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J1第4節J2第4節J3第3節プレビュー

皆さん、にゃんぱすー。

いや、突然どうしたんだよって思いました? 元ネタ知ってる方はわかりますよね? これは『のんのんびより』という漫画で出てくる挨拶のフレーズです。……だからどうしたって話なんですけど。

いやね、毎回同じような挨拶で始まるのはつまらないなーと思いまして。たまには変化球を投げたくなるときもあるじゃないですか。えっ、ない? そっかぁ……(しょんぼり)。

まあ、それは置いておいて。今節も張り切ってプレビューを行なっていきましょう。今節は金Jもあるので投稿間隔が短くなりますね。過密日程なので仕方ないことです。

先に一言断っておきますと。日曜は所用で1試合も観られません。そのため、日曜の試合のプレビューとレビューは行いませんので、ご了承ください。

それでは、今節はJ2から2試合、J3から1試合です(またJ1がない)(タイトル詐欺だ)。

1.今週の金JはJFL昇格同期対決

J2第4節
ファジアーノ岡山VSギラヴァンツ北九州(7/10 19:00)(シティライトスタジアム)
対戦成績:5勝5分4敗(岡山から見て)
まずは金Jです。どうせ金JやるならJ1だけでやれば良いのにと思ってるのですが、DAZNで観る側からしたら観戦の選択肢が広がるのは嬉しいですね。今年は情勢も情勢ですし……。
両者の対戦は北九州のJ3降格が決まった2016年以来の対戦となります。ちなみに、2007年の地決(今の地域CL)では同時にJFLに昇格した間柄だったりします(この2チームと一緒に昇格したのがFC Mi-OびわこKusatsu、今のMIOびわこ滋賀です)。JFLと地域CLでの対戦を含めると、岡山の6勝6分5敗になります。
この一戦は両チームの違いを生み出せるアタッカーに注目してみましょう。
まず、ホームの岡山からは上門選手と上田選手です。上田選手はボランチの選手なのでアタッカーではありませんが、名前を挙げさせていただきました。
上門選手は琉球から今季加入した選手です。昨季J2で14得点とブレイク。今季は開幕から全試合スタメンを掴み取り、前節は清水慎太郎選手の得点の起点となりました。
上田選手は34歳のベテラン選手。左足のプレスキックが持ち味ですが、前々節では右足でイヨンジェ選手の得点をアシストしました。
岡山にはイヨンジェ選手、清水慎太郎選手と前線に2枚のストライカーが並びます。もちろんこの2人も要注目の選手です。しかし、この両者に決定的なパスを出せるプレイヤーの存在も同じくらい重要になってきます。
特に上田選手。彼はずっとボランチで出場していますが、今年からボランチの相方がパウリーニョ選手になりました。潰し役のパウリーニョ選手が隣にいることで、上田選手はよりゲームメイクやパス捌きに関わることができるようになったのではないでしょうか。
つまり、今の岡山には上門ー清水&イヨンジェ、上田ー清水&イヨンジェという4つのホットラインが形成されています。ここにSBや白井選手等が絡むことで、より厚みのある攻撃が可能となります。これは中々抑えるのが大変だと思います。
続いて、アウェイの北九州。こちらは両SMF。高橋大悟選手と椿選手に注目してみましょう。
前節4得点を挙げて大勝を飾った北九州ですが、この試合で3アシストを記録し突出した活躍を見せたのが高橋大悟選手でした。特に2点目のワンタッチお洒落ループパス。何度でも見られますね。惚れ惚れします。
彼が右で違いを作り出すなら、左でガンガン仕掛けていくのは椿選手です。
横浜FMから期限付き移籍で加入している椿選手は生粋のドリブラー。前節でも左サイドから得意のドリブルでどんどん攻め上がっていきました。
右からは創造性溢れるパスを出せる高橋大悟、左からはぐいぐい仕掛けるドリブラーの椿。タイプの違う両サイドのアタッカーが北九州の攻撃を牽引していきます。
岡山と北九州は互いに持ち味溢れるアタッカーが揃っています。彼らのパフォーマンス、そして彼らをどう抑えるのか。アタッキングサードでのバチバチとしたやり取りは必見です。
1つ懸念があるとすれば岡山は前節、CBの田中選手が退場となり今節は出場停止となることです。それがどう影響するか。選手起用も試合の流れを左右しそうです。

