こんにちは。数年前ってこんなに季節の変わり目がしんどくなかったんですが、これは私が弱体化したからなんでしょうか。地球が変わったからなんでしょうか。とりあえず大分きついです。

　さて、世界メンタルヘルスデーなんて大それたものは私には全然関係ないのですが、乗っかってみる企画です。私が世間の流れに乗っかってるのなんてちいかわくらいだよね！！

　今回は第二弾です。前回軽く予告しましたが【悩んだら相談】って言うけど、それってそんなに簡単？って話を。

　こういう風にね、しんどい時は誰かに相談しようねって絶対どこでも言われるんですよ。そして一人で抱え込むことが吉ではないことは確か。でもね。相談するって簡単じゃないんですよ。
　まず、相談することに慣れてない人は自分の思いや困りごとを言語化するのが難しい。あとは、他者にそれを打ち明けることに抵抗がある人も多い。まあこの記載はそこを突破するためのものなので、今回そこについては割愛します。

私が強ーく言いたいのは、【相談って話をうんうんって聞いたら成立するものじゃないよ】ってことです。そして何ならそれが人の生活、さらには命にまで関わる行為だよってことです。
　気軽に関われる関係性ってのと、プロと思って期待している関係性って別だと思うから、友人やご近所さん、家族とかがおっかなびっくりで関わるのを避けちゃうことは、それはそれで避けたいことなので、これはあくまでお仕事として関わってる人にってことね。

　ちなみに、相談を受けることを生業としている人たちに相談したことで私一人だけでも以下のような経験があります。

• そのくらいは耐えられないと生きていけない、あなたよりつらいひとがいる、もう少しこうしてみたら…？、自分の恵まれているところに目を向けて、そんなありがたきご助言を受けて、「相談したら嫌な思いをさせられた」とその場を離れたり電話を切ったあとむしろつらくなった。私の思いなぞわかられないのだと孤独感が増した
  

• 「おつらいですね」「話してすっきりしましたか？」なんて言われて「いやいや、課題解決を求めて話したのに、そんな傾聴と共感なんて求めてへんのや」みたいなニーズのずれに乾いた笑いが出た
  

• 「(訪問など)あなたのために割り当てられた時間に話してください」「自分で解決してください」など突き放すことが、精神疾患の人への正しい対応だと思われて、だったらこの世で生きていけないなーと思いつつ、生きていくことを強要される中で、どんどん機能が落ちていった。「もう二度と何も言わんわ」となった。ただ、それを相手方は突き放す対応をしたことで、訴えが減って自立につながったと思ってるから笑っちゃうわ。
  数字で評価したら電話の回数が減ったとかなるものねー
  それが正しい良き関わりだったと思ってる人たち多分いっぱいいるよねー
  

• 何も解決していないしニーズとマッチしていないのに「またいつでも相談してくださいね」と言われて「相談してもどうしようもないんだな」という絶望を植え付けられて、黙り込む。縁が切れる。の繰り返し

　こんな経験をためまくりまして、後々何かしらの行動に至ってから「そんなに思い詰めてたならもっと早く言ってくれればよかったのに」なんて言われちゃうわけですよ。
　私は何度も言葉でもはっきり伝えていたし、歩み寄りも図った。その他のサインでも伝えていた。けどあなたの方にそれを受け取るレディネスやアンテナがなかった…そういうことなのに…と。

なんかね、ここで心理やソーシャルワークの傾聴技術や問題解決の方法を出すのは違うんですよ。そういうものは基礎にはなるけど、そうじゃなくて、目の前の私をラベリングしたり、スペックとか属性とか経歴で判断したり、自分の経験や価値観で判断しないで、私の言葉をフィルターなしで真正面から受け止めて、私のこれまでの人生の歴史とそれで生まれた価値観、今話している中で求めていることをつかんで、一緒に歩んでほしい。

　そして何より、私はじめ、どの人も不合理に見える行動にも多分なんらかの訳があってしているので、そこをわからず説教しないでほしいし、基本的に他者の人生にリスペクトを持ってほしい。そして、思いや希望には良い悪いはないはずなので、そこに価値判断をしないでほしい。

　もうそれは何よりの願いです。
　人に相談する。それは勇気のいる行為だし、相談先があれば良いとか相談したこと自体でなんとかなるような簡単なものなんてほとんどない。「相談してみなよ」そういう人は、雑談相手になってくれる、誠心誠意聴いてくれてカタルシス効果を得られる、問題解決に導いてくれる、そういった人に自分がなるか、それができる先を紹介してほしいなと思います。悩める人を人をさらに追い込まないために…

　それはそれとして美味しいケーキも食べようね。