J1第2節J2第3節J3第2節プレビュー

ザ・梅雨という天気が続く今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
私は新型コロナウイルス感染者数がまた増え始めて「Jリーグがまた中断されてしまうのではないか」「JFL以下のリーグにも影響が出るのか」と漠然とした不安を感じております。
とはいえ、どうなるかはこれから次第。考えて決めるのは政府と協会ですし、我々はできる範囲でできる限りのことをやっていきましょう。

と、湿っぽい話はここまで。天気も湿度もジメジメなのに文章まで湿度が高いのは不快指数が高まるのでやめましょう。
そういうわけで、今週末のJリーグをプレビュー!

と言いたいところですが。ここで一つ、お断りを。
今節、私J1一切見ません!
ごめんなさい! タイトル詐欺入ってます! J1第2節と書きつつプレビューもレビューも一切しません! ウソつきました! 許してくださいなんでも(ry

言い訳させて。今年は水戸ホーリーホックの試合最優先って話したじゃないですか? 今節のJ1、全部水戸様の試合とどんかぶりなんですよ。
だから、見られません! ごめんなさい!

そういうわけで今節はJ2から1試合、J3から3試合をピックアップして観戦していきたいと思います。

1.FC今治、Jリーグ初ホームゲーム

J3第2節
FC今治VSロアッソ熊本(7/4 16:00)(ありがとうサービス.夢スタジアム)
過去の対戦成績:初対戦
15時からのブラウブリッツ秋田の試合とも迷ったんですが、中々の好カードな上にJ3は出来るだけ満遍なく色んなクラブを見たいので、この一戦をチョイスしました。
何と言っても今治にとってはJリーグ参入後、初のホームゲームとなります。夢スタで行われる初めてのJリーグ公式戦です。
ちなみに、「ありがとうサービス.夢スタジアム」が正式名称です。「.」が入ります。「.」が入るJリーグクラブのスタジアムって、もしかして史上初なんじゃないでしょうか? フルネームで書くときはお忘れずに。
一応、初めて夢スタを見るよって方もいらっしゃると思うので簡単にスタジアムについて解説します。立地は今治駅の南、イオンモール今治新都市のすぐ近くにあります。今治駅からイオンモールに向かうバスでアクセスできちゃうちょっとお得なスタジアムです(イオンの駐車場に停めてサッカー観戦はダメゼッタイ)。
コンパクトなサッカー専用スタジアムなんですが、いちばんの特徴はバックスタンドが存在しないこと。バックスタンド側はネットになっており、そこにスポンサー看板が張り出されています。そして、その後方には瀬戸内海が広がっているではありませんか。
夢スタって丘の上にあるんですが、その立地を活用して海を見下ろせるスタジアムにしたそうです。つまり、用地がないとかお金がないとかじゃなくて、最初からバックスタンドを設けない設計がなされてるんだとか。
メインスタンドからの眺めは素晴らしいものがあるので是非足を運んで欲しいスタジアムの1つです。早くコロナ禍が収まってほしいですね(うずうず)。
さて、試合の話に移りましょう。Jリーグ初年度となる今治とJ2経験豊富で昇格を目指す熊本の一戦。お互いどうやって臨んでいくのか、非常に楽しみな対戦です。天皇杯でも両者の対戦はなかったと思うので尚更楽しみですね。
両チームのキーパーソンを挙げるとしたら今治は駒野友一選手、熊本は谷口海斗選手かと思います。
前節右SBで起用された駒野選手は元日本代表。長年広島や磐田などでプレーしてきたJ1を深く知り、そして世界をもよく知る男です。それだけにやっぱり彼が持つと、そこだけ空気が違います。更にプレスキッカーとしての期待も高いです。得点が生まれるとしたら駒野選手が持っているときかな、と。
一方、谷口選手は今年岩手から加入。前節はトップ下の左として起用され2得点をあげました。谷口選手といえば言わずもがな、生粋のストライカー。大卒から2年間で24得点を決めた、いつJ2に行ってもおかしくないFWです。
仮に前節と同じメンバーとフォーメーションだった場合、谷口選手がサイドに流れると駒野選手とマッチアップする形になります。もうこれだけでワクワクが止まらない。ここに前節スーパーゴールの石川啓人選手が絡んできたらもう垂涎ものですね。ヨダレが止まりません。
それから、両チームもう1人注目選手をあげるとしたら今治の有間潤選手と熊本の浅川隼人選手です。
有間選手は大卒でJFLのソニー仙台に加入。新卒から4年連続二桁得点をあげ、4年連続でJFLベストイレブンに選ばれたJFL屈指のストライカーです。昨季は6得点に終わりましたが、その実力は折り紙付き。Jリーグ初挑戦となる背番号10のJリーグ初得点を私は見たい。
そして、浅川選手は昨季YSCCで13得点をあげブレイク。今年から熊本に加わりました。選手として素晴らしいだけでなく、25歳の若さでサッカー界の未来のことまで真剣に考える人間性も魅力。前節出番はありませんでしたが、今節こそ熊本デビューを見せてほしいところです。
長々と書きましたがこの一戦、今治は駒野選手と有間選手、熊本は谷口選手と浅川選手に注目してください。

