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【ローマ交換留学】2023春・学内選抜&渡航前準備(出願・家探し・ビザ申請)

はじめに

2023年秋から2024年夏まで、一橋大学からローマのルイス大学(LUISS University)へ交換留学します。一橋からローマへ留学する学生は自分が初めてらしく、留学準備は何の情報もなく仲間もおらず、本当に苦労しました。
将来留学する方が私のように苦しまないよう、記録を残そうと思い立った次第です。manabaでも留学体験記を読めますが、もっと詳しい引継ぎを書いておいた方が良いなと思いました。そう、これは引継ぎです。

2023年冬・学内選抜

まず、一橋大学の派遣留学制度の学内選抜に申し込むために、IELTSかTOEFLを受検します。一回3万円近くするので、一発で最低ラインの6.0は取りたい。
スピーキング試験対策として、東キャンパスで昼休みに行われている『Language Community』に参加していました。みんな優しいし、海外から来た学生さんにも会えるし、温かい雰囲気なので是非行ってみてください。

ちなみに、2023年夏出発の選考は2022年10月頃の第一回と、2023年2月頃の第二回に分かれており、私は第二回で出願しました。第一回選考時に語学要件が足りなかったり、秋学期中忙しくて留学準備ができなかったとしても、第二回募集を目指せば冬休み中に英語を勉強したり、留学志望書を熟考して書くことができます。

しかし同時に、第二回選考には、留学できる大学の枠が少ない(第一回選抜の内定者で枠が減るため)、一橋内の選抜から派遣先大学への出願までの時間が短い、というデメリットもあります。

2023年春・派遣先への出願

留学が内定したら派遣先大学へ出願します。ルイス大学からメールが送られてくるので、それに従って出願すればOKです。4月くらい。

UNIVERSITALYを通しての出願が必須

次に、イタリア大使館のサイトで留学ビザの要件を見てみましょう。

交換留学用のビザの要件を見ると(※2023年夏の情報です。要件は頻繁に変わるので、必ず自分で確認してください)「オンライン出願システム UNIVERSITALY を通して出願し、かつ願書が正式に受理されたこと(validation)が 確認できる者だけが当大使館にてビザ申請できます」とあります。

あれ、ルイス大学の出願プロセスに、UNIVERSITALY(イタリアの文科省的な公的機関が管理するサイト?)なんて一ミリも入っていなかったぞ…?慌ててイタリア大使館・ルイス大学の窓口にそれぞれメールします。

ルイス大学「ルイスでの出願にUNIVERSITALYでの出願は不要です。念のため大使館にも問い合わせてみてね。」
大使館(電話)「今のところは派遣先大学からの出願受理書だけ持ってきてもろて、うん、そうしてくださいとしか言えませんね」
大使館(メール)「当大使館ではUNIVERSITALYでの出願が原則です。もう一度派遣先大学に確認してください」

なぜか大使館から電話とメールで二回返信が来たし、言っていること違うし。
とにかく、UNIVERSITALYで出願しないといけないっぽいので、ルイス大学に再度メールし対応してもらいます。一橋大学の教務課にも相談し、教務課からルイス大学の窓口へ催促もしていただきました。結果、何とか「OK, UNIVERSITALYで申請してください。こちらで申請を受理します」とルイス大学から返答をいただき、大学からのチュートリアルや説明は何もなかったけど頑張ってUNIVERSITALYのサイトから出願しました。
下記のサイトが私の恩人。

もう!!早めに気が付いてよかった!!ビザ申請の直前にこのトラブルに直面したら、多分詰んでた。
トレント大学など、一橋が協定を結んでいるイタリアの別の大学では、ちゃんとUNIVERSITALYに関する説明やチュートリアルが配布されるらしいので、安心してくださいね。LUISSに行く人はマジでファイト。

