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話が進まないと感じたら、これが原因かもしれません。抵抗の6階層

 問題があって改善したい。そんな時、よく他者から抵抗にあう事ありませんか?TOCでは抵抗の6階層といって、人間の変化に対する抵抗心理を次の6段階の階層構造であるととらえています。先ずは、サクッと紹介します。

1.問題を問題だと思っていない

Aさん「~な問題を解決したいのですが?」
Bさん「え?そんなのどうでも良くない?」
という場合ですね。

2.解決の方向性に合意できない

Aさん「~という解決策はどうですか?」
Bさん「え?それ無理じゃね?」
という場合ですね。

3.解決策が問題を解決できると思わない

Aさん「~という解決策はどうですか?」
Bさん「え?それじゃ解決しないんじゃね?」
という場合ですね。

4.解決策を実施すると問題が生じる

Aさん「~という解決策はどうですか?」
Bさん「え?それやっちゃうと~が発生するんじゃね?」
という場合ですね。

5.解決策を実施する障害が生じる

Aさん「~という解決策はどうですか?」
Bさん「え?~があるから無理じゃね?」
という場合ですね。

6.未知の事への恐怖

Aさん「~という解決策はどうですか?」
Bさん「え?なんか怖ぇな。」
という場合ですね。

 この内容が頭の片隅にあるだけでも、コミュニケーションの質は上がると思っています。なぜなら、相手の発言から何に対して抵抗しているのかが分かるので、冷静に「3だな」とか「4だな」となれます。抵抗の内容によっては自分の準備や確認不足という事もありますが、イラっとせずに自然とレビューのように捉える事ができるのは仕事を進める上で大きいのではないでしょうか?冷静に聞くことができれば、後はそれぞれに改めて答えを出していくだけです。もっと上手く活用すると、予め相手の立場を想像し、この抵抗階層で考えを巡らし、事前に解答を準備しておく事もできます。また、上記のような会話は議論の場でも頻繁にあったりしませんか?であれば、それぞれの階層毎に意見を出してもらって解決策を考えるなんて事もできたりします。これからリモートワークが当たり前になりそうな世の中、しっかり議論をする上でも強力なツールです。

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