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東洋医学の五行色体表で体質診断⑥五病

疲れている時に出る動作は人の体質によって決まっています。

東洋医学の五行色体表では不調の時に出る症状を五病(ごびょう)と呼んでいます。

五病には、
・語(多弁)
・噫(ゲップ)
・呑酸(酸っぱいのがこみ上げる)
・咳(痰を伴う)
・欠(あくび)
が分類されます。

五行の体質によって、これらの動作が出やすくなります。

⇒五行の体質診断はこちら

東洋医学 (38)

木タイプ

木タイプは気(代謝)が高いので、元気でよく動きコミュニケーションも得意です。

ですが、疲れが溜まってくると頭に大量の熱が昇るので、熱を降ろすためによくしゃべります。

おしゃべりは身体の熱を吐き出す作用もあるので、よくしゃべる人は気(代謝)が高いと言えます

飲み会などで説教し出すのもこのタイプで、理論を押しつけがちなので注意しましょう。

精神的な疲労が溜まってくると怒鳴りやすくなるのも特徴で、大きな声を出すことで精神のバランスをとろうとします。

怒りやすい反面として、愚痴や不満は少ないのも木タイプの特徴です。

木タイプは基本的にポジティブで、後ろ向きな考えを前向きなものにするように会話をします。

火タイプ

噫気(あいき)とは胃に溜まった熱が吐き出されるゲップのことです。

火タイプは津液の少なさから胃に熱が溜まりやすいタイプです。

胃に熱が溜まる火タイプは神経性胃炎を起こしやすいので、不調な時ほどゲップがよく出ます。

逆を言えば神経性胃炎を起こすまで頑張れるほど火タイプは気血が充実しているとも言えます

反面として、津液が少ないので笑ったり楽しんだりすることで身体の熱を発散させようとします。

普段の火タイプは極めて社交的ですが、急に落ち込んでうつ症状を発症することもあります。

自律神経が乱れて交感神経が優位になると、身体は息を吐き出すことで副交感神経を優位にしようとします。

だから、不調な時にゲップが増える人は大きく息を吐き出すのが元気になるコツです。

土タイプ

呑酸とは口の中に酸っぱいものがこみ上げてくる現象です。

胃腸が疲れて、胃酸の逆流を抑えきれない時に起こる症状です。

普段から呑酸が起こりやすい人は土タイプで、逆流性食道炎の危険があります。

土タイプは特に血(栄養)が充実しているので、考えることが得意です

人の話を聞いているようで、実は全然違う事を考えていたりもします。

火タイプは胃に熱が溜まるとゲップが上がってきますが、土タイプは胃が弱りやすいので胃酸が上がってきます。

そんな土タイプは消化を促すためにじっとしていることが多くあります。

じっとして色々な事を考えることで、脳で糖質を消費しているのです。

そのため、呑酸が起こる時には食事量を減らして白湯を飲み胃腸の疲れを癒すことが効果的です。

金タイプ

身体が弱った時に痰が絡んだ咳をするのが金タイプです。

金タイプは血(栄養)と津液(水分)が多い割に気(代謝)が低いので、不調な時には身体に溜まった老廃物を痰として排泄します。

気(代謝)が低い金タイプは体温が低いので、咳をすることで体幹の筋肉に刺激を入れて体温を高めます。

痰は黄色だと単純に風邪を引いていますが、透明な痰が出るときには老廃物が溜まって体温が低くなっているサインです。

金タイプはテンションは高くないので、大人数で集まるよりも一人か少人数での集まりを好みます。

そんな金タイプは水分とミネラル、ビタミンの補給が大切なので、普段から果物やハチミツを食べることが健康の秘訣です。

水タイプ

あくびとは、脳が酸素不足の時に起こる動作で脳への血液循環を促進します。

水タイプは気(代謝)と津液(水分)が充実している代わりに血(栄養)が不足しています。

血(栄養)を必要としているのは主に肝臓と脳です。

肝臓の血(栄養)は重要なので不足しにくいですが、脳への血(栄養)少なくても何とかなるので不足します

脳への血(栄養)が不足しやすい水タイプは深く物事を考えません。

気(代謝)は高いので行動的ですが、頭で考えるよりも動いてしまいます。

すると血(栄養)が筋肉に集中して一段と脳の血(栄養)が不足します。

脳の血(栄養)が一定よりも不足すると、あくびが出て脳へ血液を巡らそうとします。

また、あくびは首や肩の筋肉を緩めるのにも効果的です。

行動的な水タイプですが緊張しやすい一面もあります。

だから緊張することが多い日ほど、よくあくびをしています。

そんな水タイプは首肩を動かし深呼吸をして脳へしっかりと血液を巡らせましょう。

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