第十一話 米国資本主義を企業で体現するFP&Aに死角はないのか
今までの投稿で、FP&Aが経理部門、および会社の経営全体にもたらすポジティブな効果ついて書いてきました。
ところで、FP&Aってそんなに万能だったっけ?
典型的な米系消費財企業の日本支社でファイナンスの仕事に20年以上携わっていましたが、確かに、FP&Aにより利益予測精度は高くなりました。目標の達成に向けて、事前にリスクを洗い出し、それらのリスクを手遅れになる前に摘むためのアクションを経営陣に提案し、承認されていました。しかし、常に長期的な企業価値の最大化や成長に繋がって