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函館本線・比羅夫駅写真一覧

 皆様こんにちは。カクヨムとアルファポリスで連載中の『女子2人で鉄道旅をしています』最終章のロケハン写真を上げていきます。
 今回の舞台は函館本線の比羅夫駅。北海道新幹線新函館北斗~札幌間延伸開業に伴い廃線となることが確定している長万部~小樽間(通称・山線)にある駅で、ニセコ連峰や羊蹄山に囲まれた山間の小さな駅です。日本で唯一駅舎が民宿として利用されている「泊まれる駅」としても有名です。
 例によって、一部の写真には加工を施しておりますので、ご了承ください。
 作品URLは↓から。

 それではまいりましょう。

比羅夫駅駅舎
比羅夫駅ホーム
比羅夫駅駅名標

 比羅夫駅は北海道虻田郡俱知安町にある函館本線の駅です。
 開業は1904年。元々は交換可能駅だったようですが、1985年に交換設備は撤去され、現在は単式ホーム1面1線の棒線駅となっています。また、1982年に無人化され、現在も無人駅となっています。
 名前の由来は、飛鳥時代の武将・阿倍比羅夫が蝦夷討伐の際に近辺の羊蹄山に政庁を置いたためだそうです。
 比羅夫駅の最大の特徴といえば、何といっても泊まれる駅であること。かつての駅事務室が改装され、民宿「駅の宿 ひらふ」となっています。駅舎をそのまま民宿として利用している駅は日本全国でここだけだそうです。

比羅夫駅待合室
「駅の宿 ひらふ」入り口

 待合室は最近改装されたのか、結構綺麗目です。この近辺は木材の産地であることから、木製のウッドテーブルが設置されていますね。
 そして、待合室内にお宿への入り口があります。この出入り口はオートロック式となっていますので、宿泊の際には必ずインターホンを鳴らして、宿泊者である旨を伝えましょう。

 では、中へ入っていきましょう。

「駅の宿 ひらふ」1階
「駅の宿 ひらふ」1階

 1階はロビーとなっています。木のぬくもりにあふれた温かな作りとなっています。極寒の北海道ですが、こういうお宿に入ると心まで温まりますね。
 2枚目奥の窓沿いに階段が設置されており、これを使って客室のある2階まで上がれます。
 ちなみに、管理人さんは宿に常駐しているわけではありません。緊急時は電話で呼び出せるのでご安心を。

ロビーに掲出されているサボ
ロビーに掲出されている北海道日本ハムファイターズのユニフォーム

 ロビーは鉄道ファンにも嬉しい内装となっています。鉄道関連の書籍などもあるので、暇つぶしに持ってこい。ファイターズのユニフォームが掲げられているなど、北海道要素も強いです。

 それでは、客室を見ていきましょう。

線路側客室・深緑「ヴェール」
線路側客室・深緑「ヴェール」
部屋からの眺め
部屋からの眺め(列車在線時)

 2階には客室が2部屋あり、それぞれ線路側と駅前側に面しています。みずほたちが止まったのは、線路側の客室・深緑「ヴェール」です。寝台特急トワイライトエクスプレスの外装色から名付けられたそうです。
 1枚目の2段ベッドをみずほとひばり、2枚目のベッドの2段目をさくらが陣取りましたね。さくらが陣取ったベッドが、寝ながらトレインビューを楽しめるポイントとなっています。
 また、冬場は深夜に目の前をラッセル車が通ることもあります。鉄道ファンとしては、ラッセル車の音で目が覚めるのも非常に乙なものでした。最高の経験ができたと思います。

夕食の石狩鍋

 そして、夕食はお手製の石狩鍋です。駅周辺には飲食店や売店の類が存在しないので、必然的に夕朝食はお宿で作ってもらうことになります。
 自分で具材を煮込んで作るお鍋は格段に美味しかったです。身も心も温まりますね。お鍋だけでなく、付け合わせのいくらやご飯、デザートのフルーツまで全部美味でした。
 みずほたちも、こんなに沢山の食材を味わえて幸せだったことでしょう。
 ちなみに、夏場はホームでバーベキューができるそうです。次は夏にでも行ってみたいですね。

 食事を終えたみずほたちは、自室でこの先の旅について思いを馳せながら眠りにつきました。
 周囲にほとんど建物がない立地だけに、山小屋に泊まっているような雰囲気が私としてもたまりませんでした。この日は運よく私以外に宿泊者がいなかったこともあって、静かで落ち着いた夜を過ごすことができました。
 ちなみに、「駅の宿 ひらふ」は、廃駅後も営業を続ける予定だそうです。が、泊まれる駅としては今のうちに行っておきたいところですね。

 今回は以上となります。
 そして、『女子2人で鉄道旅をしています』はこの比羅夫駅編をもちまして完結となります。ここまでご愛読してくださった皆様、本当にありがとうございました。
 これに伴い、このロケハン記録投稿も今回をもって終了となります。少しでも作品を楽しむ一助となっていたら幸いです。楽しみにしてくださった皆様、本当にありがとうございました。
 作品は終わりますが、みずほたちの旅はまだまだ続いていきます。鉄道が世界中に存在する限り、彼女たちの歩みは止まりません。
 みずほ、さくら、ひばり。3人のこれからの旅路を祈りつつ、筆を置かせていただきます。
 本当にありがとうございました。

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