベストハンドレッド」に挑戦してみたいという気持ちが高まってくる。
そんな訳で、最近の僕は「ベストハンドレッド」の準備をしているのだが、やってみると僕がいかに偏った人間か分かって少し嫌になる。
★月某日
ウィトゲンシュタイン『哲学探究』という本から引用されていた(らしい)一文が印象的だった。
これは現実を生きていく上で確かにその通りだな、と実感することが多々ある。
最近の僕で言うと、彼女と一緒に住み始めて古いゲーム(一人暮らし)の頃に戻るのは難しいなと思っている。
新しいゲーム(同棲)には新しいルールや環境、戦略などがあって、それを飲み込むので精一杯だし、今が居心地よくなればなるほど古いゲームに戻る意味も消失していく。
とはいえ、何かの拍子に古いゲームに戻ってしまう場合だってあるだろうから、その可能性を完全に消してしまう訳にもいかない。
もっと一般的な話に寄せると、小学校から中学校に上がることも、ウィトゲンシュタインの言葉に照らし合わせることは可能だろう。
それは同時に学生から社会人になることも同様だと言える。
ただ、この場合は社会人になってから学校(大学や専門学校)に入り直すことは可能だから、正確な意味では違うかも知れない。
が、個人的にそれは「一度、社会人を経験した学生」というルールでのプレイが求められるように思う(それが新しいゲームなのかは考えるところではなる)。
ゲームのフィールドは変わらなくとも、僕たちは常に変化をしていて、その結果周囲からの視線も違ってくる。
小学生のサッカーの戦略と高校生のサッカーの戦略は違う。
僕たちは常に新しいゲームのプレイヤーであり、ルールは同じであっても常に古いゲームに戻ることは許さないのかも知れない。
とはいえ、ゲームの結論はだいたい同じだ。勝者になること。ゲームである以上、クリア条件や勝利への戦略は常に存在するはずだと最近、考えている。
★月某日
X(旧ツイッター)で「ゆきと」という方が以下のようなつぶやきをしていた。
これを読んだ時に、うろ覚えだけれど、村上龍の「コインロッカーベイビーズ」で「自分の欲しいものが何かわかってない奴は石になればいいんだ」という一文があったのを思い出す。
弱者男性とか関係なく、人が自分の人生を好転させようと思った時にまずすべきなのは「自分で行動して状況を改善する」ことか、「自分の欲しいものが何か」が分かることのどっちかなのではないか、と思う。
自分で行動していく中で欲しいものが分かる場合もあるし、自分の欲しいものが何かを考えることで行動を始める場合もある。
どちらにしても、人は「石」になるべきではないし、人から与えられるのを待つべきでもない。
★月某日
30代後半の男の友人がクリスマスを目前にして、街コンや合コンに精をだしている。
先日、よく行く居酒屋に行って近況を聞いたところ「23歳のキャバクラの女の子が、ちょっと気になるんだよね」と言われた。
まじかお前。
「いや、でもキャバクラがっつりってわけじゃなくて週2、3らしいし、普通に会ったりできるんだよ」
うんぬんかんぬん。
個人的に自分を正当化するための言い訳を並べているように聞こえた。多分、気のせいだろう。
「去年さ、クリスマスを一緒に過ごした女の子いたじゃん。30歳くらいの」
「いたね」
僕は、その子と付き合ったら良いんじゃんと半年くらい言い続けた。けれど、飲みに行ったり、映画を一緒に見たりはしたものの恋人関係にはならなかった。
「なんかね。その去年クリスマスを一緒に過ごした子には感じなかった、トキメキがキャバクラの子にはあったんだよ。なんか、好きになれるなって言うか」
そりゃあ、そういうプロだからね!
30代後半の男性も恋愛にトキメキとか求めるんだぁ。
居酒屋の店員さんが近くにいたので「そういえば、ホストに貢いでましたよね?」と話を振った。
「最近、行ってないですけどね」
「何が楽しくてホストに行ってたんですか?」
「私の話を聞いてくれるから、かな」
「ほー」
「ずーっと聞いてくれて、たまーにこうじゃない? とか、そうなんだとか言いすぎずにいてくれるのが良いんだよね」
いろいろあるもんだ。
そのあと、店員さんの推しのホストの写真を見せてもらい、ついでに友人がトキメイたキャバクラ嬢も見せてもらった。
さすが推されている人たちと言えるくらい顔立ちは整っていた。
★月某日
山田肌襦袢の「最強勇者パーティーは愛が知りたい」が面白かった。WEB漫画で、まだ単行本も出てないようだけど、絵も話も安定していて安心して読めた。
この手の異世界ファンタジーものってリアリティがなかったり、話が強引だったり、キャラクターが薄かったりするのだけれど(あくまで僕がちらちら読む範囲では)、そういう不安要素がなく展開もスピーディーでキャラクターも魅力的。
あらすじは、「最強モテ勇者が、なぜか俺(非モテ魔法使い)を離してくれない!!!!最強勇者パーティーの冒険は、みんなのちょっと変わった愛(ラブ)に溢れている。」というもの。
これだけ読むと、ちょっと不安になるけれど、大丈夫。なのだけれど、今の異世界ファンタジーのカウンターとしてのエピソードが多めになっているので、普段異世界ファンタジーに触れていない人が楽しめる内容になっているか、というのは疑問。
いや、タイトルとあらすじから異世界ファンタジー好きの人を狙っているのだから、僕の疑問は見当違いなのかも知れないけれど。
★月某日
職場の忘年会があった。
ほぼ全員参加の立食パーティで、豪華景品が当たるビンゴ大会もあるとのこと。
僕は飲み会で輝く男でありたいと常々思っている。
しかし、目立ちたい訳ではない。前の職場で飲み会を楽しみすぎた結果、週二、三の飲み会が常にある状態になった。
あれはしんどかった。
何事においてもほどほどが良い。
今の職場で飲み会に参加した数は片手で数えて少し溢れるくらいだった。四年以上勤めて、途中にコロナがあったとは言え、僕からすると驚くべき数である。
そんな僕の今回の忘年会の目標は静かに料理を食べて、お酒を飲むだった。たまには、そういう楽しみ方をしても良いだろう。
本当にそう思っていたのだけれど、結果は食事などほとんどできなかった。
お皿に取り分けた料理の半分も食べれず、あっちへあいさつに行き、こっちで顔つなぎをして、ビンゴが始まったら上司と一緒に盛り上がって、最後にはテーブルに残った瓶ビールの余りを見つけては今回の会で仲良くなった上司と注ぎあって飲んだ。
料理を食べる時間などなく、帰り道も上司たちとガンダムの良さについてのトークを聞いた(僕は全然ついていけなかった)。
姫路に帰りついて空腹だったため、松屋に入って「ネギたっぷり旨辛ネギたま牛めし」を食べた。
まじでうまかった。
サポートいただけたら、夢かな?と思うくらい嬉しいです。