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愚か者に福あり

愚か者は野心もないので人に恨まれたり憎まれたりすることがなく、一生を平穏無事に全うすることができるということ。(日本)

愚かではありますが、
正直で純粋な
心の持ち主には、
神様が幸運を
もたらしてくれるという
一般的な信念「民間信仰」
も存在しました。

また、
夏目漱石(1867~1916)の
小説『草枕』に登場する言葉

「智に働けば角が立つ」

あまりに知識を深めれば
人々との対立が生まれ、
人と衝突しやすい
こともあるという、
無駄な野心を抱く人々は
他者と摩擦を生じやすい
ことを示していますが、
この言葉は単に
冷笑的なものではなく、
その裏には深い意味が
あるとされています。

類語
・神は愚か者に幸運を与える。
・果報はたわけにつく

夏目漱石 草枕(青空文庫)

【草枕 あらすじ】
昔々、ロシアと日本の大きな戦争の間に生きた芸術家がいました。山の上のこじんまりとした宿に泊まりに行った彼は、宿の主人と結婚した若い女性那美と出会った。彼女はとても礼儀正しくてきれいだったが、悲しい過去があった。那美は画家に彼女の絵を描くように頼んだが、彼は彼女の本質をうまく捉えることができなかった。ある日、戦争に出征する那美のいとこを見送りに行った。彼らは駅で、那美からお金を欲しがっていた怖い元夫を見た。物語を通して、芸術と戦争についての考えを、作家・夏目漱石の考えを織り交ぜながら、多くのことを語った小説。戦争がどのように物事を変えていくのか、西洋の考えによって日本がどのように変わっていくのかということがすべてでしたとつづられている。

出典: フリー百科事典『Wikipedia』草枕より
日本の小説家夏目漱石の肖像
著者 小川一正 (1860–1929)

むかしむかし、
夏目漱石という作家がいました。
彼は、日本に住んでいました。
江戸(今は東京の一部)という場所で、
とても才能に恵まれた漱石は、
物語や詩を書き、
英文学まで教えた。

夏目金之助という
別名を持っていましたが、
ほとんどの人が
漱石の名前で知っていました。

『吾輩は猫である』
『坊っちゃん』
『三四郎』などの
有名な本を書き残しています。

漱石は俳句も得意でした。
大学時代に友人の
正岡子規から俳句を学びました。

大学卒業後、
漱石は日本各地で教師となります。
彼はイギリスに留学し、
しばらくロンドンに
住んでいたこともあります。

日本に帰ってきてからは、
東京の大きな大学で教えていました。

漱石はとても人気があり、
彼を慕う学生たちがいました。

彼らは毎週木曜日に
彼の家で会うことになっていた。
政財界の大物・中村是公などの
要人とも親交がありました。

夏目漱石は
ただの作家では
なかったんですね。

人々は彼の話をとても気に入って、
1000円札に彼の顔を載せました。

今も人々に愛されている
素晴らしい物語や詩を書いた、
日本の歴史の中で
重要な作家となりました。

写真素材:紙幣(1984〜2003年発行)

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