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さとやまコーヒーの取り組み

さとやまコーヒーには「生産者と消費者をどちらも笑顔にすることで循環型社会の実現を目指す」というビジョンがあります。
(リンク)

今回は、このビジョンを実現するためにさとやまコーヒーが取り組んでいることについて書かせてもらいます。

独自基準のダイレクトトレード

コーヒー生産に携わることを、誇り高い仕事にするために、僕たちは独自基準のダイレクトトレードを行なっています。

ダイレクトトレードの独自基準は以下の通りです。
①生産者への適正な対価
②森林栽培(アグロフォレストリー)で地球にやさしい
③お金の流れが明確
④そんなことよりまずおいしい

それぞれ少し詳しく書かせてもらいます。

①生産者への適正な対価

コーヒー業界には「生産者に正当な対価が支払われない」という課題があります。例えば、エチオピアのコーヒー農家の平均年収は10万円未満と言われることが多いです。(情報源により$500~$900などブレが大きいです。また農業形態ごとに違いも大きいはずです。)

正当な対価が支払われない理由は
・コーヒー生産者が価格を決められないから
・コーヒーの値段が生産コストを考慮せずに決まってしまっているから
という2つの大きな理由があります。

そこで、さとやまコーヒーは直接生産者と連携を取り、適正な対価を支払うことを大切にしています。
特に現在のラインナップでは、通常のコーヒーの5.6~12倍も生産者に対価を支払うことができています。

②森林栽培(アグロフォレストリー)で地球にやさしい

コーヒーは農作物なので、地球環境にもダイレクトで影響します。
例えば、コーヒーの大量生産による森林伐採が、生態系に悪影響を与えているのではとも言われています。
他にも、2050年には美味しいコーヒーの収量が半減してしまうのではないかという「2050年問題」もあります。
実際、私たちが取引をしている農家さんからは、「雨不足で収量が20%減で、そもそも動物と人が暮らすのも大変」というレポートが来ました。

そんな中、この課題を解決できる方法が見出されているのです。
それが森林栽培(アグロフォレストリー)という農法です。おいしいコーヒーを地球に優しく育てることができます。

アグロフォレストリーでは、他の植物の木陰にコーヒーの木を育てることで、「上質なコーヒーを育てる」「生物多様性も保全する」「現地の方々の食料自給率を上げる」といった様々な効果があります。

高品質なコーヒーを育てることができれば、無理をして大量生産しなくても生産者は正当な収入を得ることができるので、環境的にも経済的にも持続可能な農法といえます。

③お金の流れが明確

これはお客さんに納得して買っていただくことを目的にしています。
例えば、webサイトでは各商品詳細ページにこのような原価公開をしています。

各項目の詳細はこちらの記事をご覧ください。

ここで特にお伝えしたいのは、生産者への対価を通常の5.6~12倍支払っているということと、100gにつき21円ほどがコーヒーの苗木を植えれるために使われていることです。

さとやまコーヒーのお客さんが「ちょっといいことしてるかも」と誇らしくコーヒーを飲めるように工夫をしております。

④そんなことよりまず美味しい

さとやまコーヒーは「コーヒーをコーヒー以上のものにする」ことをするために様々な取り組みをしているのですが、それ以前にコーヒーは美味しい飲み物です。

やっぱり「飲んで美味しい」は何よりも大切にしたい。

だからこそ私たちは、現地で何十種類もの豆を試飲して、自分たちのお客さんがどう喜んでくれるのかを考えて買付をしています。
現地に行くからこそ、日本では出会えないはずの豆とも出会うことができます。

焙煎から販売まで一貫した「コーヒー体験づくり」

独自基準のダイレクトトレードで最高のコーヒーを買い付けることができたとしても、それだけではいけません。
私たちはお客さんに「最高のコーヒー体験」を届けることが大切だと考えているからです。

そのために、
①お客さんに喜ばれる焙煎
②「コーヒーの周り」を楽しんでもらうためのコンテンツ作成
をしています。

①お客さまに喜ばれる焙煎

私たちは、最低でも月に1度は試飲販売会を開き、さとやまコーヒーを振る舞っています。
直接お客さまにコーヒーを提供し、「どうですか?」と率直な意見をいただくようにしています。
そういったお客さまとの対話を通して、味づくりの方針を微調整したりしています。

結果として、私たちのコーヒーは「焙煎度は幅広いけれど、極端な浅煎りや極端な深煎りは少ない」といったラインナップになっています。
「酸味のあるコーヒー苦手だけど、これならおいしく飲める!」
「深煎りなのに、苦すぎなくて甘い香りがおいしい!」
と言った反応をいただくことが多いです。

これからもお客さまが「確かにおいしい」と納得できるコーヒーづくりを続けていきます。

②コーヒーの周りを楽しんでもらうためのコンテンツ作成

産地直送(ダイレクトトレード)や焙煎など、味覚的なおいしさへのこだわりはよしとして、「最高のコーヒー体験」はそれだけではありません。

さとやまコーヒーでは、最高のコーヒー体験には「コーヒーそのもの」ともう一つ「コーヒーの周り」も大切だと考えています。
そしてそれもダイレクトトレードで現地に足を運んだからこそ、リアルに濃密にお伝えできると思うのです。

そのために、ドキュメンタリー・冊子・渡航記などのリアルな現場感を伝えるコンテンツを豊富にご用意しています。

これからも、最高のコーヒー体験を提供するべく、サービス改善に努めていきます。
今後ともさとやまコーヒーの仕掛けをお楽しみにお待ちください!

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