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子育てと仕事との両立 #8 復帰1年後編

子育てと仕事との両立について、書いてみたいと思います。私は今(2020年6月)41歳です。起業して4年目、ブランディング専門のフリーランスとして活動しています。娘は8歳の小学生です。そして、シングルです。

#8 復帰1年後編(2014年6月~)※私35歳、娘2歳~

早いもので、保育園に行って一年が経ちました。

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うちの娘は、新しく入って来た子達に2日間はつられて泣き、3日目には泣く子をヨシヨシして…、お姉ちゃんぶりを発揮するようになりました。そして、さっそく、体調を崩し、夜は熱、食欲不振…咳に鼻水…。

相変わらず、元気な時は一瞬しかありません。

この頃の私は、主に躾に悩んでいました。娘は電車に乗っても、バタバタしてしまう。ご飯もじっと食べれない。そもそもご飯はあまり食べない。

おとなしくしてもらうための躾って?


父親がキツく言って、柱にくくりつけたり、外に放り出すのが躾?
私も幼少期に、父親にそんなことされたような記憶がありますが、そういう躾は時代遅れです。

そもそも私には、そういうことはできない。
叱らず、褒めて、ダメを言わずに、丁寧簡潔に説明して、良い方向へ導くことを実践しようと日々努力していました。

でも、これが、すごく難しい。

私は、娘が電車の中でバタバタし始めたら、いつも降りちゃうし、ご飯は、食べることを優先して、じっとしていなくてもあんまり何も言わず。躾をしなくちゃと思いつつ、ただただ、時が過ぎてゆく。

躾は、3歳までにしないといけないって、何かの本で読みましたが・・、あと、1年で素敵なレディになれるのか・・。

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私は職場に復帰して1年

仕事も多忙を極めており、悩むことが多くなってきました。

コミュニケーション能力が非常に問われる私の仕事は、相手に正しく伝わってなかったら、いくら話をしても意味がありません。たまに、伝わってると思っていたら、全然、違う解釈をされている場合もあります。

言葉を選んで、適切なスピードで、簡潔に話して、イラスト使って、文章化して。それでも、伝わらない。私は相手の立場や目線が、よくわかってないのかもしれない。話す相手をまず知ることが、コミュニケーションの第一歩なのかも・・。

(そうだよ!と当時の私に言ってやりたい笑)
相手に何かを伝えるためには、まずは相手を知ること。そのために、まず、相手の話を聞くことが大事です。まず、聞いて、相手を理解しようと本気で思わなきゃ、自分の思いは伝わらない。(現在の私より)

コミュニケーションって、莫大なエネルギーが必要で、毎日途方に暮れていました。デザインを、ロジカルに語りたい。かわいいとかキレイとか、確かに感覚的なものも必要なんだけど、両方の要素をバランスよく取り入れて、ビシッと提案して、しっくりきた!と言わせたい。
でも、自分の中で、クリエイティブのアウトプットに確信が持てないから、相手に色々言われると、強く言い通せないのです。

自分のスキル不足が、ものすごくストレス!

クリエイティブのアウトプットに確信を持つためには、まず、経営戦略や事業戦略というのを、きっちり構築しないといけません。そして、そこからスコープ(どの市場で戦うのかとか)を決めて、誰のためのサービスで、その人にファンになってもらえるクリエイティブとは何かを考える。ターゲットを絞ることが、すごく大切です。(現在の私より)

娘は、イヤイヤ期真っただ中

娘は毎日、本当に数えきれないくらいイヤ!と言っていました。そして、これ何?と聞いて、様々なことに興味を示すようになり、私の傷を見つけては、痛いの?痛いの?と聞いていました。私が、うん、痛いの…と言うと、笑うという奇妙さ。

さらに、色んなものが食べれず、大概、あかん…と言って吐き出していました。常に、ママー!抱っこ!だし、寝るときは、べったりくっついて寝てるし、姿が見えないと泣き叫ぶ娘。

でも、いつかは、「ママ」から離れていく日が来るんだろうね。

そう。離れる日がきます。8歳の娘は、私からだいぶ離れていっています。今も変わらず、私は子育ては修行だなぁと思っていますが、悲しいくらいに「ママ」からは離れていきます。(現在の私より)

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2歳児の看病。

38度あっても子供って、動き回り、寝てはくれない。何でもかんでもイヤ!だし。薬はひっくりかえすわ、吐き出すわ、ご飯はグチャグチャにするわ、玄関で泣き叫ぶわ…外に行きたくて。
とにかく添い寝して、寝かせようとしても、私のお腹の上に乗って、ジャーンプ!2歳児の看病は、1歳児より大変だということがわかりました。(当時のフェイスブックより)

