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東洋医学の五行色体表で体質診断⑦五華

人間は五病になると、身体の不調が反映される部位があります。

東洋医学では体質によって、
・木タイプは爪
・火タイプは顔色
・土タイプは唇
・金タイプは体毛
・水タイプは髪
に現れると考えています。

東洋医学では視診も重視しており、見た目に現れる変化から体調を読み取っているのです。

木タイプは爪

木タイプは肝臓が強いために、無理をしやすいタイプです。

無理がたたると肝臓の機能が低下して爪に異変が出てきます

多くの人は爪の状態はいつも変わらないと考えています。

ですが、実際には爪の色は日によって違い、硬さや艶にも差があります。

現代医学でも、爪表面のピンクの部分が白くなると肝硬変を疑います。

他にも爪の表面が黄白色になると肝機能の低下による新陳代謝の低下を疑います。

爪の表面が青紫色なら血流が滞っているサインで、悪性の貧血も疑われます。

さらに爪に縦の割れ線が入ったら肝機能が低下しているサインです

曲がった爪が指先を覆うのも異常な状態で、慢性的な酸素不足を示しているので心肺の疾患が疑われます。

肝臓に限らず、色々な内部疾患が原因に考えられるので注意しましょう。

火タイプは顔色

火タイプは心臓が強いので血流が良いため、顔色の変化が出やすくなります。

顔色は主に血流の変化を反映しており、顔色から身体の状態を推測することが出来るのです。

興奮状態の時に顔が赤くなるのが分かりやすい例です

また、ホルモンバランスの乱れも顔色の変化が現れます。

顔色が赤くなりやすいのは更年期の時で、ホットフラッシュなども伴いやすくなります。

ストレスが多く顔色が黒っぽい人は、抗ストレス作用のあるコルチゾールが過剰に分泌されている可能性があります。

コルチゾールの分泌が増えると血液循環が悪くなるせいで黒っぽい顔色になります。

顔色が黄色っぽい人は息切れやめまいなどを起こしやすく、赤血球が少なくなる溶血性貧血が疑われます

また顔が黄色の時には、小腸で閉塞性黄疸を起こしている可能性もあります。

顔が白い場合は単純に貧血の状態で、血(栄養)が不足した状態と言えます。

土タイプは唇

土タイプは胃や膵臓が強い分だけ食べ過ぎる傾向にあります。

吐くまで食べてしまうのは土タイプの特徴で、他のタイプは早い段階で満腹感を感じるので吐くまでは食べられません

胃や膵臓などの消化器系に異常があると唇が荒れやすくなります。

特に、上唇は胃の状態を現し、下唇は大腸の状態を現します。

そして、
・左の口角は胃の入口
・右の口角は胃の出口
の状態が反映されると言われます。

唇が腫れていれば胃腸も腫れており、唇がカサカサになっていたら胃の水分も不足しています。

口角炎は身体が冷えているサインで、口内炎は食べ過ぎなどで胃が荒れているサインとなります。

いずれにしても唇の異常が出たら消化器系の弱りを考えて、食事量を減らすことが大切です

金タイプは体毛

金タイプは肺が強い傾向にあり、呼吸が浅くなっていても気づきません。

肺が弱っている人は背中や胸の体毛が濃くなる傾向にあります

体毛には大きく分けて2つの働きがあり、身体の中と外を守ることです。

例えば鼻毛やまつ毛、耳毛などは身体の中への雑菌の侵入を防ぎます。

もしくは、物理的な外的刺激から、身体を守るというのは髪や体毛が行っており内臓の弱い所ほど体毛が生えやすい傾向にあります。

肺の弱い人は肩甲骨の間が濃くなり、腸が弱い人は下腹部の体毛が濃くなりやすいと言われます

また東洋医学における経絡上にも体毛は生えやすくなります。

肺の弱い人は腕の毛が濃くなったり、胃が弱い人はすねの毛が濃くなったりします

水タイプは髪

水タイプは腎が強い傾向にあるので、冷えに強い人が目立ちます。

髪が健やかに育つためには、血(栄養)が充実していないといけません

ですが、水タイプは血(栄養)が不足する傾向にあるのでクセ毛の人が多くなります。

髪に回る血(栄養)は内臓に比べて後回しなので、十分な血(栄養)が届きにくいのです。

東洋医学では髪は血余(けつよ)と呼ばれ、血(栄養)の影響を強く受けると考えられています

また、髪には身体の毒素を排出するという重要な機能もあるので、
・髪がパサつく
・細くて弱々しい
などの状態は腎が弱いと言えます。

髪の毛がサラサラで強くキレイな人は血(栄養)が充実しているのです。

水タイプの多くはクセ毛で剛毛になりがちです。


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