足下にテツガク〜Talk Log Vol.2/読書会「いま世界の哲学者たちが考えていること」

「大人の自分探しトークログ」というタイトルで語らいの場を作ったり、「サピエンス全史」思索日記の一つでリモート読書会をしてみたりしていましたが、今回新たなに「足下にテツガク〜Talk Log」と名付けて書き始めてみたいと思います。

 理由は、もっと身近な、僕らの足下に転がっているような思考にこそ、その人その人の個性や”らしさ”みたいなものが現れているんじゃないか、と思ったからです。もっと日常的なところから話がしてみたいなと。
 ここでは仮に、それを”哲学”と呼んでみるとして、そういう「足下に転がって気づかれないようなひとりひとりの”哲学”を観察し合う遊び」を小さく積み上げていけたら面白いなと感じたわけです。

要は、”遊び”なんですね(笑)。僕には勉強会という感覚もほとんどありませんし、高尚な議論によって研鑽に励んでいるつもりでもありません。
 手前勝手な知的好奇心を満たしながら、自分の狭い経験や視野を広げてくれる有難い友人の皆さんたちとお互いの”哲学”を観察し合う遊びが面白い、ただそれだけの時間です

 さて、足下にテツガク〜Talk Log。保証はし兼ねますが、今後も月1ペースで更新していくことでしょう。

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 リモート読書会の日は、皆さんそれぞれ、お仕事が終わった19時頃にビデオチャットを立ち上げます。リモートでの会というものはノッてくると楽しいのですが、どうにも最初の雑談の始め方が難しい(笑)
 どちらから声をかけようか迷った挙句「いまどこですか?」という無難な質問をしてしまい、相手が回答しようとしている間に別の友人がオンラインになって「おつかれさまです〜」と挨拶。声が重なって戸惑う二人。

「リモート座談会の冒頭における雑談の難しさ」については、いずれ大学に入り直すことがあれば論文に仕上げたいと思います。

 さて、そもそもは「サピエンス全史」を片手に語らっていたリモート読書会でしたが、旧来の友人を中心に仲間が増えまして、また新しい本をテーマに掲げて続けていくことになりました。
 栄えある第二冊目に選ばれたのはいま世界の哲学者たちが考えていること」(著:岡本裕一朗,ダイヤモンド社)。今回は特に議論の花が咲いた第2章「IT革命は人類に何をもたらすのか」からトークログをお届けします。

 5名の読書会、冒頭の話題は「フレーム問題」から始まりました。


ロボットは爆弾を爆破させずにバッテリーを取ってこれるのか?

A:私は「フレーム問題」についての話が面白かったなと思っています。

___フレーム問題とは?
 人工知能に対する疑問の一つとして、チューリングテストと同様に議論されている難問。本著では分かりやすい事例として、アメリカの哲学者デネットさんが提唱した、有名でシンプルな思考実験が紹介されています。
 詳細については、Wipepediaの説明でほぼ同じ説明がされていました。「ロボットは爆弾を爆破させずにバッテリーを取ってこれるのか?」という簡単な話。学校のレポートではWikipediaの引用なんてした日には大幅減点を食らったものですが、実社会で生きるのに集合知の結晶WIkipediaの情報は馬鹿にできません。思わず唸らされる難問ですので、ぜひ一度読んでみてください。

A:デネットの思考実験には1、2、3と3つのロボットがありますが、人間であっても、1、2、3の状況をクリアしているわけではなくて、結果を全て考えようとすれば行動できなくなってしまうとも書いてありましたよね。むしろ、1のロボットと同じように、爆破される結果になることも少なくないとありました。

 人工知能がこの3つをクリアしたときに、人間よりも賢くなるというのは本当なんだなと思いました。

F:人工知能って、発展すればするほど人間を越えていくものになるのか、ただ限りなく人間に近づいていくものになるのか、どっちなんだろうね。

S:うる覚えなのですが、人工知能って2つあるっていいますよね。よく耳にするディープラーニングみたいに、一つは、網羅的にデータを何度も反復して生まれる人工知能、もう一つは、人間のような本当の”知性”としての人工知能

 どっちにいくのかはわからないんですけど、フレーム問題の話を読んで、僕はやはり人工知能は人間とは違うものになる、本当の”知性”とは違うものになるんじゃないかなと思いました。

 ロボットにできない選択を人間がどうしてできるかというと、処理能力が人工知能よりも早いからではなくて、むしろ、逆に頭が悪いからじゃないですか。そんなにいっぱい考えきれないから「もういいや!」って決めちゃう力があるんです。前回まで読んできた「サピエンス全史」でも出てきましたが、人間は矛盾に折り合いをつける力合理的じゃないことに対してGOを出せる力があるという話ですね。

 だから、選択肢を全部検討したわけじゃないけど、何の根拠もないけど「いける!」という決断ができるのが人間なのかなと。仮に、ディープラーニングでデータを積み重ねた結果処理能力が極限まで高まり、人工知能が人間と同じ決断を出したとしても、決めている判断軸が全然違う。全部を検討して決めている人工知能と、全部は検討しきれずに「えいやっ!」と決めている人間とでは根本的に違うのかなと。

T”人間らしさ”というのがそこかもしれないね。そこまで人工知能に組み込むのは難しいのかな。心というか、直感というか。

S:ところで、みなさんは人工知能に賛成ですか?

今回はここまで。つづきはまた次回Vol.3でお届けしたいと思います。

皆さんは人工知能に賛成ですか?

次はこの質問から始めたいと思います。

つづくのです。

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