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孤独は、人のふるさとだ

孤独は人の心の生まれ故郷だ。(坂口安吾)

坂口安吾(1946年12月新聞記事より)提供:林忠彦

坂口安吾(1906~1955)の
『恋愛論』にあることば。

「恋愛は人生の花であります。
いかに退屈であろうとも、
このほかに花はない」

と説きます。

恋愛と孤独の関係は、表裏一体。
次のように語られています。

人生はあまり
円満多幸なものではない。
愛する人は愛してくれず、
欲しいものは手に入らず、
理想は現実に裏切られる。
人の魂は満たされるとことがない。

孤独は、人の心の本質であり、ふるさとなのだ。

そういう底知れない
空虚を思わせるような
孤独をいくらかでも満たし、
慰めてくれるものはかえって、
苦しみ、悲しみ、切なさである。

恋愛は一時の幻影で、
必ず亡び、
さめるものだと知っていても、
恋愛なしに
人生は成り立たない
ものである。

幻影だと知ってしまえば、
恋愛はばかげたものかもしれない。

だが、人生はもともとばかげたものなのだ。
苦しく、悲しく、切ないものなのだ。

だったら恋愛は、
孤独な人の心を
いささかなりと
華やいだものにしてくれる
花なのである。

Annette MeyerによるPixabayからの画像

エリカという花には、
「孤独」「寂しさ」「博愛」という
花言葉があります。

エリカ属(エリカぞく、学名:Erica)とは
ツツジ科の植物の属のひとつ。

700種類以上の種があり、
その大部分は南アフリカ原産で、
残りの70種程度がアフリカの
他の地域や地中海地方、
ヨーロッパ原産である。

イギリスでは「ヒース」と呼ばれ、
ドイツでは「ハイデ」と呼ばれています。


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