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縄文型ビジネスと弥生型ビジネスとは。イノベーションを生み出すツインドライブ方式を採用してみる。【77日目】

さとうみです。今日は叔母が家に来ました。我が家で、セルフ金魚掬いを娘たちとして楽しみました。雨でしたが、やっぱり外遊び、いいよね。子どもたち、なおさら嬉しそうでした。

さて今日は次の本。最強の縄文型ビジネスを読了しました。

何より、縄文土器をあしらった、表紙が素敵です。

著者の谷中さんはビジネスプロデューサーという肩書きで、企業のプロモーションや地方創生などのプロジェクトに多数関わる敏腕ビジネスマン。その著者が提唱する、縄文型とはいったいなんなのか。

昨今の国の行く末、人類の先の未来を読む上で、欠かせないのが、歴史。これを紐解くことで生きる上でのヒントが見つかれば幸いです。

そもそも歴史の厚みが違う縄文時代と弥生時代

そもそも、縄文時代が1万年続いた文明に対し、弥生時代は、1千年。厚みが10倍違います。

主に縄文時代のライフスタイルは、年中、狩猟採集をして、食料を時期に応じて臨機応変に確保していました。

一方、弥生時代は、稲作を中心として、計画管理型スタイルで、人々が協力して稲を育てていました。

この稲作というライフスタイルは、一見年中安定して食料が確保できる一方で、天候不良等になった場合に食料が確保できなくなるリスクが伴います。

そのため、「少しでも多く」生産しよう、「もっとたくさん」という意識が芽生え、それがムラの領地の拡大、村同士の争いに繋がり、ひいては邪馬台国という大きな国と権力者が生まれるような構造となりました。

この国(権力者/経営者)とその管理のもと生産される食料(ビジネス/労働者)という構造が、今の今まで続いてきたと著者は述べます。

テクノロジーの発展に伴い、今までの計画主義的なビジネススタイルでは断ち行かなくなる昨今、縄文時代の柔軟さ、臨機応変さを参考とすることで、新しい価値、単なる利益追求型で他社と比較優位を作ることに重きをおくではなく、地球との共存価値を主とした価値観を持って、協調型で一緒に人類全体を発展させる方向に向かおうよ、という話です。

具体的に縄文型のビジネススタイルのポイントは次の4つです。

ビジネスモデルを持って、直感的に動く

主に直売型、卸売型をはじめとした8つのビジネスモデルを解説しています。

全てのステークホルダーと協業する

敵ではなく、パートナーという視点です。

既成概念にとらわれず新しい価値を創造する

ルールやコンプライアンスばかりにとらわれていて、本質的な価値を生み出すことが疎かになっていませんか。

ご縁とともにビジネスを紡ぐ

ビジネスにはお金がつきものです。投資に見合ったリターンを意識するのは人間ですからもちろんあります。

ですが、それ以上に、「なぜ自分がそれに取り組むのか」の原点に立ち帰り、その仕事を与えてくれた人への感謝の気持ちと、そのご縁に感謝を込めて、リターンにかかわらず「本気で」その業務に取り組みましょう。

著者はこれによって、自分の成果を結果で示すことにより、営業せずとも、仕事が回る体制が作れた、といいます。

報酬が低いから適当にやろう

という姿勢を一度でもやってしまったら、そこで試合終了です。全力で、これもご縁だ、または経験値を上げるための中ボスだ、なんとか乗り切ろう、と思って、その壁を乗り越えてみましょう。

さとうみ

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