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あなたを窮屈にする「100点大好きマン」から主導権を取り戻す。

「100点大好きマン」とは
何事においても100点であろうとする。

仕事、恋愛、人間関係、自分自身の評価、日常生活等々、
それらにおいて、100点を目指そうとする。

理想を掲げ、それになるように、
我武者羅にやる。

一見、悪くないように思いますが、
これをやっていると、一生100点になる日はやってきません。

時折、なんとなく達成した気になって
充実感を感じることがありますが、
その瞬間、まだ100点ではないと気が付きます。

そして、その乖離を埋めようと、
また、100点を設定し、そこに向かって走り出します。
そして、また、ゴールだと思っていたところにやってきますが、
達成感の横に不足感、これじゃない感が一緒にあることに気が付きます。

そしてまた、その乖離を埋めようと・・・以下ループ。

正直なところ、僕も、
社会人になってから、これをひたすら繰り返していました。
社会人になる前も、理想の100点の自分を想定しては、背伸びしたり
それを目指そうとしたり。

まだだ! これじゃない! もっともっと!
と追い求めつつも、

疲れ果てては、
時にやけ酒を飲み、
誰かに嫉妬してみたり、
「どうせ俺なんか」と自分を卑下してみたり。

そして、「人は人、俺は俺」と言い聞かせて、
また前に進もうとする。

時折感じる「充実感」「達成感」というご褒美をガソリンにして
100点を求めて走り続けるも、
その「充実感」「達成感」は瞬間的刹那的なものであり、
3日と持たない。
それでも、その先に100点があるはずだと盲信し、
その先にあるであろう絶景を拝もうと、ひた走る。
充実感・達成感の奴隷でした。

まさに↓こんな感じ。

走っても走っても、ゴールしてもゴールしても、ゴールにたどり着いたと思った瞬間に、100点ははるか先に行ってしまう。

これを繰り返していくことに疲弊した僕は一旦立ち止まって、
自分自身と向き合ってみようと決意しました。1年半前くらいの話です。

100点という妄想のトラップ。

100点、理想、そういうものが無自覚になっているが故に、
以下のような現象が起こりやすくなります。

心当たりがあるか確認してみてください。
誰もあなたを責めることはないので、
正直に振り返ってみてください。

●嫉妬する
うまく行っている人に嫉妬してしまいがちで、
素直におめでとうと言えないことがある。

●自己卑下しがち
劣等感とまでいかないまでも、
いつも何かしらの不足感を感じている。
褒められるとどんな顔して受け取ればいいのかわからない。

●背伸びしがち
自己卑下するのに、背伸びをしたがります。
この背伸びも無自覚になっていることが多いですが、
100点を求めているため、人から100点に見られることにも敏感。

●比較しがち
いつも誰かと比較する。上を見ては不安になり
そして、「人は人、私は私」と言い聞かせる。
調子が落ちてくると、下を見て安心するようになったり、
人の粗探しをしたりする。

●暇が怖い
なんとなくダラけていると罪悪感を感じたり、
やることがないと不安になる。
何かしていないとどこか落ち着かない。
暇だとお菓子を食べてしまう。(お酒を飲んでしまう。)
とにかく予定を入れまくる。

●言い訳
できていない時、うまくいかない時、
何かとそれを正当化する動きがある。
場合によっては、環境や他人のせいにする。
否を認めない。

挙げ出せば、まだ色々と出てきそうですが、
100点・理想に無自覚に囚われているとこういうことが
起こりがちです。

こういう話をすると、
「私は70点主義なので」と言い出す方もいるのですが、
70点と言っている時点で、100点が存在しています。
その上で、70点でいいやとしているだけです。

正直なところ、
ほとんどの方が無自覚の100点主義だと思っています。

100点大好きマンは、
相手にも100点を求めている。

100点大好きマンは、
自分だけでなく、相手にも100点を求めがちです。

先日学生時代の友人が
「旦那が家事をやらない」と不満を漏らしていました。

この不満はどこからくるのでしょうか。

100点:旦那さんが言わなくても家事をやる。

という100点を創っているからこそ存在できる不満です。

このように、日常のあちこちに、
100点大好きマンは潜んでいます。

「最高の天気だ!」というのも
「雨だー、最悪ぅ」というのも
100点の天気を無自覚に握り込んでいる
100点大好きマンの仕業です。

一度点検してみてください。
あらゆるところに発見することができるでしょう。

あなたの中の100点大好きマンが
いかに"あなたの私"を窮屈にしているか、
感じることができるのではないでしょうか。

100点大好きマンの正体。

さて、ここまで100点大好きマンの話を散々してきましたが、
一体ヤツは何者なのでしょうか。

それは、あなたの「無自覚の囚われ」と言ってもいいかと思います。
それの囚われに影響されて、不満や不安、恐怖が湧き出てきます。

100点を取った時に、達成感があるのも囚われがあるからです。
そして、100点を取った瞬間は喜びのようなものがありますが、
それは刹那的なもので、3日も持たずに、消えていきます。

その理由は、その100点はあなた自身の妄想であるからでもあります。
あなたが、成長過程で握り込んだ妄想の100点です。

それは、親に教わった100点かもしれませんし、
経験から教わった100点かもしれません、
成功者と言われる人のインタビューで握った100点かもしれません、
いずれにしても、どこかのタイミングで、それを握り、
それを100点だと盲信して、今もなお握り続けているものです。

それがどれだけ「常識的」なことであろうが、
それを100点としているのは、あなた自身です。

100点大好きマンから自由になる。

あなたを窮屈にしている、
100点大好きマンの正体がなんとなくわかってきたかと思います。

窮屈にするだけでなく、
100点に囚われていると、いつの間にか"私"を見失っていきがちです。

それが妄想だとわかったとしても、それを握っている私がいる以上、
手放そうと思っても、葛藤が生まれます。

100点という理想を自らが創り、その100点大好きマンというメガネをかけて世界を見ている私を否定も肯定も判断もせず、知っていく。

辞めようとするのではなく、向き合っていくと
その私がいても、気にならない私になっている。

その時、力みが取れ、緩み、広がっていきます。

向き合いましょう。
100点大好きマンは、日常のあらゆるところに潜んでおり、
それが無自覚であるが故に無意識に発動しています。

自覚カウンセリングでは、対話の中でその「100点大好きマン」はもちろんですが、無自覚の戒律、規定、想定等を明らかにして、
向き合いやすくしていきます。

とことん"私"と向き合って、
100点大好きマンから"私"に主導権を取り戻していきましょう。
全ての答えはあなたの内側にあります。


「向き合う」というのは、
自身の思考や言動を見て、反省するのではありません。
思考や言動と向き合うと、あれこれと判断して、反省したり、
そうしている自分を責めたりしがちで苦しくなります。

思考や言動をあるようにする私と向き合っていきます。
そこには肯定も否定も判断もありません。

●自覚カウンセリング
自分自身と向き合うことに卓越した自覚カウンセラーがあなたの悩みに一緒に向き合います。ご自身では自覚していない私、自覚していない囚われを一緒に丁寧に向き合ってきます。どのような私も蔑ろにせずに向き合うことで、対処ではなく本質的な解消に踏み出していきませんか。

詳細はこちらをご覧ください 自覚カウンセリング

●自覚基礎コース
ご自身で自覚を実践されていきたい方は、
自覚基礎コースをご用意しています。
日常で自覚を実践しながら、定期的な面談で、
自覚の精度を上げていきます。
あらゆる囚われから自由になっていきたい方、
本気で自分自身と向き合っていきたい方是非お待ちしております。

詳細はこちらをご覧ください 自覚基礎コース

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