2.「守備の仕方を忘れてる」?いやいや攻撃の方が深刻だよ

J2第3節
水戸ホーリーホックVSジェフユナイテッド千葉(7/4 19:00)(ケーズデンキスタジアム水戸)
過去の対戦成績:7勝3分10敗(水戸から見て)
誰か偉い人が言っていた。「J1昇格への第1歩はジェフに勝つことだ」と。誰が言っていたかは知らん。ちなみに、第2歩は「アウェイで愛媛に負けること」らしい。
大宮、群馬と来て今度は千葉ですか。偶然にも関東圏のチームとばかりですね。そして、今年間違いなく昇格を争うライバルとの対戦となるでしょう(水戸様が昇格争いに加われればの話)(そんな弱気で大丈夫か?)(大丈夫だ、問題ない)(いや問題大ありだろ)。
共に1勝1敗、同じ成績で並ぶ両チームですが、前節の結果は好対照となりました。
攻めに攻めまくって完勝した水戸と支配率では勝りながらセットプレー1発に沈んだ千葉。水戸は連勝を伸ばしたい、千葉は仕切り直しにしたい一戦となります。
千葉は今年から尹晶煥監督が指揮をとります。尹晶煥氏といえば鳥栖をJ1昇格に導き、C大阪に二冠をもたらした誰もが認める名将。ハードワーク主体のチームを作り上げる方という印象が強いかと思います。
そんな千葉ですがリーグ再開直前にアクシデントが起きます。それは何かというと……。
「中断期間のせいで守備の仕方を忘れてる」
おーーーーーい! 流石ジェフだな! 期待を裏切らねえ! 始まる前から笑いを取りに行く姿勢好きだよ!
しかし、実際蓋を開けてみると、守備より攻撃の方が深刻な気がしました。
大宮戦のスタッツ見ました? シュート12本、枠内シュート1本ですよ? そら無得点で負けるわって話じゃありません? そりゃね、そりゃあねえって話ですよ。
試合自体も支配率では勝りながらシュート数では負けてました。要は大宮の術中にハマったということでしょう。
じゃあ、水戸様はどうしようかって話なんですけど。特に千葉用に何か対策をする必要はないと思います。自分たちの戦い方を貫けば良い。それが何より肝心だと思います。
ただ一点付け加えるとすれば、いかに枠内シュート率が低いとはいえ千葉の前線は怖いということです。クレーべ・山下と強さのあるFWが揃い、控えには川又もいます。アランピニェイロ・堀米・船山も怖い存在です。
何よりこんな豪華な前線メンバーを中盤で操るのが田口泰士ですよ。おかしいって。群馬戦の前半みたいなビルドアップのミスなんぞやらかしたものなら、その瞬間に即ゲームオーバーですよ、こんなの。
だからこそ、水戸様には集中力マシマシで自分たちの戦い方を貫く覚悟が必要になると思います。
この一戦、やはり中山・クレーべの両ストライカーの働きに注目です。しかし、何よりも田口がタレント溢れる攻撃陣との連携性をいかに高められたかが、この試合最大の見どころだと思います。
それができてれば千葉の試合、できてなければ水戸の試合になると思います。

