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マクロにできるようなことは経営判断とは言わない

これね、ほんとありがち。

「なぜなぜ」責めが起こる原因は、今の世俗もあるかもですけど、昔からそういうのはあったと思うのですよ。

1)事業が失敗した時の、賛同したことへの言い訳作り(「なぜ自分が騙されてしまったか」の)

2)内容聞き出して、リスクの少ない美味しい話なら乗っかってやろうというというみみっちい根性

の2つが主なものじゃないかな、と。
特に1つ目は根が深い。

起業前、僕は大手総合電機メーカーグループの企業にいたのですが、ウチのユニットは独立採算ユニットだったので、毎年「研究開発会議」に翌期の研究開発提案をして予算を取るわけです。

その提案書に、「販売計画」というくだらないグラフを書く欄があるのです。「何年までにこのくらい売って、このくらいで黒字になる」っていう。

で、僕はいつもそこを空白で出してました。

昔からの幹部の方は、僕のへそ曲がりはよーくご存じなので、何も言われないのですが、ある年、他の事業部から来られた幹部の方に会議でこう言われたのです。

「これじゃ、黒字になるかどうか分からないからGoは出せない。」

それを聞いて、昔から僕のへそ曲がりを知ってる他の幹部の方は「あー、地雷踏んだな」と思われたでしょうね。

僕は、

「じゃあ、ここに3年後に大黒字!とか書いたらGoするし、大赤字!とか書いたらNGになるってことですか?
そんな判断、Excel のマクロでできますよ。プラスならGo、マイナスならNG。高い幹部の給与なんて不要ですよね。Excel のマクロなら。
これは”研究開発会議”ですよ。け・ん・きゅ・う・か・い・は・つ・か・い・ぎ、です。営業の販売会議じゃない。
儲かるか儲からないか分からないものを、高い知識と豊富な経験で、行くか戻るか決めるのを「経営判断」と呼ぶんじゃないですか?」

と言いました。

こういう正論過ぎるのは、その場にそぐわなかったようで(笑)、「継続審理」になりました(笑)

大手では何も新しいことができないのはそういうことなんですよね。

こないだまでの経団連って、「25人(だっけ?)の理事全員が、企業歴どころか転職歴さえない超大手企業のサラリーマン社長だ」と書かれたのを読んだ覚えがありますが、超大手のそういう「社内営業」に長けた人達ばかりが、日本最大の財界団体のトップにいると思うと、暗澹たる気持ちになりますね。

(Photo: #SIGMA #DP2)

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