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2013年卵巣嚢腫入院記:その3 検査は何回もあるし手術はまだ先だし

 この話は、2013年に卵巣嚢腫で入院した時の、私の簡単なメモと記憶を頼りの話なので、医学的な正確性を保証するものではありません。色々な事情で細部を変えていたりぼかしたりしていたりもします。単なる曖昧な体験記と割り切ってください。

前回までのあらすじ
 卵巣嚢腫が見つかって手術をすることになり、まずは検査のためのMRI撮影だね。10万人に1人の造影剤アレルギーにも当たらずに無事に撮影したら、3万円かかったよ。

★★★

 MRIの検査結果を聞きに、10日後に大学病院へ向かいました。
 で、そこで「嚢腫の一部に、造影剤に強く反応している部分がある」との説明が来ました。
 要するに、単なる粘液とかではなくて、あんまりよろしくない腫瘍っぽいものがそこにある「可能性がある」。もしそうだとすると、うっかり手術で破片を他の臓器につけちゃったりすると、そこが腫瘍の転移先になるかも知れない。だとすると、腹腔鏡のように手術する空間が狭いやり方だと危険があるので、腹腔鏡ではなくて開腹しての手術を選択することになる……という訳です。
「たまたま反応することもありますので、これだけで性質の判断はできませんから、腫瘍マーカーで検査するので採血してください」
とのことで、採血して再検査に。

 しかし、前の病院で一度腫瘍マーカーの検査をしていてそちらは問題なかったんだけど、その結果は共有されてないんだろうか。それとも、短時間でも結果が変わるものなのか? 年齢も(腫瘍の患者としては)若い方でしょうし……。
 みたいな話を質問すればよかったのかもと、今になっては思いますが、その時は「はいはい検査ですね」なノリで流してしまいました。
 まぁ、医療は選択の結果がもたらすものが巨大なので、可能性を慎重に削っていって決断するという繰り返しですから、どうしても何度も検査をすることになるのですかね。

 ちなみに、あれから何年も経って、周囲にガン罹患者が珍しくない年齢となり、病院に付き添うことも体験するようになりましたが、腫瘍マーカー検査を1-3ヶ月ごとにするのが定番なので、やはり「前の検査はさておき、今の状態をもう一度確認する」というのが標準の手順なのかも知れない……と思います。

 さくっと採血して、5日後に検査結果を聞きに大学病院へ。
 結果、腫瘍マーカーの値から悪性の可能性は低いので、最初の予定通りに腹腔鏡式での手術となりました。入院日数は5日間程度の予定。さすが腹腔鏡です、短い。

 この日に、手術の日程も、約半年後と決まりました。
 え? 半年? 結構先だなーとびっくりしました。
 後にわかりましたが、手術のために女性ホルモンを多少操作する必要があり、そのために2回ほどホルモン注射を行うので、どのみち手術の前の準備期間が2ヶ月ほど必要でしたので、即手術!ということにはなりようがなかったのです。
 あとは良性の嚢腫、しかも現時点では全く無症状ということから、緊急度が低かったと思われます。
 しかし、こちらとしては「手術が必要ですね」という状態で半年過ごすのかー、と結構気分がめげました(笑)。
 まぁ、緊急度が低いんだから、病気としては大したことないってことだよね!とポジティブに捉えてストレスを回避しました。

教訓:少ない可能性でも念のために、みたいな感じで検査が結構あるし、緊急性が低いとすぐに治療!とかならないので、いちいち一喜一憂しないでのんびり構えよう。

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