2歳児の看病は、動き回ることができるので、看病側にかなりの体力と忍耐力が必要です。そのうえ、復帰して1年も経っているので、もう誰も遠慮せず会社を休んでいても、電話はじゃんじゃんなります。メールもたくさん来て、納期も差し迫る。

ずっと、看病してられない。

体調は完全とは言えないけど、娘には保育園に行ってもらうしかない。でも、毎度そんなことをするから、さらに悪化し40度の熱が出始めます。今週は、もう会社に行ける気がしない。でも、仕事は待ってはくれない。

毎日が、綱渡り状態。

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娘の鼓膜がやぶれ、耳から液体が。ずっと微熱続きで、ホント微熱だから、ごまかしごまかし保育園に預けてました。そしたら耳から液体が、ダラダラ出始めてびっくり。もうちょっとちゃんと看病しないとなーと反省。
イヤー!とアンパンマン!のどちらかを叫んでる毎日ですが、たまに、ポツリと発する言葉。しっかり受け止めないと。(当時のフェイスブックより)

私は、頑張ろう!頑張ろう!と自分に言い聞かせているものの、子育てと看病と仕事と家事に追われる毎日に、もうこの頃は、疲れて果てていました。

仕事は、予算にハマらないまま提案書を持っていったり。案の定…ハマるようにデザインを変えてこいと言われる始末。言われるとわかっていたのに、それに対して…返す言葉を持たずに挑み、相手が納得できる答えを見出せなかったと落ち込む。戦略もなく説得力もない自分に呆れる。

統一感という美しさ。
完成されたデザイン。
洗練された余白使い。

経営陣からすると、だから何なの?です。それやったら売れるの?...です。
どうすれば、ブランディングというものを、クリエイティブというものをわかってもらえるのだろうと、時間のない中でたくさんの本を読み、ネットで調べ、毎日、毎日、勉強し実践しました。

ブランディングは短期的に結果が出るものではないという部分をまず、理解してもらわないといけなかったですね。今日やって、明日モノが売れるなんてことはない。
そして、なぜ、こういうデザインにするべきなのかは、めんどくさくても怠ってはいけないし、論理的に説明できるように調査をしないといけませんね。そもそもロジックが、あやふやなままつくることに手を出すのはご法度!
(現在の私より)


私には、何もしないって日も時間もない。
無の状態になる時間もないし、もしあったとしても何か考えている


何かに追われている日もあれば、何かを追っている日もある。
ただただ、その日を生きることに翻弄されている。



2歳児は、そんな母の悩みも知らず、相変わらず毎日嫌と言う。彼女に、嫌と言わせない方法はない。言いたいだけ、言わせるしかない。

23時まで寝ません。
謝りません。
お風呂に入りたがりません。
偏食が治りません。
基本全部嫌で、テレビばっかり見ています。

でも、私が泣いていると、泣かない!と強く励まし、時々…優しい一面を見せてくれます。お米も洗ってくれるし、背中も洗ってくれます。お菓子も分けてくれるし、美味しいものは大体半分くれます。
いい子だなぁーと気を抜くと、今日は、何を思ったか私の胸を噛み…、内出血。何を考えてるのか、さっぱりわかりません。今は、足で壁を蹴って、あれー?と言うとります…。(当時のフェイスブックより)

そして、具合が悪いのも継続中。

ずっと具合が悪い娘。
運動会だったり、なんやかんやで、無理して…、39度発熱。

しんどい、しんどい。

でもこうやって、しんどい時にしんどいって、ちゃんと言葉で伝えてくれることに感動する。泣いてばかりで、何で泣いているのかわからず不安だった0歳児の頃を思い出す。(当時のフェイスブックより)
娘が、初めてのヘルペスになり、39度の熱が4日続き、熱が少し下がった4日目から、口の中にいっぱい水疱ができ、歯茎から出血、舌にも水疱、もう、痛くて、痛くて、24時間泣くばかりでした。
病み上がりに無理やり保育園に預けると、迎えに行ったら、布団で寝てたり、しんどくて真っ白になってました。(当時のフェイスブックより)


ついに。娘が2歳半になりました。

もうすぐ、3歳なのに、私は躾という躾をせず、自由に育ててしまいました。正直、躾に関しては、保育園に助けられています。

いつからか、教室に入る前に、自分で靴を脱ぎ、靴を揃え、入るようになりました。(家ではしない。)きちんとあいさつをし、ご飯も好き嫌いせず食べ、手も洗い、徐々にトイレも言えるようになってきました。(家ではしない。)

