「家庭教師のトライ」のYouTube動画が凄かった話

 こんにちは。
 作家の里見蘭です。
 私は今、小学館の「小説丸」というサイトで『漂白』という小説を連載しています。弁護士を主人公にした法廷サスペンスです。

 裁判ではDNA型鑑定が大きな焦点となるという設定で、これに関する参考資料もプロット作成の段階で何冊か目を通しているのですが、いよいよちゃんと読み込む必要が出てきて、学生時代生物をちゃんと勉強しなかった自分の理解力に不安が生じました。

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 遺伝子の一般向け入門書などにも目を通したのですが、非常に参考になった一連のYoutube動画があったので、それについて書こうと思います。はい。すでにタイトルに出てますね。家庭教師のトライが提供する授業動画です。

 チャンネル名は「映像授業 Try IT(トライイット)」。

 さまざまな科目がありますが、私が今回参考にしたのは、「生物基礎」と「高校生物」のうち、遺伝子に関する一連の動画です。

 ご覧いただければおわかりいただけると思うのですが、まあとにかくわかりやすい。理科に苦手意識を持ったまま大人になった人間の頭にもすいすい入ってくる。ソフトな物腰の先生は、調べたところ星野賢哉先生という方のよう。カリスマ講師と言われたら納得の技術と、生物への情熱を感じます。

 一単元辺りの動画の長さもちょうどいい。一本だいたい15~18分くらい。後半に問題演習があるので、それを飛ばすと実質三分の二か半分くらいの時間で観られる。非常に効率的に勉強できます。計っていませんが、遺伝子について「生物基礎」から「高校生物」のラストまで観通すのに三、四時間くらいだった感覚です。

 一連の動画を観たあとでDNAに関する参考文献を読み返したところ、明らかにそれ以前よりも理解が深まった実感を得ることができました。

 今回観たのは生物、それも遺伝子関連だけですが、これだけ体系立って充実した内容の動画が無料で公開されているのは凄いと思います。しかも、YouTubeなのに動画にCM一切入ってないんですよ! 家庭教師のトライ、どんだけ太っ腹なんだ。

 もちろん受験生向けだと思いますが、やり直し勉強をしたい大人にもお役立ちのチャンネルなのではないかと思います。私も時間があったら、他の科目も勉強し直したいくらいです。これまでTVのCMでしか接点のなかった「家庭教師のトライ」ですが、私の中で企業イメージの好感度が一気に上がりました。

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