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セルフプランから始まる野望

こんばんは創です。
居宅支援事業所時代と比較して包括の仕事は大変なことが多いのですが、大変だからこそやっていて楽しいことはあります。
それは自分で新しいイベントや行事、仕組みを考えて実行することです。
例えば毎月市役所に相談実績等提出しているのですが、その雛形は私が作り替えたものに8割方入れ替わっています。
市役所が作る雛形は分かりにくくて使いづらいんです。なぜ分かりにくく使いづらいかと言えば自分達はそれを使っていないから。実際に使っている者の感想が分からないから、包括からそのことを指摘しないと改善されないんですね。
一番大きな変更を認めさせたところでは今年から相談実数を述べ件数から初回の相談件数にすることができました。
今までは同じ相談者の相談対応を行ったら行った分だけカウントして合計していました。
それによってなにが起こるか。
例えば私が対応すれば1回か2回の訪問で終わる相談ケースを担当者によっては3回も5回も訪問したりしていました。
そうすると相談の実績として報告するのは「地域でどんな相談が行われているか」ではなく「包括職員がいかに働いているか」という指標にしかなりません。
こんな数字には意味がないからきちんとした相談の実数データが取れるようにしましょう。と訴え続けて、集計様式も自分で作って他包括も説得してようやく実現した次第です。
意外に困難なのは市役所を説得することではなく他包括を説得することです。
相談ごとの集計を取るのより実数ベースにした方が日々の業務自体楽にはなるのですが、単純に「変更するのは嫌だ」という方が少なからずいます。
私は独自に自包括の相談をグラフ化できるようにもう何年も前から別に作り替えていて、いつか相談集計の見直しの話が出た時、変更の話を切り出そうと準備していました。

セルフプランの件です。
私は5年ぐらい前から「市民でセルフプランを作成するグループをつくって、その人達がセルフプランを始めたいと思っている人たちの助けをしてくれるようになれば面白いことができるんじゃないか」と思っていました。
ただこれは実現しようとするとかなり高いハードルがあることがわかりました。
市役所、ケアマネ協会ともセルフプランには後ろ向きな回答だったんです。
現状、ケアマネ不足でなかなか担当ケアマネが見つからない状況ではありますが、この状況って居宅支援事業所からしたら決して悪いことではないんですよね。行列を作ってお客さんが待っている訳ですから。
市役所としてもセルフでプランを作らせたら介護保険サービスが使いたい放題になってしまう。そんな話がありました。
ところがここに来て現状打破することがありました。
私の担当圏域から市で初めてのセルフプラン作成希望者が現れました。
元々介護事業の経営者ということもあって完全な素人という訳でもないのですが、ケアマネ資格は持っていないので、流れに乗るまではお手伝いをする予定です。
実際の労力から言えば私が担当してしまった方が楽・・・ぐらい関わってはいるのですが、ここから何かが起こるかもしれないという期待はあります。
この話が進んで行った時になにかいい報告ができると良いなと思っています。

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