でも謝って、と言っても、絶対に謝りません。夜は寝ないし、朝は起きないし…。洋服は、同じ服しか着ないし…。

成長を毎日感じますが、2歳半になり、ようやく父親との関係が、少し縮まりました。父親も少し成長した様子です。(当時のフェイスブックより)

悩んでいた躾は保育園任せにしたようです(笑)多忙な毎日の中では、苦手なことは、得意な人に任せていくというのが、大事です。



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2014年、年末。もう、疲れた。

2013年の年末も、仕事でバタバタしていました。依頼が年末なのに、納期は1月6日な仕事をして。2014年の年末は、もっと悲惨で、もはや何が、何だかわからない。とにかくやれることは、年内にやらないと!
と、思って必至に作った5日入稿のものがあるんだけど、依頼者は、きっちり、休んでるのか音信不通…。どないせいっちゅうねん!?(当時のフェイスブックより)

仕事で、いっぱい色んなものを作ったけど、作っても作っても終わらない。ミスも多くなってきて、どのファイルに更新かけたらいいのかもわからなくなって。集中力も体力も低下。

なぜ、私だけ、こんなに仕事を抱えてるんだろう。

誰のために、ここまで仕事をしているんだろう?
何のために、ここまで仕事をしているんだろう?
なんで、どうして?

できません。わかりません。知りません。と言えれば、こんなことにならないんだろうか。やりません。と言えばいいのだろうか。

誰にも任せることが、できない。

そもそも、任せられる私の代わりのスタッフがいないし、サポートしてもらっても、私の言った通りに動いてくれなかったり、勝手にやり方変えてたり…。結局、手戻りしてしまうから、はい!私が全部やります!と言っちゃう。

周りは、自分のタスクが遅れてても、他人のせいにして自分は悪くないと言い訳をする。そして、自分のタスクが終わったら、自分はちゃんとやった!みたいな顔して、私に間に合うよね?と聞いてくる。

サラリーマンって、必ずしも真面目で頑張る人が認められるとは限らない。いわゆる、うまいことやる人が認められる。世渡り上手が評価される世界。


もう、すべてをリセットしたい。


自律神経を回復させないと、プツンとなりそう。


振り返って思うこと

41歳。今、振り返って思うことは、うん、すごく大変そう!イヤイヤ期の病気がちな2歳児と、話の通じないおじさんに囲まれ、さらに、自分の未熟さも合わさり、悪戦苦闘していましたね。

自分を100%としたら、それ以上は越してはいけないのです。100%以上なんてものは存在しない。仕事も100%、子育ても100%なんてことはあり得ないのです。

もし、あなたが私のように育児をサポートしてくれる協力者が周りにいない場合は、仕事は40%、育児は60%くらいでないと破綻します。サポートしてくれる人が周りにいるのであれば、その分の%を仕事に回したらいいでしょう。

そして、仕事は誰かに任せられるようにならないとダメです。

組織の中で働いているのであればなおさら。周りを巻き込む力が大事です。私は、任せられる私の代わりのスタッフがいないし、サポートしてもらっても、私の言った通りに動いてくれなかったり、って当時は思っていたみたいですが、会社に1000人も人がいるんだから、代わりのスタッフはいますし、産休・育休の時、自分がいなくても会社が回っていたことを忘れたのか!と、自分自身で自分のことをバカだなと思います。


仕事も家庭も、子育ても大事。
すべてを両立するのであれば、イヤイヤ期の子どもに真正面から向き合って、イライラするのはやめましょう。イヤイヤ言ってみたい時期なのです。ものすごく大変ですが、育自です。これは修行です。耐えてください。

腹の立つ日もあるでしょう。思わず手が出てしまうこともあるでしょう。

でも、ある日、イヤイヤ期は終わります。ものすごく人間的な振る舞いをし始め、あの頃の無邪気さを懐かしく思う日がきます。

そして、子育て・家庭・仕事の%を決めましょう。
もう一度言いますが、仕事100%、子育て100%はあり得ません。100%以上はありません。パートナーや協力者、職場の上司や人事課と話し合って%を書き出して、冷蔵庫にでも貼りましょう。

全12回くらいでまとめようと思っていますが、終わるのかな。とりあえず、続きは次回。ここまで、読んでくださってありがとうございました。

お気持ちありがとうございます。娘と元気に楽しく生きていくために使わせていただきます。