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プリン屋以前。まず何を売る?

みたかの小さなプリン屋さんがいかにして失敗したかを毎回400~500字で綴るシリーズ『プリン屋開業失敗ものがたり』です。実話だよ

10年前のことである。

40歳になるにあたって人生でやり残したことは“屋台”だ!と思った私は、何の屋台をやるか考えた。たこ焼きかうどんがいいなと思って当時小2の娘の反応をうかがうと「ん~。もうちょっと可愛いのがいいな♡」と言われたのであっさりお菓子系に変えることにした。

屋台っぽいお菓子といえば・・・クレープ。クレープだ! クレープっておいしいし! クレープに決まり!

クレープを焼けるようになるには? 

クレープ屋で修業だ! 

ちょうどよくこの街にはかなりおいしいクレープ屋が一軒ある。あの店で修業するしかないと思った私はとにかくそのクレープ店に電話をしたが今はアルバイトの募集はしていないという。そこをなんとか説得してオーナーに面接だけはしてもらえることになった。

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改めて文字にするとなんと行き当たりばったりでビックリマークの多い人間だろう。マーケティングもへったくれもないし。

この時点でもちろんたこ焼きもうどんもクレープも作る技術はない。家族のための主婦的なものは作ったことはあるけれど、ひと様からお金をもらえるクオリティではない。
あるのは度胸と焦燥感だけ。

さあ、どうなる私?

つづく。

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