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言葉のことばかり【犬語】

犬語翻訳アプリ

「犬語翻訳アプリ」って結構ある。
こういうのスキですよ。ドラえもんぽくて。

いつのまに、
そんなに科学力がすすんだのか
って思ったんですが、
よくよく聞いてみると、

犬の声の波形とかを分類して、
そんときの声がどういう気分なのかを
文字化する
…んだってね。

なるほど。そういうことはできるよね。
考えたやつがえらい。

つまりまあ、
機嫌がいいとか悪いとか、
ハラへったとか、
つれてってほしいとか、
遊んでほしいとか、
そういうレベルでしょ。

おいおい待てよ。
飼い主だったら、
そのくらいはわかんなきゃだろー…
っていうレベルだよね。

だけどまあ、そういうのが
コトバとして出てくるのが
おもしろいんだろうね。
おもちゃですねえ。

つまり、翻訳機と言いながら、
コトバを翻訳してるんではなくて、
その時の状態を
 いくつかの状態サンプルと適合させて
 分類、類推する
」ってことだから、
まあ、天気予報みたいなもんですね。

犬の言葉

コトバ、ということで考えてみると、
能力がどう、ってのを置いといても
犬は語彙が少ないです。

だから言葉じゃないんだ、って
言っちゃうのは簡単だけど、

言葉を
気持ちを伝える道具だとすると
使おうとしてるのは間違いない。

語彙の少なさは「言い方」で
ある程度補える
ってことですね。

人間は言葉をいっぱい使うから
逆に手を抜いてるのかもしれない。

いろいろ言葉を使いすぎて
気持ちの裏を読む、とか、
なんだ言ってることと違うじゃんとか
そんなややこしいことになっている。

使う種類を少なくして、
言い方で気持ちを伝えるようにすれば
もっとちゃんと
伝わるような気もします。

まあ、その辺のことを利用したのが
犬語翻訳、ってことなんでしょう。

この考え方は
応用できますね。

植物なんかもおもしろいね。
たとえば、
洗濯ばさみみたいなもので葉っぱを挟む。

葉っぱから、
そのときの状態を読みとって、
コトバにする。

「おいおい…
 そろそろ水くれよ。みずみず!」とか、
「太陽に当たりたいんだよ。
 そこの雲どけてくれぇー」とか、

ディスプレイに
そういうコトバが表示されると、
ホントに植物の気持ちが
わかったような気がするよね。

花言葉じゃなくて花の言葉

さらにはですね。
人間にも…

夜、うちに帰ってくる。
妻の顔がなんか怒っている。
そこでこのメカ
(ビデオカメラのような形態)を
妻の顔にむけると、

顔色の微妙な変化、
血管の収縮度、
気圧の変化などを読みとり、
文字化する。

…こわくてディスプレイが見られません。

犬語用を
人に使ってみたら

「犬語翻訳アプリ」は、
人間にも使えるんだろうか。
犬の真似して吠えてみたら。

「わん」と言えば、言い方の感じで
「ハラ減った」とか、出るのかな。

「わん」以外のコトバをしゃべっても、
なんか出るんだろうか。

そうすると
「その件に関しましては、
 ただいま調査中でして…」

と言ってるコトバの翻訳が

「遊びに行きたいよー」
だったりするんだろうな。

声の調子でそんときの気持ちを
判断するんだとすると、
けっこう当たるかもしれないな…。

だとすると、これって
「本音翻訳機」になったりするわけだ。

これはかなり怖いぞ。

ウソ発見器みたいに使えば、
世の中の役に立つかもしれん。
まあ、人語はそんなに単純じゃないから、
もっともっと研究を重ねないと
ムリだろうけど…。
遊びだと、かなり使えるね。

次回の言葉は「ナマ」です。

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