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テレビについて

 我が家にはテレビがありません。長男が幼稚園の年長さんだった頃に、テレビとBS付きのレコーダーを廃棄してから、自宅でテレビを見ることは無くなりました。それまでは普通にテレビを楽しむ一般的な家庭でした。特に、教育テレビの幼児番組や「ダーウィンが来た」のようなドキュメンタリーが好きでした。
 もともと、上記のように限られた番組か子供用のDVDを見るために使っていたテレビでしたが、その存在に終止符を打つ後押しをしてくれたのが、NHKの受信料契約を担当している方でした。ある時その方が来て、アパートにBSのアンテナがついているのを発見し、訪ねてきました。使っていたレコーダーにBSを受信できる機能があったのですが、私たちはBSを契約しておらずアンテナにケーブルもつないでいませんでした。しかしその方は、受信機があれば契約しなければならないし、本来なら過去に遡って契約料を払わなければならないと教えてくれました。我が家からテレビが消え去ったのはその次の日でした。
 子育ての中で、テレビがなくて困ったことはありません。特に息子からは、テレビという単語がその口から出たことはありません。一方で長女である娘は、成人してからテレビがないことで高校時代に周りと話題が合わず、肩身の狭い思いをしたということを打ち明けてくれました。それについては本当に申し訳なく思っています。それ以外は、テレビが無いことで特に不便さや、不自由さ、情報不足のための困難、最新情報が得られないことで起きる問題、等はありませんでした。インターネットからの情報でカバーできたからです。
 テレビが無いと子供は本や新聞を読むようになり教育によろしい、などという人がいますが、そんなことはないです。子供はテレビのような何も考えずに心を動かしてくれる何かが大好きです。電車に乗れば外の風景を見たがるのと同じで、いつも新しいものを探しています。ただ単に、なければ違うものを探すだけです。本や新聞は面倒で退屈なので一般的に子供は嫌がります。おじいちゃん、おばあちゃんの家に行くと、基本的にテレビが点いていますので子供たちは釘付けです。そのためゲーム用に買ったパソコンとパッドが子供の唯一の情報源になったようです。
 ちなみに、我が家は新聞も取っていません。これからも、この情報エコな生活を続けると思います。

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