最大の難関・家探し 4月末~6月

イタリアの交換留学ビザを申請するためには、住居に関する書類(賃貸契約書・入寮証明書・ホームステイ先からの受け入れ承諾書など)が必要になります。
9月出発で、ビザの審査に一か月以上かかる場合を考えると、7月上旬にはビザを申請したい。となると、6月中には家を見つけなければなりません。

ルイス大学のサイトによると、「大学寮(一橋でいう小平寮)」「民間の学生寮」「民間のアパートなど」の三つの選択肢があります。
ただ、大学寮の申し込みは早いもの勝ちで、2月1日からスタートだったんですね。私が一橋内で留学に内定したのは2月末、ルイスに出願したのが4月。遅すぎました。第一回募集で内定したなら、前年の冬には結果が分かるので申し込み開始日に動けますが、私は第二回募集での内定だったので、無理でした。第二回募集で出願する方はお気をつけて。

民間の学生寮は、問い合わせても回答が無かったり、断られてばかり。

次に、民間のアパートなどを探します。ルイス大学から、Housing Anywhere  と spotahome というサイトと、大学の割引を紹介されました。日本から内見もせずに契約をしなければならないのが不安ですが、これらのサイトを使えば直接大家さんとやり取りせず、仲介会社に任せることができるので、詐欺大家に引っかかるリスクは少ないかと。大家が詐欺師だったときの救済も用意されています(そんな救済がいらない世界になるといいな)。
ひとまずspotahomeで部屋を契約しました(6月上旬)。

同時並行で、以下の民間の学生寮に狙いを定め、入寮選抜の準備をしました。入寮選抜なんて面倒くさそうなので最初は敬遠していましたが、詐欺の可能性が最も低く、場所もローマの日本大使館に近く、条件が最高だったので頑張って申し込みました。本当に良い寮なので、詳しくは別の記事に書きます。

6月中旬、上記の民間の学生寮に合格したので、spotahomeでの契約をキャンセル料だけ払って取りやめました。入金したデポジットも、10日後くらいにちゃんと返金されました。spotahome、疑ってごめんね。

学生寮の事務の人に契約書を送ってもらって(といってもなかなか送ってもらえず、メールの返信も全然無かったのでこれまた面倒でした。DeepLでイタリア語に翻訳してメールしたら秒で返信されたので、困ったらイタリア語にしてみましょう)、大使館に提出する準備完了!!

2023年7月・ビザ取得※要件が変更されている可能性有

ついにビザの申請に向かいます!イタリア大使館でのビザ申請は完全予約制です。
※書類を提出する日は予約が必要ですが、ビザそのものを受け取る日は予約なしで大使館に直行してOK。むしろ、受取日の枠を予約した人が、『あなたのせいで枠が一つ減っているんですよ。困ります。どうしてそんなことしたんですか?言いましたよね?迷惑なんですよ』とかなり怒られていたので、必ず指示を守りましょう。

私は5月中旬に7月12日の枠を予約し、7月27日くらいに受け取りました。大学に頼まないと用意できない書類も多々あるので、早めに教務課に相談すること。また、奨学金受給証明書があったとしても、それとは別に経済状況を示す書類(残高証明書や通帳のコピー)が必要です。

2023年夏時点で、交換留学ビザの申請料は無料だったので驚きました。大使館のサイトにリンクがあった、自分に必要なビザの種類を調べられるイタリアの公的機関のホームページには申請料50ユーロと書いてあったので…。
公的機関の情報も、窓口に行くと「違う」と言われることが多いので、安易に信用できない。イタリアあるある。

事前に口コミなどを読んで、大使館のビザ部門はどんなに恐ろしい場所なのだろうと恐れ戦いていましたが(目の前に怒られている人がいたし)、待合室に同じく交換留学をするっぽい若い人たちがたくさんいて、自分は一人じゃないんだ、と思えました。

あの時あの場にいた学生たちが、みんな無事にイタリアに留学し、無事に日本に帰国できることを祈っています…。


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