見出し画像

「ただ出す展」と、美しさの追求と苦しみ。

来年1月にやる企画展のことについて、つらつらと想いを書きました。そして、アカウントを新しくつくりました。過去の精算的な意味も込めて。気に入っていただけたらフォローしてもらえると嬉しいです。

だいぶ長く書いてしまったので、内容はリンク先の記事で読んでもらうとして、こちらではまた違う角度で。文章を書いていて、とても楽しかった。とてもスムーズに書けたし、迷うこともほとんどなかった。文字数が文字数なので費やす時間は長くなってしまったけど、とても有意義な時間を過ごすことができました。


「美しさ」を追求することの苦しみ。

今回のテーマ「ただ出す」ということにも繋がるけど、僕はこれまで書くことに対してとても苦しんできました。長いことブログやSNSで文字を書いてきて、いろいろな勉強をしました。書く技術的なものも学んできた。いろんなテイストの文章を試して書いてみたりした。詩的だったり文学的だったり、セミナー告知文のようなものだったり、ノウハウやライフハック的なものだったり、いろいろと。

結局いまはこのスタイルに落ち着いているんだけど、また変化するかもしれない。残念ながら書くことで見える結果を残すことはできなくて、ブログやSNSでの認知は広がらず、鳴かず飛ばずでいまに至ります。でも上手くいかなかったからこそ、技術を学び、数をこなして、ある程度の文章をかけるようになりました。報われてはこなかったけどね。でもそれで良かったのかもなぁとも思ったのです。

なんでかと言うと、この告知文を企画展メンバーのグループラインにシェアすると、二人とも絶賛してくれた。

画像1

画像2

世間には認められてこなかったけど、いまこの二人にはなにかギフト的なものを届けることができた気がする。たぶん僕がずっと苦しんできたのは、自分の抱えている「美しさ」と世間が求める「価値」との間にギャップがあったんだと思う。世間に合わせれば自分が苦しくなるし、美しさを追求すればウケが悪くなる。ここのバランスや取捨選択が出来ていなかったから中途半端になってしまったたんだと思う。


「美しさ」が先にあり「売り方」が後にある。

でもたぶんこれは「見せ方」の問題も関係していて、ニッチならばニッチなりに今回の二人のように認めてくれる世界がある。いままで評価されていなかったからといって、自分には才能がないと決めつけてしまうのはとてももったいない。その世界の住人と出会えたなかったかもしれないのだからね。

この部分に関しては、以前、SHOWROOM代表の前田裕二さんがSHOWROOMとニッポン放送の企画で「24時間で本をつくる」という試みでつくった、「ギフトのあけ方」という本の中にエッセンスが詰まっている。特に今回のパターンはキングコング西野亮廣さんが言っている「ジャーマンポテトは野球部の練習グラウンドの前で売れ」という部分に当てはまる。

(コンテンツの価値を上げるために)
大切なポイントは二つあると思います。一つ目は前田さんが言ったようなジャガイモを他の料理にするという話。これはクオリティを上げる作業です。二つ目は、ジャガイモを売る場所を考えることです。八百屋で売るのではなく、野球部の練習グラウンドの前で売ってみたりすることですね。価値をつけるために大切なことはコンテンツのクオリティを上げることと、その売り場を選ぶことの二つだと思います。
ー「ギフトのあけ方(前田裕二・著)」P58より抜粋

画像3

自分の中にある唯一無二なコアな部分は、僕の言葉に変換すると「美しさ」であり、それを追求することはコンテンツのクオリティを上げることに繋がる。ただし、それを「誰に売るか?」「どこで売るか?」という部分はまた別の問題といった感じ。なにごとも土台となるクオリティは大事だと思う。ものを売るのにそれは決してマストではないけど、自分の人生を納得いくものにするためには「美しさ」の追求はマスト。そこは譲れないものとして構築し、売ることに関してはまた別の知識を取り入れたり、得意な人にお願いをしてやっていくこと。その順番やバランスが大切だなぁと感じました。


大切にしたいのは、自分を表現し続けること。

今回の企画展の紹介文もそこのところは意識して書きました。大切にしたい「美しさ」の部分と「誰に?どこで?」という部分。でも、適した売り場を探すのはまだまだこれから。焦らず急がず、そして媚びずに粛々とやっていきます。大切にしたいのは自分を表現し続けることなので。

その辺りの空気感を感じてもらえる展示になったら嬉しいなと思います。興味がある方は是非お越しくださいませ。お待ちしております。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?