『魔法の使い方』

 偉大な魔法使いの家系であり、その一人娘である私には大きな期待がかけられた。

 その期待に私は十分に応えていたつもりだった。しかし、両親は私の応えが満足させられるものでなかったのか、養子を一人迎えることになった。私は小学校の時からしんどい思いをして優秀な魔法学校に入ったはずなのにそいつは私と同じ学校に入る予定になっていた。

むかつく… でもあいつが来たことでプラスなこともあった。かなり窮屈に感じてた親の期待が二分化、それ以上に割合が向こうに移った。中学で人間関係がうまくいかなかった私は小学生の時からはまってた魔法学にそのままのめりこんでいった。魔法学以外の教科はうまくいかず、中の下の成績で高校を卒業し、なんとか大学進学へ足を進めたがよりよい大学へ行かせたかった親とうまくいかず、家をとびだした。

 家を飛び出た後は魔法学の知識をいかし、人間界に身を置くことにした。学費がストップしてないかしばらく様子を見たがその気配はないため、私は人間界に家を持ち大学のために魔法界と行き来する生活をすることになった。

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