2.名将対決絶対必見

J3第3節
ヴァンラーレ八戸VSブラウブリッツ秋田(7/11 13:00)(プライフーズスタジアム)
対戦成績:1勝1敗
今節の中で私が最も観てほしいカードがこの試合です。何故か。J3の中で最も組織的に戦術が落とし込まれているのがこの2チームだからです(次点で福島かな?)
既に両チームの試合は拝見済みです。八戸の中口監督、秋田の吉田監督。流石知将名将です。スクランブルな日程ながら良いチームを作り上げてきています。
以前レビューでもお話しましたが、八戸はまるでスペインサッカー。ピッチをワイドに使い、美しいパスワークも交える攻撃的なチーム。一方の秋田は素早い寄せとプレッシングから素早く前線へボールを繋ぐスピードサッカー。得点と勝利への最短距離をエネルギッシュに駆け抜けるチームです。
この試合、チーム戦術からして八戸が持ち秋田が守る構図になるでしょう。秋田の素早い寄せを八戸のWGとSBがどう攻略するのか。この日、最大の見どころはここになると予想します。
1つ、八戸のWGの人選が気になるところです。左は高見選手でほぼ決まりでしょうが、右をどうするか。1節のように前田選手にするのか。2節のように中村選手にするのか。はたまた、2節途中からのように丸岡選手にするのか。戦術の肝となる部分なだけに誰を起用するのか、非常に悩ましく楽しみです。
逆に秋田は高い位置でボールを奪えればチャンスです。八戸はボール保持時にワイドに広がります。その分、DF同士の間は自ずと距離が生じます。そこを秋田の快足2トップがぶっちぎれば確実にチャンスとなるでしょう。
1つ気がかりなのが八戸の中盤の底を誰が務めるのかです。前節、國領選手が退場となり今節は出場停止。前節はインサイドハーフを落としてダブルボランチ気味に変えることでこの難局を乗り切りました。ただ、この試合、スタートから國領選手がいません。中盤の人選が気になります。
場合によっては、システムを変えてくる可能性もあります。何しろ3度のJFL最優秀監督を受賞した中口監督です。どんな秘策を持ってくるのかわかりません。
唯一13時開始となるこの試合、他の試合との被りは一切ありません。八戸のWG&SBと秋田DFの攻防、そして並び立つ両監督の采配に注目しながら、絶対絶対見てください。生で見る価値のある試合です。

3.蒼龍が山形山脈に挑む!

J2第4節
モンテディオ山形VS水戸ホーリーホック(7/11 19:00)(NDソフトスタジアム山形)
対戦成績:25勝10分14敗(山形から見て)
モンテディオ山形のチャントといえば「PARK」が有名ですが、これが「山形〜山形〜山形山形〜」って言ってるように聞こえるらしいです。一部の水戸サポがそんなことを言っていた。おかげでそうとしか聞こえなくなってきた。訴訟。
NDソフトスタジアムって良いですよね。バックスタンドの向こうに連なる山並みがめちゃくちゃ大好きです。山梨中銀スタジアムと並ぶ二大「バックスタンド向こうの山並みが雄大なスタジアム」だと思ってます。「んだスタ」って略称を思いついた人もお見事ですよね。
さて、この試合ですが。前節大きな宿題を突きつけられた水戸様の前に更なる難敵が立ちはだかることになります。山形の3バックです。
J2好きな方でしたらご存知かとは思いますが、山形の3バックは鉄壁です。最早山脈です。これを攻略するの、めちゃくちゃ大変です。たぶん前節の千葉より更に堅いチームだと思います。
そんな山形の堅守を攻略しなければならないわけで、水戸様には試練が立ちはだかりますね。当たり前ですが前節と同じことやってたら即アウトです。
そもそも相手は山形ですから、スコアレスの時間が長引けば長引くほど山形ペースになります。先取点なんぞ取られようものならジエンド。水戸様が勝つ方法はただ一つ。序盤に先制する。これだけです。これしかありません。千葉戦の反省を生かし、1週間のトレーニングの成果を見せてほしいと思います。
まあ、それは良いとして。個人的に注目してほしいのは山形の右サイド、水戸の左サイドなんですね。この位置に誰がいるか。今年から山形の右WBを新たに務める新進気鋭の男がいるんです。そう、末吉選手です。
昨年怪我のリハビリにほとんどを費やした鬱憤を晴らすかのように大卒2年目が大暴れしています。山形は末吉選手がめちゃくちゃ良いんですよ。
とにかく縦に縦にどんどん仕掛けて突破してくる選手です。山形は彼がキーマン。では、そこにマッチアップする水戸の選手は誰でしょうか? キム兄と外山ですね。
打開力ある左足を持つキム兄と元々攻撃的な選手だった外山選手。タイプの違う2人が末吉選手とぶつかり合います。特に末吉選手と外山選手のマッチアップが楽しみです。どちらもガンガン仕掛けられる選手ですから。
というわけで、この一戦は末吉VS水戸の左サイドに注目してください。

以上、3試合分のプレビューを行いました。この節からようやくお客さんを入れての試合ができるJリーグ。応援はできませんが、ようやく待ちに待ったときが来ましたね。現地に行く方はルールマナーを守って感染対策もバッチリして楽しんできてください! DAZN観戦組は私と一緒にレッツウォッチ!

あっ、ちなみにヘッダー画像は山形県内のお写真のようです。使わせていただきました。ありがとうございます。


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