見出し画像

死ぬよりもたしかに、消えるよりも遠く

妄(@アテラレタ)
躁より出て
鬱より青し夏の嘘

180度回転した頭で緑のゲロをぶち撒けて
眼鏡のおじさんはあわあわしてる。
みっともない
安いアルコールの匂いまとって
飛ぶ虫たちの求愛は走光性を見習えば
上手に抽象化してあげるよ
座ったまま、輪郭をとろけさせて
ずっと、ずーっと回り続ける

東海岸沿を南向けに走行しているマップの写真
私立図書館下のファミマの裏路地にいつも立っている白い服の女の顔を見ては行けない
よく吠える犬と微動だにしない猫
ゴキブリは外で見る分には怖くない
#HENTAI
ずっとロード中のマーク
花の写真はバグって
ひとつなったり、ふたつになったり
RGBもバラついて目に悪い
青酸カリが致死量に足らず、もがき苦しむのを衛生兵達が銃剣でさし殺していく。忘れ物を取りに戻ってきた学徒の一人がそれを目撃していて、
「処置完了」
軍曹は確かにそう言った。
━━黄色いハイビスカスの花

蜜よりも甘く
粉よりもキマる
夜に咲く花を散らして
Flower color
夜の青さを暗渠と語ろう。
見えない未来を摘み獲って
曖昧な言葉でしりとり遊び
「ん」がついても僕が許すよ
花言葉には、きみの名前を

【橤】

アインシュタインは天才すぎるがあまり
自分のこめかみをずっと指でこついてる
無表情なのも、棒立ちなのも何かのメタファーに違いない!
メディアはこぞって記事にして
僕らはそれをバカバカしく思いながらも
目にしては礼儀正しく読んでしまう
(読めない漢字は読み飛ばしながら)

処方されたタブレットを9%で掻っ込んで、飛んだ脳の裏側に小さな家を建てたんだよ。いつでもいいから、時間があるときに遊びにおいでよ。ハーブの庭には虫が集るけど、今日は月蝕らしいよ(昨日2時間半しか寝ていないからかな)。そうだね、LINEでいいか。Twitterでも毎日見てるし、別に直接会わなくても、ご時世的にも。夜に聴きたい声を歌にして耳に詰めたらしあわせだ。

浮遊する熱
張り付く服
染みる汗は
血より煩く

カレンダーをめくって、手帳にマークする。時計を見るたびに死にたくなるような。(さざなみの音)ああ、綺麗なものだけ見てたい。海を思うたびに死を近く感じる。ぼくはどこにも行けないのに、ぼくはどこかに行きたくて、濁して、忘れて。ぼくがまたぼくの理解できない存在になっていくのを感じる、感じて。そうして、誰もいなくなくなくなればいい。

#詩 #ポエム #現代詩 #自由詩 #poem  #ポエム #100日詩チャレンジ #96日目  #Instagram #インスタ #ストーリーズ #Photo

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?