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#165 読書録 学校がウソくさいを読んで目の前に見える事を引き起こす構造を考えさせられた話

こんにちは!けーたです。

本日は「学校がウソくさい」を読んだので気になったこと、頭に刻みこみたいことなどを読書メモとして残しておきます。

この本との出会いは、ある大きなカンファレンスに参加して著者の藤原和博さんのお話を聞いた際に、ご本人が最近この本を出したから是非買ってねと言われてその場でポチりました。既に何冊か読んでおり、学びも深かったのでいい意味で思考停止でした。

その時は2023年の7月。今回本棚の整理をしていたら発見されたので、改めてじっくり読み直しました。

この本を読んだ後で、娘が毎日してくれる中学校の話を思い出すと、良い所も、もったいないなーという所も両面について、なるほどと思わされることが沢山でてきました。

目の前に見える結果系とそれを生み出す構造への解像度が高くなり、これからの日々の楽しみが増えそうです。

という事で、本日の本「学校がウソくさい」が気になる方はこちら

藤原さんの著者ですごく刺さった「本を読む人だけが手にするもの」についてついでにリンクを貼っておきます。

たまたま、同年代の子供がいる兄貴にこの本をプレゼントしたら、ノーリアクションで刺さらなかったです。ご参考まで笑

ということで、ここからが本題です。


この本を読んだ全体感

学校という仕組みをどのような視点でとらえているかで、興味の章が分かれてくると思うので、どんな人においても手に取って、損する事はないなーという感想です。

特に、今どのような方が教員になられているのか、ちょっと定性的ではありますが傾向が書かれており、何となく自分の体感値とあいます。

また、良い人材(これについては前提が詳しく必要になるのでここでは書きません)を確保しようとすると、採用倍率が、リクルートの場合は7倍を切ると質の低下が懸念されるなど知らない定量値なども、しっかり書かれており、納得感が高いです。

この本を読んでスッキリした気分になる理由としては、課題の共有とその代案って構造がきっちり最初から最後まで守られているからだなと思います。

昔読んだ本の中に「野党思考」って言葉があり、問題を出して提起して終わり。一方の与党思考はどうやったら、出口にたどり着けるか道筋も提示する。この向き合い方が好きでした。

どんな人におススメ?

義務教育の年代のお子様がいる人に特におススメします!

理由としては、この本の問いの一つである、「学校って機能を小学校1年の息子がわかる程度に短い文章でいうと何だと思う?」だったり、「人生で一番大切なものは何ですか?」という問いに対して、自分はこう思うけど、あなたはどう思う?普段言語化しないことを親子で話が簡単にできるからです。

実際、本日歯医者の待ち時間に上記の会話をして、この本で書かれている大事なコトは信用という事以外に、自分は律する力だと思っているよ、娘は優しさ、相手を思いやるって事かなって軽く価値観の共有ができました。

アウトプットも簡単にできるので、気になる方は読まれてみてください。

頭に刻みこみたいフレーズ達

「アタリ」があるから「ハズレ」が生れる

この当たり前のフレーズ。自分には刺さりました。

これがでてくる場面は親ガチャ、担任ガチャがあるという話の中でした。ここで大事なのは、正解主義的に「アタリ(正解」を定義する、存在すると思い込んでいるから、「ハズレ」がうまれてくる。

そもそもアタリもハズレもそんな概念ない。結局自分がどうとらえるか、捉える視点の多様性を学べているかだなと改めて思わされたので、取り上げました。

そして、自分の考えをヒトに押し付けないことも肝に銘じます。

提出物を先生に言われた期日までに出す習慣

そうか、小学校や中学校で生活習慣として身に着けた、期日にまでに提出する習慣が社会人になっても影響がでるってのは、そうかも。と気づかされました。

そういえば、娘の小学校低学年時の優先事項はこれだった気がする。

当然、家庭の環境がベースにありつつも、学校という仕組みを使いこの習慣が固められていく。

ギリギリまで提出物を進めなかったり、逆に余裕をもって提出したりする人もでる。

なるほど。仕事のスタイルのベースの一部も、ここからきているのかと。

人生を左右するぐらいベースとなる能力なので、家庭環境、学校環境どちらかに頼り切るのではなく、もう少しうまくこの能力を鍛えられる方法という事を考えてみたくなりました。

学校とは児童生徒を「わかったつもり」にさせるところ

これは、自分の学校ではしっかりわかる所まで持っていくところと期待値というか、バイアスがかかっていたなと気づかされました。

この本でもありましたが、一度話を聞いただけでわかったというレベルまで行ける人がいれば、天才といえるレベルだなと。納得でした。

このフレーズをしり、期待値をコントロールして、それを情報共有を何度もするって大事だなと仕事の事が頭に浮かびました笑

その後に続く文章も、ではわかったつもりをわかったにする為には何が必要?と問いが続きます。

ここでの答えは、
1、友達に教えられること
2、その答えの問題をつくれること

結果として、この両方をしているのが先生だよね。って話。ロジカルな構造で頭に残る。自分もこういう構成を瞬時にできる人間になりたいと思い、このフレーズを上げてみました。

まとめ

歴史的経緯から学校という成り立ちを理解し、過去の歴史から今の校則が成り立っていり、人口構成比と社会の成熟に合わせて教員という職業のポジショニングが変わっているという事を俯瞰して理解することができました。

タイトル、そして直前にも書いてある通り、目の前に見える学校というシステムは、そうなる理由(構造)があり、それを理解しないと何も良い方向に変えられないし、諦めて沈黙するという手段を取ってしまう事になる。

本当に抽象度をいろいろ変えていくと同じようなことにたどり着くので、この本の学びをうまく問題解決に活かせるように小さく実験していきます。

誰かの選書の参考になれば幸いです。

ではでは


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