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古民家で暮らそう!⑤「攻めの家探し」

結局、篠山では最初に見せていただいた物件以降、自分たちが買えそうな値段の家を見に行くことすらできない状態でしたので、すっかり意気消沈してしまいましたが、僕の中では「篠山の物件は、もう出て来るのを待つしかない!」という結論に至りました。
一度決心をすると割と思考の切り替えは早いのですが、じっと待っているタイプでもないので、篠山以外の場所を積極的に探し始めることにしました。人生、何事も攻めの姿勢で自分のチャンスを摑み取りに行かないと道は開けません!

そこで、篠山のさらに奥の方面に行った物件を探すことにしました。篠山の北側は京都の綾部市、北東は南丹市などがあるのですが、ここら辺になると山陰本線の沿線になるので、大阪に出るには一端京都に出てからということになります。さらに、鞍馬の奥や美山などに行くと、冬は雪で大変なことになるので除外しました。
そこで候補に挙がったのが、篠山の北西部に位置する丹波です。同じ福知山線沿線にありますので、これまでの経緯からすると自然な流れです。ルートとしては、ずっと国道176号線に位置する辺りです。

藤棚で有名な丹波市市島の白毫寺近くの物件も見に行きました

篠山は地図を見なくても道が分かるぐらい何度も行っているにも関わらず、実はその隣の丹波にはほとんど行ったことがありませんでした。とりあえず妻には内緒で、一人でフラりと行ってみることにしました。
丹波市の中心部にある氷上は、僕が編集の仕事をしていたときに取材をさせていただいたアーティストの生まれ故郷で、自然が豊かな地域なのでそういった風景を描くようになった…という話をお聞きして、取材文も書いたことがあります。なので、僕の頭の中には、勝手にかなりの田舎というイメージが出来上がっていたのですが、実際に行ってみると、ユニクロはあるしジャパンもあるし、スシローやファミレス、ホームセンターもたくさんありました。

生瀬〜篠山の道中にある春日神社
美しい神社仏閣にも立ち寄りながらの家探し

そこからさらに北上して、青垣という地域まで行くとさすがにかなり田舎の雰囲気になりましたが、初日はそこで引き返して帰ることにしました。
すると氷上の国道沿いに不動産屋があったので、突然ですがそこに入ってみることにしました。そのままこちらの要望をお話すると、実はまだウェブに載せていない物件があって、それなんかはちょうど良いのではないでしょうか…とのことでした。値段も600万。悪くないよ。「もしかして、これって運命の出会いの始まり!?」と期待は高まり、そのままその家を案内してもらうことになりました。

氷上から車で走ること20分ほど。春日という場所の集落の奥の方で、少し高台から田んぼを見下ろすようなロケーションの物件でした。家の回りには全く囲いがなく、高台にポンと置かれてあるような家で広々していて良かったのですが、ちょっと奥に高速道路が走っていました…。
なかなか魅力的なボロさの家だったし、五右衛門風呂もついていておくどさん(かまど)もある家だったので良かったのですが、やはり高速道路というのは致命的でした。今の家のやかましさから解放されるための引っ越しなのに、それでは本末転倒になってしまいます。
そういう訳で、この日は一軒だけ見に行って帰ることにしました。でも、新エリア開拓の初日から、家そのものは良さそうな物件を見ることが出来たので、何となく幸先が良さそうな気になって成果があったように感じた一日でした。

田舎の風景には古民家がよく似合います

ちなみに不動産の相場ですが、丹波の方面に行くと篠山よりもかなり相場が安いように感じましたし、不動産屋も実際そう言っておられました。やはり篠山口までは快速が走っているけど、そこから先は1時間に一本しか電車が走っていないということも影響しているのでしょう。
ただ、篠山から丹波の方面に行く道はほとんど信号がないので、氷上周辺以外はスイスイ走ることができます。我が家から篠山まで車で約1時間、氷上まではそこからさらに20分といったところです。思ったよりも遠くはありません。

さてさて、ここから我が家の快進撃(?)が始まるはずです。夫婦揃って、ネット上で取り憑かれたように物件探しが始まりました!家の間取りや坪数の相場、立地条件など、あれこれ調べまくって候補をピックアップしていきました。

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