【自宅でコーヒー】ドリッパーを変えると、味が変わる?
前回「さいきん、色々なコーヒー豆を楽しむのが(自分の中で)流行っている」という記事を書いた。今までは「なんとなく」選んでいたものも、少し掘り下げて調べてみると「なるほど。そうだったのか」と納得したり、また次に試してみたいことが見つかって面白い。そんな風にして調べているうちに「ドリッパーを変えると、コーヒーの味が変わる」という情報が目にとまった。
今まで私は「ドリッパーの形は一種類しかない」と、思い込んでいた。いやもう少し正確に書くと、多少違いはあると思うが、そこまで差はないだろうと、思い込んでいたのである。
確かにドリッパーは、豆と湯が直接触れ合う部分なのだから、重要な役割を担っているに違いない。しかし、本当にそこまで味が変化するものなのか? と、半信半疑の興味本位で試してみたくなった。なにしろ、自宅で過ごす時間は充分にあるのだ。さっそく試してみよう。
長年愛用しているのは「カリタ式」
現在、自宅で使用しているドリッパーは「カリタ式」と呼ばれるものであった。底に「3つの穴」が開いているタイプのものである。このタイプを使っている方も多いのではないでしょうか? カリタの公式サイトによると、
三つ穴構造によって理想的な抽出速度を実現し、豆本来の旨味を引き出すことができるドリッパー。
という説明がある。なるほど「カリタ式=豆本来の旨味」を楽しむことができるドリッパーと考えて良さそうである。素人ながら、3穴はバランスが良さそうな感じがするので、基本はこれで楽しむのが良さそうである。
ハリオ式を、ためしてみる。
そして今回試してみたのが「ハリオ式」のドリッパーである。こちらは「大きな穴」がひとつだけ空いている形なので、3穴のカリタ式と比較した際に「違いがわかりやすいのではないか」と、思ったのである。そして購入したのが、こちらである。
今回はプラ製の透明なものを選んだのだが、透けて見える「うねり」が「機能を追求したら、美しくなった」という雰囲気を醸し出している。なかなかの存在感で、早く試してみたくなる。さっそく湯を沸かして、コーヒーを淹れてみることにした。
気になる「違い」は?
今回選んだ豆は「グアテマラ」。カリタ式とハリオ式のドリッパーをふたつ用意して、同時に淹れてみることにした。テーブルの上に、ドリッパーを二つならべてセットすると、なんとなく自宅がカフェ気分で楽しい。ちょっと気取った雰囲気でお湯を注いでみる。
「素人の自分にも、違いがわかるだろうか?」
と、期待と不安を感じつつ、淹れたてのコーヒーを口に運ぶ。すすっ、と口の中に含んでみると・・・おお、違う! そこまで敏感な舌をもっているわけではない私にも、その違いがわかる。ような、気がする(笑)
あくまでも、私の感覚なのだが「カリタ式」は「ほどよくアレンジ」にされているように感じた。酸味がほどよく主張されていて、キレのようなもの感じる。今回選んだ豆の特徴が、わかりやすく楽しめるような印象を受けた。うまい。
次に「ハリオ式」こちらは「ストレートに、まっすぐ」な感じの印象を受ける。アレンジを効かせずに、豆本来の味をそのまま口に運ぶような感じ。丸みがあるというか「まろん」とした気配というか、滑らかなすっきりとした印象を受けた。おいしい。
おもしろい。想像していた以上に違いがわかる。試してみてよかった。ハリオ式は大きめの穴がひとつなので、湯を注ぐ量や早さで味が変化してくるだろう。これからは、そのあたりも意識しつつ試してみようと思う。豆や好みに合わせてドリップを使い分けられるようになるまでには時間が必要だが、たのしみつつ少しずつ掘り下げてみたい。なにせ、時間はあるのだ。
そして、将来、家に遊びにきた人に「カリタ式とハリオ式、どっちがいい? この豆だと、カリタ式がおすすめなんだけど」などと、鼻についためんどうくさいことを言って嫌がらせをしてみたいと思う。
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