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「人生は勝てることなんてほとんどなくて、だいたい負け」

明日の言葉(その36)
いままで生きてきて、自分の刺激としたり糧としたりしてきた言葉があります。それを少しずつ紹介していきます。


今年の夏の甲子園。
決勝で慶應義塾高校に負けて準優勝した仙台育英高校。

その監督をした須江航監督(40歳)についてのいい記事があったのでご紹介。


須江監督の去年の言葉「青春って、すごく密」は流行語大賞にもノミネートされましたよね。

「“青春って、すごく密”なので、でもそういうことは全部『だめだ、だめだ』と言われて、活動していても、どこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で、でも本当に諦めないでやってくれた」


今年も名言を残しています。

「人生は敗者復活戦。いつも、負けてから始まる」


そして、この記事の中にもいろいろ名言が(40歳とは思えないw)。

なにか失敗したり、理想がだめだったりした時、人生が好転しはじめるんです」

「いつも負けがきっかけで、やるしかないという雰囲気がチームに芽生えるんですよね。四の五の言わずに、やるしかないという雰囲気が。僕は負けることでしか学べない、勝っているときには学べないと思っているので、いつもそこから始まるんです」

「“グッドルーザー(良き敗者)”であれと。県大会の初戦の前日に(選手たちに)言いました。どこで負けるかわからないから、負けたときに全力で相手に拍手を送って欲しいと。誇らしかった。これが伝統になって、いつか真の王者になれる日が来たらいいなと思う」


一つ目の「なにか失敗したり、理想がだめだったりした時、人生が好転しはじめる」、というのも「明日の言葉」に残したいけど、今回ボクが一番グッときたのはこの言葉(↓)

人生は勝てることなんてほとんどなくて、だいたい負けです。野球を続ける子も続けない子も、それぞれの人生が続いていきます。この負けを敗者復活戦のエネルギーにして、人生に臨んでほしい」


人生は勝ち負けで捉えられるほどシンプルではないけれど、でも、そういう観点で考えると、いま50代以上の人たちってある意味「競争の時代を生きた」と言ってもいいかと思うんです。

バブルの時期もあったし、24時間タタカエマスカ的な企業戦士の時期もありましたからね。他人と比較して競争することが多かった時代かなぁと思います。


そんな中、自分を振り返ってみると「負けだらけ」だったなぁと思います。

いまでは肩書きがいろいろついたので、人によってはボクのことを「勝ち組」と思う方もいるかもしれないけど、ボクの場合、単に「挑戦数がむちゃくちゃ多い」だけなんです(挑戦できる環境にいられたのは恵まれていたと思っています)。

挑戦数が多いので少しは勝ちっぽいことがあるとはいえ、ほんと死屍累々、負けだらけでした。「ものすごく大きな負け」もいくつか経験しています。


でも、逆に、挑戦数がむちゃくちゃ増えたのは「負け続けたから」なんですよね。

負けなかったら次に挑戦しなかった。
勝ったその場所できっと立ち止まっていた。


それに比べて、最近は経験値が増えて「負けないような試合運び」を覚えてしまい、慎重なゲームメイクが多くなっているなぁ、無謀な挑戦とかしなくなっているなぁ、と、この記事を読んで思いました。

挑戦して、負けて、また挑戦する。

まだまだ人生は続くので、もっと挑戦をしてもっと負けよう。

そんな気持ちを新たにしました。

古めの喫茶店(ただし禁煙)で文章を書くのが好きです。いただいたサポートは美味しいコーヒー代に使わせていただき、ゆっくりと文章を練りたいと思います。ありがとうございます。