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2013年卵巣嚢腫入院記:その8 じわじわ回復を味わえ

 この話は、2013年に卵巣嚢腫で入院した時の、私の簡単なメモと記憶を頼りの話なので、医学的な正確性を保証するものではありません。色々な事情で細部を変えていたりぼかしたりしていたりもします。単なる曖昧な体験記と割り切ってください。

前回までのあらすじ
 手術は無事に終わって暇つぶしにDVDを観たらめっちゃ疲れたよ。あと熱が出たけど全然わからない。


 次の日に熱は下がっていました。
 そして長らく止まっていたお通じも復活しました。座薬を入れてさえも止まっていたので、一安心。
 私はもともとお通じに問題はないのですが、たまに精神的なことでお通じが滞るケースがあるので、この場合も恐らく「手術とかするんだから非常時だろ!」という自律神経の采配によるものだったのだと思います。退院日が見えてきて、身体が「そろそろ日常業務始めてもいいッスか」と言い始めたのでしょう。

 この日になると、体力が戻ってきたという確かな実感がありました。
 DVDを視聴していてもそんなに辛くないし、PS Vitaでゲーム(エルミナージュをその頃プレイしてた)を遊ぶこともできました。肉体的な疲労感より、精神的に集中力が途切れて切り上げる感じです。
 まあ、その集中力は普段よりは短い時間で切れるので、やはり本調子ではないのですが。
 とはいえ、耳から聴いている娯楽も途中で飽きるくらいには、脳に余裕が出てきました。前日までは、耳からの情報処理でちょうどいい感じだったのが、だんだんと「聴いてるだけだとちょっとヒマ」みたいな気分が出てくるのです。

★★★

 退院日は次の日だったので、色々な片づけも少しずつ始めました。
 夕方に、つれあいがお見舞いに来てくれました。他愛もないことを話しました。そういうことができるのは幸福だなぁ、と、月並みですが思いました。洗濯物を持って帰ってもらったので助かりました。
 入院すると洗濯物の処理が大変ですよね。

 そして、夜8時頃に、友人が3人でお見舞いに来てくれました。みんな仕事が忙しかったろうに、ありがたい話です。
 もうこの日には、かなり「ふつうの顔」をして出迎えられるまで回復していたので、デイルームに移動して30分ほど楽しく話をしました。健康診断から手術の決定から、お医者様が自信ありすぎてフラグを心配した話から、吐き気と闘った話まで、面白おかしく。
 自分で状況を話すと、客観的俯瞰的視点が生まれて余裕が出るので、身体的な疾患の場合はこうやって笑って話すのは、良いことではないかと思いました。精神的な疾患の場合だと、お医者さんとの会話やカウンセリングの内容をあらいざらい他人に話すのはあまりよくない結果を招くと聞いているので、善し悪しでしょうけど。

 じわじわと回復が実感できて、この日は楽しい一日でした。
 そして次の日、最後の難関・退院がやってきます。

教訓 起こったことを人に笑って話すと、気分に余裕が出るぞ。

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