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#2 子供のご飯

我が家の長男(4歳)は食が細く、次男(0歳)はまだ離乳食を始めたばかりで、そこまで食べないが、ミルクとおっぱいはガブ飲みしている。

兄弟とはいえ2人の人間。個体差があって当たり前。
上の子は練習用のお箸を使い上手に食べられるまでに成長している。
親としては嬉しい限りだ。


食べることは、生きていくためには避けては通れない宿命である。


我が家の食卓では、テレビを消して家族全員で食事を囲んで食べるスタイルなのですが、長男は食べるのが遅く、おしゃべりしながら、立ち歩きながら、咀嚼過多と、とにかく時間がかかります。
私も45分くらいは持ち堪えますが、だんだんお風呂の時間や片付けの時間が無くなってくると共に、余裕が無くなり、つい怒る時の声色で注意してしまいます。
時には、物で釣る作戦を決行し雰囲気を変えてみます。口元まで食べ物運び顔を背けたら「食べなかったらLEGO無し!」「食べたらトミカ!!」「全部食べたらパウ、、、パトローーーール!!!」とか言って見ますが、それも最近は効果が薄れつつあります。
最終的にはお母さんが食べさせるのですが、結果それでも1時間はかかってしまいます。

長男は幼稚園にも通い始め、感情表現豊かになり、相手の感情を感じ取る繊細な部分が育ちつつあります。
こんな時期だからこそ、ご飯は楽しくて美味しいものだと知って欲しい!という親の一方的な想いだけが先行し、ついつい頑張って頑張って、ご飯は一人で最後まで旅切らなければいけない、残してはいけない、たくさん食べるのが素晴らしい、好き嫌いするのはいけない。などなど、この令和の時代に親の昭和臭がプンプンするような習慣を押し付けがちになっていました。


はい、するとどうでしょう。
長男はますます食べません。食べるどころか「ご飯嫌い」という始末。

しまったーーーーーーーーーーー!!
想定しうる最悪の事態が発生!!
ご飯を嫌いと思わないで〜。思っても口にしないで〜。好きになってほしぃ〜。などなど(留まることのない心の声)


私は幼少期の記憶が比較的鮮明に残っており、この状況を打開すべく当時(4歳)の自分と比べてみることにしました。
・・・椅子にじっと座ってご飯を食べた記憶はありません。
ふざけつつも祖父母と両親にうまくはやされ、楽しい気分でなんでも食べていた記憶があります。

これだ!

ということで、お父さんの意識改革を決行。
「少しでも食べて生きてさえいれば合格!!」

このマインドリセットでこれまでのストレスは激減、子供とのご飯の時間が楽し時間へと変化していくのでした。

食べ物をおもちゃにしたり粗末にしたら怒りますが、それ以外は時間がかかろうが、残そうが、ちょっと食べればOKそんな緩〜い、緩すぎるのではないかというレベルで見守ることにしました。

肝心の長男はというと、少しずつではありますが自分で食べるようになりました。
とある日の夕食では一皿食べきって、空になったお皿を振りかざしたかと思うと、「ピッカリーン」(皿が空っぽになった時のセリフ)と言いながらドヤ顔してみたり、ご飯を残して「パパ怒らないの?」と挑発してきたりと、食卓に変化が出始めました。
子供もストレスフリーな環境でご飯が食べれているようで、リラックスしているのが見て取れます。
以前はピリついていた食卓が、子供の話に耳を傾け馬鹿笑いしながら美味しく食べる、楽しい食卓へと変化したのでした。
まだまだお母さんに甘える日もありますが、全然OK。
全ては許さないけど93%は許してます。笑

同じ経験されているパパさんママさんがもしいたら、何かの参考に、また一助となれば幸いです。

そもそも私が4歳児にいろいろと求めすぎていたんだなと、後から気づきました。
「親の心子知らず」まさに!笑

親の言いなりになるような子供には育ってほしくはないので、これからはもっと子供があるがままに進んでいけるよう、見守りつつ成長を楽しみたいと思う。
いつか子達が親になった頃にでもこれを読んで、共感してもらえると信じて、今夜は筆を置きます。

2022.9.15 休憩時間 職場のデスク

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