見出し画像

正直の頭に神宿る

正直な人には必ずいつか神の加護があるから、人は正直でなければならないという教え。(日本の言葉)

人間が正直であることが、
神の思し召しであるならば、
正直な人間が神の加護を
受けることもまた
当然なのであるという
解釈のもと伝わった言葉。

紀元前9世紀ごろの
ギリシャの詩人ホメロスは、
『天は正義の人を守る』と、
「正義」とは、
天の定めたルールであり
道理りにかなったことととらえ、
正義の人を天が守るのは
当然とまで言い切った。

他にもイギリスの政治家
ディズレリー(1804~1881)のことばで、

『こざかしく策略をめぐらすより、
誠実に行動するほうが何事もうまくいく』
という意味の言葉がある。

また他にも
『正直は一生の宝(日本)』
『正直は最良の策である(イギリス)』
など、
日本のみでなく
イギリスにも
この思想は現代にも
伝わる言葉だ。

しかし!
果たしてそうなのだろうか?

『正直者が馬鹿を見る(日本)』
『正直は阿呆の異名(日本)』

とあるように法を破り、
正直者をだまし
不正に利益を得て、
そういうものに限って、
ずる賢く、
うまく立ち回って
法的には罰せられない、
そんな世の中の矛盾を感じ、
弱肉強食こそ正義なのだ、
本当は神などいないのだ
という相反する言葉であり、
今でも人の心に残る
永遠のテーマである。

だが、正直者は
あくまで正直者で、
矛盾を感じつつも、
やはりどこかで
因果応報を信じずには
いられない……

法を犯すものを
うらやみつつも、
その真似ができず、
そんな正直にしか
生きられない自分を
バカだと嘲笑う
「自嘲」混じりの
人間賛歌にもとれる
意味も込められているという。

かといって、

『盗人にも三分の理あり(日本)』
『嘘も方便(日本)』

という言葉もある。
正直すぎるというのも
時と場合によって
考えさせられる。

しかしながら、
『噓つきの名人でないならば、
真実を語るのが常に最良策である
(イギリスの劇作家ジェローム)』

という言葉もある。


みなさんはどちらの
生き方を選びますか?


よろしければ、応援のほど、よろしくお願いします! それにお答えできるよう、がんばります!