見出し画像

蹴球邂逅録 〜ダービー (ベオグラード🇷🇸)〜


2019年2月下旬、極寒のベオグラード 。
ツルヴェナズヴェズダ(レッドスター)が、500m先に本拠地を構える、
”憎っくき永遠のライバル”パルチザンを迎えての、ベオグラード ダービー当日。
この日、サポーター同士の場外乱闘を防ぐべく、ポリス総動員での導線規制が
敷かれていた。

僕たちは、聖サヴァ大聖堂から坂を下った、トラムが走る高架上の歩道に、かれこれ30分以上、立ち往生させられるハメに…。
身動きが取れず、もどかしさが募っていく野郎どもは、ビールをひっかけながら、前方に見えるスタジアムめがけ、チャントを大合唱していた。

そんな折である。
男の野太い声が、響き渡った。
「アイモ!!!(行くぞ!!!)」

すると、野郎どもは、一斉に階段を駆け下り、ヌーの川渡りよろしく、交通量ハンパない車道を横断したのだ。

そして、いざ"決戦の地"へ一直線!!!と思いきや、、、
スタジアム直前の空き地で、一斉に立ちションを始めたのだった。

”闘争の衝動に負け、堪らず公道で暴走”
”膀胱の動向に負け、堪らず方々で放尿”
”理性と生理の体内ダービー”

ふと、そんな言葉が浮かんできた…。

#旅
#旅行記
#蹴球
#サッカー
#サッカー旅
#海外サッカー
#サッカークラブ
#セルビア
#ベオグラード  



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?