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【帝都怪奇浪漫画報】3話更新のお知らせ

明治時代文豪×オカルトのオリジナルノベルシリーズ『帝都怪奇浪漫画報』の本編第3話を更新しました。

>>NOVEL DAYS 『帝都怪奇浪漫画報』

>>カクヨム『帝都怪奇浪漫画報』

例の如く、どちらも更新内容は同じです。お好きな方でお読みください。

NOVEL DAYSの方は、登場人物紹介ページに人気投票的なのがついているので、お好きなキャラに投票してくださればキャラ人気の参考にいたしますw

8月25日の『COMITIA129』にて、キャラデザ担当の紅月美邑さんのスペースに『帝都怪奇浪漫画報 準備号』のコピー本版と、SF創作小説『ルネの首』1巻を委託させてもらえることになっております。ちなみに売り子をしているのは私です!私です!がんばります!

同日大阪開催の夏インテでも二次創作SPで、『帝都怪奇浪漫画報 準備号』のコピー本版を委託していただいております。

8月25日 SUPER COMIC CITY 関西 25【6号館C/は19a:Acid Mary】
※二次創作スペースです。

8月25日 コミティア129【る27b:Acid Mary】
※百合系の配置になります。

こちらの2イベントでは、『帝都怪奇浪漫画報』の閑話休題SSが読めるポストカード(紅月美邑さんの描き下ろしイラスト!)をお配りする予定です。

ポストカード記載のQRコードにアクセスするとSSを読むことができます!

帝都怪奇浪漫画報特設サイトにも、閑話休題のコンテンツが増えております。ただし、SSの公開は25日のイベント以降少し時間が経ってからの更新となりますので、ぜひポストカードをゲットして先取りしていただければと思います!

というわけで、どうぞ特設サイトの方もご覧ください~。

>>「帝都怪奇浪漫画報」特設サイト

イラスト担当の紅月美邑さんへのお問い合わせは、以下からお願いいたします。

【紅月美邑様ご依頼先】note
twitter:@nnjmmr_info
サイト :http://70nnj.rash.jp/nnjmmr/
連絡先 :70nnj.mmr★gmail.com(★→@)


では、ここからが毎度おなじみ創作裏話タイムです。

準備号では実在事件(『臀肉事件』です。グロめなので、検索は自己責任でどうぞ~)を扱っていましたが、死告げ鳥のグリンプス篇は実在事件はモチーフにしておりません。

ただ、信子さんが独歩さんとの破局云々で色々あったあと、その醜聞によって佐々城豊寿さんが女性運動家としての活動を辞めることになったのは事実です。

当時の国木田独歩、作家としてはさっぱりなんですが、何せ日清戦争従軍記者『愛弟通信』の国木田哲夫(ご本名)として時の人であります。(愛弟通信というタイトル自体は、独歩の死後の出版でつけられたタイトルです)

多分当時は女性運動はまだ始まったばかりで当然反発もあったことが推測されますので、そういう世情もあって独歩の方に世情が傾いたのではないかと思います。

佐々城信子さんのご両親は、実際に2か月くらいの間に立て続けに亡くなっております。

その後、信子さんは母親の遺志によって親戚に半ば無理やり米国の婚約者の元に送られることになるのですが、乗った船の船長と懇意になり、乗った船でそのまま日本に引き返してしまいます。

その船長が実は妻子持ちだったこと、密かに信子さんが生んでいた独歩との間の子が明るみに出て大スキャンダルとなり、完全に世情は「捨てられた哀れな若き文士と、独歩を捨てた後に人の男を奪った女」という構図に。

このスキャンダルが決定打になって、佐々城家が没落してしまったということに……。

母の豊寿さんも、内通して私生児をなした夫と後に結婚しておりますし、この母にしてこの娘という感じがありますが、そもそも明治時代当時は内通や愛人関係は珍しくないという点は考慮しておかねばなりません。

信子さんの米国とんぼ帰り騒動も、独歩との折り合わない結婚生活から逃げ出したと思ったら、意に沿わない結婚で米国に放逐されたわけですので、ある意味「女性運動家の娘」らしいカウンターパンチでありますね。

実際のところ、信子さんはこの米国から一緒に帰った船長さんとは、生涯添い遂げています。船長さんの前妻よりも、親戚からの評判もよかったようです。(信子さんの従姉である相馬黒光さんの自伝に記載があります)

独歩さんは独歩さんで、信子さんとの間に生まれた子の存在を知っても、信子さんのところに直接行かずに、従姉の黒光さんのところに行き、事実を確認しています。その頃、すでに独歩さんは後妻の治子さんとの間に子供もいましたから、隠し子を知っても引き取るとは言いださなかったそうで。

以降、独歩さんは直接信子さんに関わるようなアクションはおこしておらず、結婚前後の狂乱ぶりを思うと結構理性的だったりするんですよね。

史実でも独歩さん、佐々城家のご両親にはえらく嫌われており、特に母親の豊寿にはめちゃくちゃな嫌われ方をしていることが書簡などを読むとバシバシ伝わってきます。

独歩自身は「亭主関白で気性の荒い男」のイメージがありますし、実際明治時代の男らしく癇癪を起すし男尊女卑的な発言もあるのですが、一方で女性に宛てた手紙では「女の身で事業をするのは大変な世の中だから」と励ましたり、独歩社で女性の報道カメラマンを登用したり(ウメ子のモデルですね)、女性の活動を支援する人でもあったりして。

だから、豊寿さんの女性運動に対しては、案外好意的だったのかなぁ、という気がします。

あと、史実ではけっこうな女性遍歴が出てくる独歩さんなのですが、「人妻には手を出さない」というところが徹底しており、この人クリスチャンだったなぁ、と思うのでした。

人妻には興味がない。


※以上の色々は史実資料を漁った結果の私の個人的見解ですので、実際にどうかはぜひ独歩さんの資料などを読んで解釈してみてください。

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