3.3バック?4バック?どちらを使う南部ダービー

J3第2節
ヴァンラーレ八戸VSいわてグルージャ盛岡(7/5 13:00)(プライフーズスタジアム)
過去の対戦成績:2勝0敗(八戸から見て)
おっ、なんか13時から試合やっとるやーん。しかも南部ダービーやーん。よっしゃ、観よ。ってことで観戦決定したこの試合。八戸は今季初、鶴様は2度目の観戦となります。
まず、これ書いてて最初に思ったことは「あれ? ここダイハツスタジアムじゃなかったっけ?」ってことです。調べてみたら今年からネーミングライツ変わったんですね。プライフーズって確か狭山に工場あったよなぁ、なんて思ってしまった埼玉県民です。本社は八戸なんですね。
両チームの前節を振り返ると、八戸は福島に0ー2で敗れました。ただ聞いた話によると、なんだかマジョルカみたいな戦い方するみたいですね、今年の八戸は。それ聞いて「おっ、観たいな」と思いました。
あと、新井山選手と上形選手をベンチスタートさせてたことが気になりました。狙いなんでしょうか、それとも……。この2人が中心のチームなので、何か狙いがあるのかな、なんて思ったり。しかも4バックだし。
鶴様の前節は思い出すだけでも頭痛くなります。そもそも「サッカーという同じ土俵に立ててるのか?」という疑問から始まったので、まあ深刻だな、と。八戸の中口監督はJFLで3度の最優秀監督賞を受賞している方なだけに、また監督力の差を見せつけられるのか……と戦々恐々としております。
さて、この一戦ですが、十中八九八戸の勝ちだと思います。というか、鶴様が勝てるビジョンが思い浮かばねえ。早急に監督変えるべきだよ、このチーム。つーか、十中八九八戸ってぱっと見読みにくいな。
見どころとしては八戸のフォーメーションでしょうか。3バックと4バック、どちらも選択肢はあります。4バックなら前述のようなマジョルカみたいな戦い方が見られるのかな、と。だとしたら、右WGの人選が重要になると思います。久保建英の位置ですね。
逆に3バックならばWBの人選が重要になります。開始時の八戸の立ち位置とフォーメーションに注目してみましょう。
鶴様ですか? うーん……。橋本晃司が出れば良いな。以上、終わり!

4.2013年以来のグリーン対決

J3第2節
ガイナーレ鳥取VSFC岐阜(7/5 19:00)(Axisバードスタジアム)
過去の対戦成績:2勝2分2敗
ここまで色々書いてきて、私の印象って水戸ホーリーホックを応援してるんだなって感じだと思うんです。でも、一応言っておくと、私FC岐阜も応援してるんですよ。やっぱりアニサカやってくれるチームって神じゃないですか? 理由それじゃないですけどね、水戸も岐阜も。
そんなわけで前節は水戸様の試合と被ってしまったので観られなかった岐阜ちゃんの試合を〆に観ようかなと思います。正直、前節観られてないのであまり詳しいプレビューは書けませんが、ハイライト見た限りだとお互いに決め手を欠いた試合だったみたいですね。良いところまで行くんだけど決めきれないって去年と同じ(ゲフンゲフン。
また同じこと話しますけど、ここ「とりぎんバードスタジアム」じゃありませんでした? で、調べてみたら今年の4月からネーミングライツ変わってたんですね。Axisって名前的にIT系っぽいなと思ったら、やっぱりIT系の会社でした。ぱっと見の印象がちょっとカッコよくなったような気がします。
過去の対戦成績は全くの五分。しかも、お互い11得点11失点とか仲良すぎかよ。
対戦自体はお互いJ2にいた2013年以来の対戦となります。実はJリーグの試合で岐阜が鳥取に勝ったのってその年だけなんですよね。しかも最後の対戦会場が大垣市浅中公園陸上競技場とかなってて宇宙猫になりました。ちなみに、JFL時代も含めると岐阜の4勝2分2敗だそうです。
さて、この一戦の注目ポイントを挙げるとしたら、お互いのドリブラーではないでしょうか。鳥取は高卒ルーキーの田口裕也選手、岐阜は背番号10・川西翔太選手です。
田口選手は四日市中央工業高校から加入したルーキー選手。なのですが、開幕戦でいきなり初ゴールを決め、それが決勝点となりました。デビュー戦で途中出場でド派手なインパクトを残してくれた有望株です。
彼なんですがC大阪U23戦のハイライトを見ていただきたいんですね。83〜84分になるあたりでぬるぬるとドリブル突破をしながらシュートまで持っていくシーンがあります。このドリブルがヤバい。いわゆる足元に吸い付くようなドリブルというやつです。
得点シーンはCKからヘディングですが、彼の良さはそこじゃない。ドリブルです。足元の技術です。これは止めるのかなり厄介じゃないかなと思います。田口が途中から出られたら本当にたまらないと思います。
一方の岐阜は川西です。川西が仕掛ける、川西が出す、川西が受ける、川西が打つ。今の岐阜の攻撃の中心は川西です。違いを作れるのが川西しかいません。
正直前田は衰えが見えるし、粟飯原や富樫や大地はまだ若い。高崎は仕掛けるタイプじゃない。となると、やっぱり違いを作れるのは川西なのかな、と。その分、前述のFW陣にはチャンスで確実に仕留めてほしいですね。
この試合、もう1つの注目ポイントは鳥取の攻撃陣VS岐阜の大型CBです。古巣戦となる181cmの甲斐。そして、新加入・190cmの橋口。鳥取は田口だけでなく外国籍アタッカーもいますから、彼らが出ればバチバチのエアバトルが見られると思います。
鳥取としては裏をかいて足元で仕掛けられる前節のような前線でも良いかもしれません。その場合、岐阜はカバーリングに秀でた北谷の方が対応しやすいでしょう。
どのメンバーチョイスで来るかにも注目です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?