付きまといストーカーについて(通報までの流れ)

その男に声をかけられたのは2018年6月。
バイトからの帰宅途中、自転車から降りて押して歩いていた男性に突然声をかけられた。
白髪混じりの短髪、身長は170cmくらい。普通の体格でポロシャツを着てジーンズを履いていた。推定50代後半から60代前半。
顔は浅黒く、おどおどした感じの男性であった。

「いつもあなたとすれ違っているんですよ。今度すれ違ったら声をかけてもいいですか?」
「僕、ストーカーじゃないんで。」

とにかくすれ違ったら声をかけたいと言うことを訴えていた。ちょっと変だなとは思いつつ、「いいですよ。」と答えてその時は別れた。
それから奇妙なことが起こり始めた。
バイト先の行きと帰り、その男を頻繁に見かけるようになったのである。
多分、今まではすれ違ってても気が付かなかったのだろうが、声がけされた事で気がつくようになったった。
もちろん常連のお客さんであれば、通勤途中であっても話しかける事は普通にある。わざわざすれ違った時に声をかけたいという、彼の意図が全く理解出来なかったのですれ違いそうになっても、わざと遠回りしたりしていた。
帰りは特に、行く先々で見かけるので「何か変だな」と思うようになっていった。
8月に入って、今度はバイト先に押し掛けて来て社長に「この人とすれ違ったら声をかけていいですか?」と言ってきた。
社長も訳が分からず、「良いですよ」みたいな返事をしていたと思う。

それからも帰りに頻繁に見かけたので、帰り間際社長に「行く先々で見かけるんですよね〜」と話をしていたら、社長が外を見て「あそこにいる!」男が出待ちしている事が発覚。
私の帰る時間を把握していて、出てくるところを見張って先回りしてすれ違うように現れていたのである。
「気持ち悪い!」思ったので、家族に相談するも…父親は無反応。母親はトンチンカンな答えしか得られない。
仕方がないので、図書館にいって該当の本を片っ端から読み、どうしたらいいか自分で考えていった。
SNSではごく一部の友人にお知らせして、どう対応していったら良いのか?相談していた。
身近な知り合いにも相談をしたが、高齢女性はほとんど「気を付けて!」しか言わない。こちらが幾ら気を付けていても、ストーカーをコントロールする事は不可能である。
警察に相談することも考えたが、とりあえず様子もみようと思いすぐに行く事はなかった。
毎日ではなく、週に2、3回出没。いつ出没するか分からないってところがストレスになるだ。
知らない人間が自分の生活に侵入してくる気持ち悪さ。経験した者でないと理解出来ないであろう。
とりあえず「気を付けて!」言うてくるヒトの無神経さ。
バイト先の親族からは「男に付き纏われてるって…男に媚び売ってる暇があるんならちゃんと仕事して!」まで言われた。本当にあり得ない。
聞きかじりの一部を勝手に解釈している80代女性。
簡単に説明したら一応は納得していたが、「男に付き纏われるなんて羨ましいわねー。(私なんか誰も声を掛けてくれないわよ。)」

明らかにパワハラです。経営者の母親がこんなことを言うなんて…。この時は突然過ぎて録音出来なかったので、今後は何かあったら録音して残そうと思った。それが2年後に活きる事になるのだが、長くなるので別の機会に書こうと思う。

 夏場の暑い日、冬場の寒い日は一旦落ち着いていた付きまとい。翌年の春近く(3月)になって再開。
今度は、バス停でバス待ち中に目の前をウロウロする様に。これで一緒に乗り込まれて自宅まで付いて来られたらと思うと…更に気持ち悪くなり、流石に警察に相談に行った。
前年6月に声かけされてからの一部始終を婦人警官に伝える。
こういう場合、防犯登録をしておいて男を見つけ次第110番するとすぐにパトカーが来てくれるとの事。「通報したら、安全な場所に居てください」とも言われたが、パトカー来るまでに逃げられたら嫌なので自分なりに考えて、男を確実に警官に引き渡す事を画策したのである。
iPhone を常時2台持ちし、1台は通報用、1台は撮影用に。
翌月の4月。たまたま、帰る15分前にバイト先の近くをウロウロしているところを発見。
いつものように帰ると、バイト先の近くですれ違うことになったので、すぐに通報。(慌ててしまい、110番ではなく警察署に電話してしまった。)
名前を言って、先月相談に行ってた事を話すとやっと理解してくれた。そこから男の後を追って実況中継。「◯のお店に入って行きました。」「何も買わずに出て来て、向かいのお店の軒下に居ます。」「そのお店から移動して◯方面に向かっています。」
もちろん相手からは見えない場所に隠れながら。
5分ほどしてパトカーが到着。男の元に行って何やら話をしている。ここでやっと安心して電話を切った。
少ししてから私服警官らしき男性が走っているのが見えたので、こちらから向かっていくと「◯◯さんですか?」確認があり、「急いで!」バイト先まで早足でいく事になった。

バイト先には社長が居て、警官から簡単に説明。当然、社長も付きまといの件を知っているので「男がこの店に来ないようにしても方が良いですか?」と警官からの問いかけに「来なくて良いです」
出入り禁止にする事にした。

パート2に続きます。

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