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失敗物語東京編②とにかくそういう本を読んだ

みたかの小さなプリン屋さんがいかに失敗したかを毎回400~500字で綴るシリーズ『プリン屋開業失敗ものがたり』です。ノンフィクションよ~

前回までのお話はこちらですわよ!

さて、2012年秋。東京での新生活もややおちついた我が家である。

私は開業についての考えを本格化しようとしていた。

━━と言って、何をしてよいかわからない。

こんな時はまず、そういう感じの本を読み尽くすしかない。

そういう感じの本とは、たとえば

『お店やろうよシリーズ⑪はじめての移動屋台オープンBOOK』(技術評論社)

『cafe&sweets 小さな店から独立開業!』(柴田書店)

『cafe&sweets 無店舗で独立開業!』(柴田書店)

などである。Amazonで「開業」「移動販売」「無店舗」などのキーワードで検索すると多くの本がヒットする。良さそうな本を買ったり借りたりして読んだ。中には自分にはあまり役に立たないものもあった。一番フィットしたのが上記の三冊で、今も持っていて、たくさんの付箋がついており、かなり読み込んだのでくたびれている。まちがいなく愛読書である。2012年当時の出版物なので、10年経った今では情報が古い面はあるけれど十分読むに堪えると思う。

この三冊のどこがよかったかと言うと、どの本にも個人で開業した経験者の方の貴重な具体例がたくさん載っているところ。移動販売のお菓子屋さんがどんな風にお店を立ち上げたかのプロセスが丁寧に紹介してあって、(自分もこんな風にしてみたいな!)と読んでいるだけでも心が躍った。そして、だいたいどのようなプロセスを経ればいいのか、何をすればいいのかがおぼろげながらわかってきた。

一方で、さまざまな具体例を読むうちに自分のやりたいことやりたくないことも浮き彫りになった。

自分はお菓子を作りたいわけではなく、商売がしたいのだということ。

一般的に無店舗・移動販売は実店舗を構える前の段階としてとらえられるが、自分は実店舗を構えたいわけではない。一か所にじっとしているのは性に合わないということ。

そういったことが改めて意識された。本てすごいなー。一冊1000円ちょっとなのに。こんな効果まであるのだ。

そして、私は本の中で紹介されていたある一人の女性をロールモデルとすることに決めた。


まだしばらくつづきますわよ!



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