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苛烈と穏当(2023.08.10)

疲れが溜まってる状態で、19度の日本酒(原酒)を飲んだせいか矢鱈と眠い・・。

終電で寝たらマズい状況なので、眠気覚ましに文章を書く。

本日は初めて行って以来、大のお気に入りになってる「工房ムジカ」へ店主の葛原りょうさんのワンマンを見に行った。

ウクライナ戦争に関する短歌連作及び、広島・長崎の原爆投下に関する詩の朗読といった内容。

この数年で膨大な量の本を読んで来たのだが、戦争に関する詩には触れて来なかったので、知見が広がる良い機会となった。

知らなかった詩人を多く知れて嬉しい。

特に広島原爆投下を題材とした詩には圧倒されたのである・・。

幾冊か本も借りたので、少しずつ読んで行きたい。

そして印象的だった話があった。

「原爆資料館」の展示物から年々苛烈なモノが消えていっているという事である。

『リアルすぎて見た人が全員言葉を失う人形』も、今はあるかどうか分からないとの事だ。

何れにしても、興味があるなら早く見に行った方が良いと思わされた。

私も一種の「苛烈な表現」をする人間として、他人事とは思えない。

無論、資料館の展示物は表現では無いのだが「穏当な表現の方が一般に好まれる」というのは、どうも根が同じモノのように思える。

穏当とは何だろうか。
苛烈とは何だろうか。

何でもかんでも角を取り、丸みばかりになったのならば、大切な何かが少しずつ消えて行くのだろう。

だんだん坂を登りきった後に振り返ると、焼肉屋・サラリーマンの看板が青白く光っていたのが目についた、日暮里の夜だった。


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