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✅10代女性【中2からルーズな生活に】を選択理論でコーチング人生案内#31

14歳の女子中学生。学級委員長、生徒会役員を務め、成績もオール5以外取ったことがなく、塾でもトップのクラスです。ほめられるとうれしいし、そんな私が私の誇りでした。

 しかし、2年の2学期から生活がルーズになっています。夜10時には就寝し、4時半に起きて勉強していたのに、徹夜してしまい、朝は二度寝どころではない状態。テストの点は下がってきています。テレビを見たり、音楽・ラジオを聴いたりと「ながら勉強」が多くなってきました。親にムカついて反抗してしまうことも増え、「何とかしなければ」と焦っています。

 頭ではわかっていても体が動かないのです。やらなければならないことを口に出すなどしていますが、効果はありません。昼寝をしてしまうと起きた時にすごく後悔します。アドバイスやお叱りをいただけると幸いです。(兵庫・S子)

(2022年2月16日読売新聞)

次を参考に、相談者の答えを引き出す質問を、自由に考えてみてください。

【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】

相談者の「困りごと」

・これまでずっとトップクラスの優等生で、人に褒められ、そんな自分を自分も誇りに思ってきたが、2年生の2学期になり、生活がルーズになってきた。頭では優等生の自分に戻らなければならないと努力しているが、体が動かなくて、困っている。

相談者の「願いごと」

・元の「優等生の自分」に戻り、自分の誇りと、周りからの賞賛を取り戻したい。(推測)

・(無理してがんばってきた「優等生の自分」の、体の方が無理が利かなくなって、悲鳴を上げているとしたら、)「体」(心の奥の自分)は、「別の自分」でありたい、別のことがしたい、別の自分になりたいと、思っている可能性がある。(推測)

【ふだん使いをしやすいコーチングモデル】

「自分の考え方や見方、行動は、
自分が変えようと思えばいつでも変えられる」
と考えてみましょう

 【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう

・「生活がルーズになった自分」に「自分」が振り回されている。

・「優等生の自分像」が「自分」を振り回している。

【心に響く回答者(いしいしんじさん)の言葉】

・2年の1学期まで、まわりとあなたの理想は一致していた。2学期になって、それでいいのか、と疑問が湧いた。それは、これまでの自分への反抗でもあり、10代のあなたの「目ざめ」でもある。

・中学2年。14歳。視界が一気に広がる。この世にこんなものがあったのか。次々に気が向き、目ざめている時間が延びていく。徹夜、二度寝、寝坊。あなただけでない。おおぜいの10代が通った道だ。

・これまでの自分と、反抗する自分。ふたりを結びあわせ、より高みにひきあげる、3番目の自分。焦ることはない。気づけばきっとそうなっている。この相談自体、あたらしいあなたへの、ささやかなはしご段のひとつにちがいない。

・「やらなければならない」より「やりたい」リストをいつも、熱い胸のうちに。10代の一瞬は、ほかのどんな1年より長く、苛烈なまでに短いのだから。

次のような質問を考えてみました(ご参考まで)

・「動かなくなった体」が、もしかして、「本当の自分(心の奥の自分)」であり、何かとても大事なことを、あなたに伝えようとしているとしたら、それはどんなことでしょうか? 心当たりがあることを、思いつくだけ、挙げてみてください。

・「本当の自分」があなたの心の奥にいるとしたら、「本当の自分」は、どんな自分になりたい、本当は何がしたい、どんな自分でありたい、と思っているでしょうか? 両親や周りからの制約、「優等生の自分像」によるしばりなどが、はずれたとしたら、あなたはどんな夢をもちたいですか?

・「生活がルーズになった自分」も、「優等生の自分」も、それぞれ精一杯がんばっているとしたら、それぞれの自分をどのように励まし、応援してあげたいですか? どんな言葉をかけてあげたいですか? もし、お友達に、同じように悩んでいる人がいるとしたら、どのように、応援し、励ましてあげますか?

今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。


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