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旅に疲れてしまわぬように

インスタグラムの投稿を転載。


【中禅寺湖 時間をかけて】

旅は豊かであるべきだ。

ここで僕が思う豊かさとは、
余裕やゆとりがある状態を指す。


貴重な時間、貴重なお金を使って体験するのが旅だから、気がつくと色々と行きたい場所を詰め込んでしまい、慌ただしくなってしまう。

余裕がないと、味わうことが十分にできなくなったり、出会う偶然を避けてしまったり、心が落ち着かない状態が続く。

旅をしてドッと疲れてしまうのは、
不慣れな環境や移動時間のせいだけではない。




山の天気は変わりやすい。

雨や曇の合間に太陽が現れ、
少ししたらまた霧がかかる。

晴れた時間の気持ち良さを味わいたい。そう願っても、晴れ間だけが続く環境にいないので仕方がない。


旅で余裕がもてれば、「この仕方ない」をすんなりと受け入れることができる。

スケジュールを詰め込みすぎず、長めに旅の日程を組むことで、幾分か心豊かに旅が過ごせる。


目の前の景色は、季節や気分のみならず、
天候によってもその表情を変える。


その一瞬一瞬を、旅で起こる偶然の出会いとして味わい、オリジナルの体験として蓄積していく。


晴れ間に現れるダイナミックな滝も、霧に包まれたそれも、どちらも僕の出会った華厳の滝なのだ。

旅での写真や想い出は、
自分の生きた瞬間のアーカイブだ。



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